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210DAY -量子力学に取り憑かれた高校生 後編-

 前編で話した、「光の速度をも無視する、量子間の瞬時の相互作用現象」。これが「量子エンタングルメント現象」と呼ばれるものであり、空間的な距離を問題にしない未知の現象。現代物理学を終わらせた天才アインシュタインが、「気味が悪い。」とまで言ったと言われる、まさに人智を超えたものである。

 最近のSF小説では、こうした「量子力学」を積極的に物語の根幹においているものが増えつつある。小説好きな自分が「量子力学」にハマったのも、まさにこうした「量子力学」を題材にした小説を読んだことがきっかけだった。最近でいえば、中国SF界の至宝、劉慈欣さんの超大作、「三体」にも、この「量子力学」を利用した近未来テクノロジーが登場するし、自分が小説を書くうえでの一種の目標とも言える直木賞作家の佐藤究さんの短編小説にも、「量子力学」によって窮地に晒される爆発物処理班たちの葛藤が描かれる。

 「量子力学」はまさに、小説界における一つの可能性を示した学問と言っても差し支えない。そして同時に、この不可解とも思える現象は、未だに自分の想像力を刺激してやまないのである。そして自分が知る限りの「量子力学」についてこの記事で説明するだけでもおそらく膨大な文字数を要するし、「量子力学」の全てを説明しろと言われたらおそらく自分の方の気力がもたない。(w)

 だが自分が今回の記事で説明した「量子エンタングルメント現象」の他にも、「量子力学」はあらゆる不思議で満ち満ちている。この記事をここまで読んでくれた人は、ぜひ「量子力学」について調べてみるといい。「それって実話かよ?」「嘘つけ」と感じるようなネタが満載だ。もし小説で「量子力学」について知りたいなら、佐藤究さんの短編小説集「爆発物処理班の遭遇したスピン」。劉慈欣さんの長編SF大作「三体」がおすすめだ。ぜひ調べて買って読んでほしい。

 「量子力学」の歴史を知りたいなら、アルベルト・アインシュタインやボリス・ポドルスキー、ネイサン・ローゼンやヴェルナー・ハイゼンベルク、スティーブン・ホーキングやレオナルド・サスキンドなどの著名な理論物理学者たちを調べてみるといいだろう。

 以上、量子力学に取り憑かれた高校生の趣味全開のブログでした。今後もこういう記事が増えていく可能性があるので、今後ともよろしくお願いします。最近は記事を出すたびにスキを押してくれる方が多く、とても嬉しさを痛感する毎日です。本当にありがとうございます。こんな年端もいかねえ小僧の日記を見るなんて、どんなにnoteを愛する方々なんだろうと思います。それではまた次の記事まで。


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