第9回 日本で一番創業率が高い県はどこ?

前回、ベトナム・ダナンの幼稚園などの封鎖と、それを乗り越えようと奮闘している起業家精神溢れるベトナムの人達の様子をお伝えした。

あれから1週間近く経った。市中感染は増加傾向だ。そのような中でもダナンの人達の「起業家精神=アントレプレナーシップ」は今日も健在だ。

翻って私達の日本はどうだろう。

20年以上、北海道から沖縄の離島まで日本中の子供達と一緒に起業家教育を実施している。そして胸を張って自信を持って言えることがある。

実は、日本の子供達は「とにかく、諦めない。ただ嘆かない。」の気質を確かに持っている。

やんちゃで、がむしゃらで、失敗して泣くこともあるが、また復活してくる。なんとも粗削りだが逞しい。

しかし10年後に再会したときに、「どうした? どうした??」と思うくらいに「良い子」になって目の前に現れることがある。クセもない、ソツもない。礼儀正しく、私の質問に正しく回答する。誤解を恐れずに言うなら、全くの無味、無臭の「きれいな姿」だ。

当然、「危ない橋は渡らない」。それを否定している訳ではない。が、少しの寂しさと違和感がある。と思っていた。

ところが、先週の土曜日に粗削りで逞しいまま大人になった多くの大学生・社会人と素敵な時間を共有した。

琉球大学で数年客員教授の機会を得た後、同志ともいうべき琉大の教授のクラスで講義する機会がある。これがなんとも刺激的で面白い。

今は琉大まで行くことは叶わない。小さなPCのモニターの中に多くの元気な顔が笑っている。

まず事前に多くの質問が送られてくる。

「なぜ若年層の起業家教育を始めようとおもったのですか?」

「なぜベトナムで幼稚園なのですか?」

「なぜベトナムの人は日本の教育に興味があるのですか?」

「教育で儲かるのですか?」

「なぜ海外でのビジネスを選んだのですか?」

など、などあげればきりがない。そして、講義の最中にも多くの質問が飛ぶ。

私の経験では日本の大学でこんなに質問攻めにあうのはいつも嬉しい誤算だ。

皆さんは、2019年の日本で一番創業率が高い県をご存じだろうか? 

そう「沖縄」だったのだ。

開業・廃業率 (2019年発表)はどう変わったか?〜経年比較、各国比較 

そして一番ではないが、廃業する率も高めと聞いたことがある。

とても穏やかでゆったりとしたイメージがある沖縄。しかし創業率が日本一!

何故だろう?

「まずはチャレンジしてみる」の精神が旺盛で、そしてそれが受け入れられる環境なのか?

例え失敗しても、また次の店をすぐに開いている。

それに対して「見守る」というのとは少し違う。そう「普通の事として」受け入いれているように見える。

もちろん沖縄県の平均収入は全国平均と比べると高いわけではない。

しかし、自然と共生し、同時にテクノロジーにもチャレンジする。

古くから地の利を生かして多くの文化を融合させる。今でいうところの「グローバル人材」だ。

そして高い創業率という「新陳代謝」を繰り返し、常に動いている。

この感覚、どこかに似ている・・・。

そう、まさしくベトナム・ダナンの人達のもつ起業家精神・アントレプレナーシップだ、と思った。

不思議なことに沖縄とダナンには共通点が多くある。

夏の焼け付くような日差し、あれくるう台風。

ダナンで「パパイヤのサラダ」が出てくると、「あら、ここは沖縄?」と思うことがある。

遥か昔、多くの琉球の人はベトナムに渡った。

ダナン近郊の世界遺産近辺から多くの琉球の焼き物が発掘されているという。

そして、今回一番大きい共通点に気が付いた。

こんな不確実な世界に生きていても、この美しい2つの海辺の街は、また次へ向けて動こうとしている。

面白いことに、当人たちにその気負いはないように見える。

決して忘れてはならない共通点もある。それは両都市とも戦争の時に最もひどい激戦地の一つとなったことだ。

そして、その状況から復活してきた人達であり、その人達の子孫だ。

一つがダメなら、次に行く!

それもダメなら、また次に行く!

そんなしなやかで、ある意味したたかな強さがあるのは当然かもしれない。

起業家精神はもって生まれたものであり、「教育」するものではない。と指摘されることがある。

しかし、全ての人が同じ経験ができるはずもない。

それでも、できるまで諦めない、ただ嘆かない。

一つが無くなってしまったのなら、立ち止まらず次へチャレンジする。

そんなマインドを子供達はもちろん大人でも持てるような教育を、

「いつでも、どこでも、誰でも、安く、継続的に」享受できる環境をつくる。

個人の資質だけに依るのではなく「再現性」があるプログラムにする事、

それが私達のライフワークだ。

良く晴れた土曜日の午前中、琉球大学での講義中もダナンからの感染加速の報告のメッセージ・電話が着信する。

南シナ海を挟んだ沖縄とダナンという2つの素晴らしい土地にご縁を頂けたことを単なる偶然と思ってはいけないのだな、と思った。

正直、どうしても朝起き上がれないくらいに凹むこともたまにある。

しかし、まずは私自身が恥ずかしくないように、この状況を乗り越えよう!

と思えた瞬間だった。今週も感謝。


~大人も子供も「自分の翼」を見つけよう~

家庭でも、学校でも、地域でも、どこでも、だれでも、いつでも一度は体験してほしい。

そんな思いを込めて1999年から日本全国、そして多くの国で「早期起業家教育(アントレプレナーシップ)、「V-KIDSプログラム」を実施してきました。

日本で初めて客観的に学習効果のエビデンスを示したプログラムです。

まずは自分のために、そして次は子供のために、最後は世の中のために!

このプログラムを一緒に広めてくれる仲間を募集します。

SelfWing V-KIDS Online Clubの問い合わせ、申し込みは以下のフォームから。

子供達のプログラムの様子はwww.selfwing.comから閲覧できます。

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