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その10 ホームヘルパーの力

 食事介助という言葉を聞いたことありますか?ホームヘルパー(訪問介護)の仕事は「老計第10号」という文書で定義されています。そこに「食事介助」の項目があり、そこには以下のように書かれています。

声かけ・説明(覚醒確認)→安全確認(誤飲兆候の観察)→ヘルパー自身の清潔動作→準備(利用者の手洗い、排泄、エプロン・タオル・おしぼりなどの物品準備)→食事場所の環境整備→食事姿勢の確保(ベッド上での座位保持を含む)→配膳→メニュー・材料の説明→摂食介助(おかずをきざむ・つぶす、吸い口で水分を補給するなどを含む)→服薬介助→安楽な姿勢の確保→気分の確認→食べこぼしの処理→後始末(エプロン・タオルなどの後始末、下膳、残滓の処理、食器洗い)→ヘルパー自身の清潔動作

 食事介助は食べ物を要介護者の口に運ぶという行為ではなく、食事という行為全ての介助なのです。そのプロフェッショナルこそホームヘルパーであるということがよくわかります。

 さて、地域でホームヘルパーの力はうまく利用されているでしょうか。各現場ごとに担当のヘルパーさんが頑張っていることは皆さんご承知だと思いますが、その職業をリスペクトし、地域食支援の中心に据えている活動は見当たりません(ないしはごくわずかにしか存在しません)。これは不自然なことなのです。

 食だけでなく、生活支援のプロフェッショナルであり、食事介助の実践者であるホームヘルパーこそ地域食支援の中心になって欲しいのです。

 食支援の最前線にいるホームヘルパーこそ地域食支援の中心にいるべきです。


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