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「ぼっち」のススメ

先日、こんなツイートをしたら結構な反応がありました。誤解をされているむきもあるので、補足的に何が言いたかったのか書いておきたいと思います。

入試期間も終わり、4月からの大学に入る皆さんは、期待と不安が入り混じった気持ちでいることと思います。

期待の中身は人それぞれでしょうが、不安の中身は似通っていて、その大きなものの一つは、「知り合い(友達)ができるかな」でしょう。確かに付属校でもない限り、知り合いがいて大学に入学するケースはまれですから、この種の不安はよく理解できます。ましてやまったく新しい環境で、これまでとは全く違うシステムの中に投げ込まれるのですから、友達ができない不安に駆られるのも無理はないと思います。

なので、毎年新入生をみていると積極的に友達作りに励んでいるように見えます。ガイダンスで近くにいる人に声をかけたり、サークルのブースに顔を出したりといった具合ですね。いまでは、Twitterで「#春から○○大学」みたいなハッシュタグをつけてツイートして入学前から繋がろうとするケースも少なくありません。

ただ、ここで気を付けておかないといけないのは、この段階でつながった知り合いが、その後も付き合う友人になるとは限らないし、学びに対する意欲も興味もまったく違う可能性もあるということです。

この時たまたま知り合った人と行動を共にする、具体的には一緒にサークルに入る、自由に取れる科目を一緒に取る、などをしたりすると、本来が自分がしたかった大学生活とは大きくそれていく可能性があります。なので、友達をつくることは大学生活を彩り豊かにするうえで大事ですが、その人とのかかわりを、大学における様々な選択と過度にリンクさせないという姿勢がとりわけ新入生の段階では求められるように思います。

本来、学びや興味を突き詰めていくとき、人はひとり(ぼっち)です。というよりそうでないと学びや興味は突き詰められません。かけがえのない友達をつくることと、学びや興味を突き詰めていく過程で「ぼっち」であることは両立します。大学ではぼっちを恐れず自分の学びや興味を突き詰めてほしいと思います。


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