手のひらネットワーク機器を現役エンジニアがラッキングしてみた。
こんにちは。マーケティングサービス部所属のコバみです。
前回は、カプセルトイ「手のひらネットワーク機器」を素人がラッキングしたらどうなるという企画に挑戦しました。
挑戦者の中には、ラッキングどころか機器の役割すら知らない“生粋の素人”もいましたが、 各々のこだわりが詰まったサーバラックを作成してくれました。
ですが、実機となると、見た目の美しさや憶測では当然成り立たず、機器の役割を理解し、トラブルを想定したラッキングが欠かせません。
ということで今回は、弊社の現役エンジニアSさんに「手のひらネットワーク機器」をラッキングしていただきました。プロの技をご覧あれ!
早速、ラッキング開始!
今回挑戦してもらうSさんは、2023年に入社した現役エンジニアです。
趣味はPCゲームということで、細やかで繊細な作業が得意そうですね!
素人たちの挑戦と同様、「手のひらネットワーク機器1/1.1/2」の中から好きなものを選んでラックを作ってもらいます。そして、前回はなかったDELLのサーバをゲットしたので、これも使用可能とします(弊社スタッフが手に入れてくれました!)。
手際よく組んでいきます。実機の12分の1のサイズなので、いつもに増して細やかな作業が必要です。
現役エンジニアが組み立てるとこうなる!
かなり本格的な見た目に仕上がっているのではないでしょうか!
完成したラックのこだわりポイントを聞いていきます。
① Fortigate2台をHA構成にした(冗長化)
同じ機器が2個あったので冗長化を再現したそう。
ここで疑問に思った方もいるのではないでしょうか、「HA構成とはなんぞや……」と。
そんな方のために説明すると、HA構成とは、“ITシステムがサービスを停止することなく、継続して稼働することを目指す設計・運用手法”のことを指します。
簡単に言うと、予備の機器をあらかじめ用意しておくことで、メインに稼働している機器が使用不可になっても稼働を補える状況にしておくということです。
② 黄色ケーブルを光ファイバーに見立てる
この黄色ケーブルは、アクセス回線引き込みのパッチパネルに通じる光ファイバーに見立てているそうです。欲を言えば、パッチパネルがあるともっとリアルに再現できると、エンジニアならではのこだわりも語っていました。
③ サーバの設置位置
サーバは実機だと重量がかなりあって、ラック上部に設置することが難しいため、ラック下部に設置するのが一般的だといいます。それを手のひらサイズでも忠実に再現しました。
④ 電源の冗長化
A系統・B系統の電源を再現。
電源が落ちてしまえば、もはや機器を冗長化した意味がなくなってしまう可能性もありますから、電源も冗長化することでより可用性を高めているようですね。
最後に素人と現役の作品を比較してみましょう!
比べてみると、やはり現役エンジニアの作品の方が素人目で見ても本格的だなと感じます。
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いかがでしたか?
前回の企画に比べて、かなり本格的なラックをお見せできたかと思います!
前述したとおり、機器の役割を理解し、トラブルを想定したラッキングが必要不可欠ですが、我々が考えている以上にもっと広い視野でトラブルを見据えて、事前に対策を打っていました。
まさにエンジニアの知識と経験の賜物によって、今日のITシステムが止まることなく稼働していると思うとリスペクトしかありませんね!
次回は、なぜこのカプセルトイが生まれ、大ヒットしたのか。その背景や理由について、とある企業さまにお話を伺います! お楽しみに。