誰もいない教室、揺蕩う微熱、ミルクティーが喉の奥を凍らせて焦がす、窓際、前から四番目の席、余白の多すぎるノート、あの子がここで泣いていた日も、命日すら忘れて、溜息、怠さ、境目を失って、溶けてみたい、もう少し傍にいて、何も言わないで、カーテンを閉めて、ここは私だけの箱庭だから。

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