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AIKI EXPO 2002 特別座談会

組織、会派の壁を越えて

<出席者>
養神館本部道場道場長 井上強一
大東流合気柔術本部長 近藤勝之
沖縄古伝空手心道流師範 宇城憲治
本誌編集長 スタンレー・プラニン

ラスベガス・ネバタ大学のキャンパスで、本誌編集長をまじえたエキスポならではの特別企画、合気道、大東流、空手道の各派のトップレベル師範による特別座談会が行なわれた。
日本武道を守り伝えていくために、いまなにが指導者に求められているのか――
融合エネルギーをベースにした指導者クラスのレベルの高い交流が、今後の武道界を大きく変えていく底力となることを予感させた――
※所属や肩書きは、季刊『合気ニュース』に掲載当時のものです。

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本誌編集長 スタンレー・プラニン
 「我々外国人が、なぜ合気道をやるか、
  それは、盛平翁の理想に感動しているからですよ。」

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養神館本部道場道場長 井上強一
 「ふだん道場で稽古している時に
  あれほどの緊張感はないですからね。」

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沖縄古伝空手心道流師範 宇城憲治
 「組織を乗り越えたプロジェクトが、
  武道界の水平統合につながっていくんだと思います。」

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大東流合気柔術本部長 近藤勝之
 「私にとって、まさにこのセミナーは戦場でした。」



海外のレベルの高さに驚く

―― 連日のセミナーでお疲れのところお集まりいただきありがとうございます。まず、先生方の今回のエキスポの感想からお伺いしたいのですが。

井上 いやぁ、100パーセントよかったですよ、和食メニューがなかったことを除いてはね(笑)。みなさん真面目に稽古されていたし、我々も本当に一生懸命にやりました、またやる雰囲気でしたね。

近藤 アメリカの人は非常に素直ですね。それに非常にレベルが高いと思います。日本の場合ですと、縦の関係もあり、いろいろ遠慮があったりするわけですが、アメリカの場合はそういう遠慮がない。日本と違って我が身に対しての危機感があるから研究心も盛んで、それがレベルを高くしているのではないかな、と思いました。各指導者クラスの演武を拝見しても、かなりレベルが高いという印象がありましたね。

宇城 非常に楽しかったです。娘と息子は4歳から空手をやっていたものですから、今回アシスタントとして連れて来ましたが、人生観が変わったんじゃないかと思いますね。私は空手として参加したわけですが、合気道の人たちのなかで、どうなるかなという思いがあったのですが、毎回セミナーへの参加者もたくさん来てくださり、その学ぶ姿勢に非常に感心しました。学ぶ姿勢というのがその人のレベルを高くする、そういう気がします。日本に帰って、さっそく報告して、我々も考え直さなければならないのではと思いましたね。

プラニン このエキスポを企画する段階で、いろいろな組織の合気道の稽古を提供するというだけではなく、組織を越えて、いろいろな人が集まれる雰囲気を作りたかったのです。井上先生や近藤先生はもちろん、これまで先生方は、お互いの演武会に招待されたり招待したりして、交流する機会はあったと思うのですが、祝辞を述べたり、ちょっとした懇談会の席ではなかなかゆっくり話をすることもなかったと思うんです。
 このエキスポで、3日間先生方が常に一緒に行動され、組織を背負うことなく気楽に話をしていただく時間というのは大事だったと思います。技や武道に対する交流を、こうした緊張感のないリラックスした雰囲気のなかで交換していただくというのが、私の大きな目的でした。

近藤 先ほどアメリカの方は本当に素直だと言いましたが、たとえば合気道と大東流の関係について、私は日本では遠慮があってそれをあまり言えないわけですが、それを彼らは素直に「合気道と大東流の関係、そして共通点を知りたい。是非見せてくれ」とはっきり言ってくるんですね。そういう要望がだいぶありました。比較はこうですよ、ああですよとは言えませんが、自分の演武を見て、みなさんが技を考えてくださればそれでいいと思ってやりました。日本にはない雰囲気ですよ。
 それからやはり、合気会、養神会の先生方、空手の宇城先生、そして大東流、各流派、流儀を越えて、これだけのことができたというのは、ふつうでは考えられませんよ。これはスタンレーさんの人望だと思う、スタンレーさんの偉大さだと思います。本当に感謝しています。

雪解けムード

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AIKI EXPO 2002 特別座談会

どう出版

162円

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「行動している人」の原動力を探り、エネルギーを伝えるインタビューを中心に発信。 季刊『道』とその前身、武道・合気道研究誌 季刊『合気ニュース』からお届けします。 記事一覧 → http://www.dou-shuppan.com/interview/
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