同人Twitterに疲れてやめたい人へ

初めまして。
私は二次創作で現役オフ活動している三十路半ばの絵描きです。
Twitterは10年以上使い続けて、つい半年ほど前退会しました。
現在はオフ活動以外は個人サイトとpixivで作品を発表してます。
この記事はタイトル通り同人Twitterに疲れてやめたい人、またやめるか迷っている人へ、身をもって退会して感じたメリットやデメリット、気づいた事を書き記しておきます。
長文ですが、こういう人がいるんだと一例としてご参考ください。

退会した理由

・他絵師に対しての嫉妬
・同カプの大手の発言=この世の定義のような世界観
・フォロワー数やいいねやRTの数字が目に見える事
・コミュ力がなく同カプに友達作れなかった
・いいねやRTが沢山欲しいのに評価されない

簡単に書き出してみたのですが、まさに嫉妬の塊ですね…。
朝起きてスマホを触ると、フォロワーのいいねした絵の通知がいっぱいで、カプ違う他絵師の人気や上手さにさえ嫉妬して心が荒みました。
通知を切ればいいのですが、流行りを知っておきたいという理由で切らずにいました。
加えて渾身の作品に何も反応なくて悲しくて情けなくて、退会する前の数年間は発言は少なくなり、何度も気持ちを改めて戻るものの、結局は自分なんかいなくても…と周りに誰も挨拶もせず、辛さ故に衝動的に退会しました。

メリット

①創作活動に集中する事ができる

本当に創作が楽になりました。
自分のペースで、リアタイでネタ画像とかも気にしないですし、絵描きだから絵を投稿しなくてはいけないプレッシャーもなくなりました。
ツイートをネタパクしたされたもなく、たとえ何千煎じだろうと誰の気を遣う事なく、誰とも共有していない手垢のない自分の考察の作品を自分のペースで活動できます。

②情報を選んで適量に知る事ができる

情報過多の現代、本当にいろんな情報が多すぎて疲れる事があります。
個人の収入や私生活が容易に見えてしまい、投稿時間すらいらぬステータス想像までしては嫉妬してしまう事があります。公式ですらたまに腐女子の媚びて距離感見誤っていたり、やらかしたりするので、それらと一定の距離を置く事が出来ます。
幸いにも友人と会える環境ですし、オタク友人もイベントに参加しているのでそこで会って話すようにしてます。
オタク情報関連ですと、私は原作を追うだけの情報で十分です。
創作活動もその公式投下で消費するのに精一杯なので余計な情報仕入れずに自分のペースで出来るようになりました。
グッズ買わなくちゃとかお布施する気持ちも徐々に冷め始めた頃でもあったので、丁度良かったと思ってます。

④意外とサイトに人は来る

退会したことによって困ることトップ2に入るであろう「作品を見てもらえないかもしれない」問題ですが、あまり関係ない気がします。
訪問者数0の日もありますが、作品投下して、特にサイトのブログがきちんと動いてたら人は来ます。
10年前は日参(ブクマして毎日そのサイトへ見に行くこと)という言葉があった程、この活動の仕方は昔からある同人活動の一環です。
ジャンルにもよりますが、0からスタートで見ると意外と見に来てくれます。
今はpixivというオタクならほぼ誰でも登録しているであろうツールもありますので、うまく使ってあげれば今以上に訪問してくださる方が増えると思ってます。
作品が瞬時にTLの波に飲まれていくのと、pixivの検索で数時間から数日間以上1ページ目に漂うことを比べたら、作品を多くの人の目に触れる事は出来るし見てもらえる確率は高いですよね。

⑤pixivのブクマ数に嫉妬しなくなる

これは嬉しいメリットでした。
同人は手軽で簡単ですぐに反応がもらえて交流ができるTwitterに移行しているので、pixivはログまとめや新刊告知の場になっているのではと思います。
普段pixivでカプ検索しても閑古鳥が鳴くようなページが、Twitter大手が作品投稿するとすごい勢いでブクマつきます。
このカプ普段は賑わってないのに、どこからカプファンが湧き出たのか…と思うほどにTwitterで宣伝した大手だけに秒でブクマが付く状況はそれだけにTwitter強い事を指してますが(数時間内に落ち着きます)
だからこそTwitterやってない自分がブクマ少ないのは自然の摂理であると開き直れます(笑)
むしろブクマつけてくれてありがとうと思います。
pixivのブクマ数が見えるのも昔はとても嫌だったのに、今では嫉妬するものが一つ減るものとなりました。
沢山これからpixivにもあげていこうと思います。

⑥感想やサイト内のいいねがとても嬉しい

活動拠点がサイトやpixivになってしまったので、なかなかの辺境の地での活動となりますが、誰かしら遊びに来てくださいます。
以前は心の余裕がなく、マシュマロをいただいても返信が遅かったり返さなかったりと随分横柄な態度を取っておりました。
今は心を入れ替えて、サイトにたまに寄せてくれるブログのいいねやコメント、オフ活動でいただくお言葉やお手紙に返信をするように心がけています。
わざわざサイトへ来てくれる事だけでもとても嬉しいのに、言葉をいただけるなんてとても励みになります。
以前より謙虚に、そして同じカプが好きな者同士と真摯に向き合うことが出来てると感じてます。

⑦純粋に他作家さんの作品が楽しめる

作家さんの人となりをTwitterで見るとがっかりしたり、嫌いになったり、「こんなにフォロワーもいて絵も漫画も巧くて…全て持っていていいな」と勝手に妬む事さえあります。
pixivで新刊情報が上がるのをドキドキしながら、作家さんが一生懸命時間をかけて作ったものに敬意と感謝をし、その上で漫画が巧いだの絵が巧いだのと嫉妬したりするので、嫉妬は嫉妬でも健全なものと思います。
あまり知らない方が作家さんを尊敬出来ます。

デメリット

①情報を見逃すこともある

受け身で情報が流れてきたので、自分で足繁く情報を取りに行かないと見逃すことがあります。
ここで公式しかフォローしないロム専のアカウントを作るか悩みましたが、意志が弱いから寂しくなって構ってほしくなってまた同じ道を歩みそうなので踏みとどまりました。
対策方法としてはブクマして毎日見ておけばいいのです。
今はTwitterの方が早い企業もあるので、ホームだけブクマしてアカウント習得しないを徹底すればいいと思います。
私はホームも見るのは嫌なのでやっていないのですが、イベントの申し込み早期満了などの情報はHPを毎日チェックしてます。

②少しずつカプの輪から遠い人になるので部数も落ちてくる

今は同人といったらTwitterの時代です。
他ジャンル他カプだけどRTでまわってきたの見て買いに来たという時代です。
イベント近くになってもpixivに新刊情報あがるのは体感で大体で7割から8割。
Twitterならほぼ100%だと思います。
Twitterに居ない人は忘れられるのは当然の事だと思います。
自分がいない間に新しい作家さんが次々と生まれ、皆さんの目はそちらに移っていきます。
ですので部数が落ちてくるのは仕方ありません。

③孤独すぎる

自分のカプを配給しにいくのにpixivが唯一の憩いの場でありますが、前述の通りTwitterの方が作品が頻繁に上がります。
まとめてログ作る人はまだ良心的で、大抵はしません。
頻度も1年くらい空くこともあります。
なので孤独だけでなく、配給も少ないジャンルやカプだと本当にしんどいです。


これが退会して半年の私が感じた事となります。
補足としてもう少し語ります。

退会するとオタク友達と繋がれなくなる?

退会して困るであろうトップ2のもう一つが人間関係です。
無言で退会してしまったので、あとで本当に仲良かった人だけ用にアカウント作って…とも考えましたが、また二の舞になるので辞めました。
結果からして、友達だった人とは時間が経ってもまた友達になれます。
オンだけの作家としての義理相互は切れます。
本当に自分の作品を見てくれた方はpixivやサイトまで追いかけてきてくれます。
オフ活動で友達だった人にはスペースに行って別の連絡先渡したり出来ましたし、本当に友達だった人は大体気付いてくれます。数か月気付かない人もいましたが、すぐに会える友人なら自分から言いました。
気付いてるけどそこから話しかけられるかは別問題です。
なるべく自分から経緯と連絡先を伝えに行きます。
(話しかけられなかったら友達と思われてないとか悲しいことは考えないようにしてます)
ただもう友達になれないのかなと思う人もいました。
ジャンル変わっても10年くらい相互関係でも、そういうのはあります。

自分に自信がついて強メンタルになったらTwitterに還るか?

日々これはブレます。
孤独というのはなかなか厳しいです。
ブクマやサイト内いいね、コメントやお手紙で今は乗り切っています。
巧くなって強メンタルになったらと復帰も考えなくもないですが、やっぱり人はそう簡単に変われるものでないから傷ついたり同じ過ちを犯してしまうのかなと思います。
巧くなっても、やっぱり天井は見えないし、数が見える限りは同じでしょう。
ではこのまま消えたいか?それも嫌だから今必死にもがいてます。
初心を思い出すと、そのカプを愛してるから描いているわけです。
いろんなドラマの末結ばれてほしい、いちゃいちゃしてほしい、二人をくっつけたいから描いてます。
それが人気者になりたいからになると、全然違うものになってきてしまいます。
ここは私の持論になりますが、自分が人気者になって気持ちよくなりたいのでなく、二人を気持ちよくさせてあげたい。
カプを自分の承認欲求にあててはいけません。
そうは思ってもなかなかね…わかるよ、だって羨ましいもの(笑)

みんな口に出さないけどツイッターストレスは多い

自分と同じ考えの人いないか、同人活動しているスレを覗いてみますとかなりの方がTwitterにストレス感じているんだなと率直に思いました。
ブロやらリムやらミュートやら…公式以外のアプリ使って云々…
そこまで自衛しないといけないって逆に疲れてないか?
ストレス社会にストレスを自ら貰いにいってるようにしか見えません。
退会した人間からすると自分でほしい情報取りに行ったほうが時間もお金も楽なのではと感じてしまいます。

終わりに

ここまで読んでいただきまして、ありがとうございます。
なかなかデリケートな部分もあるので、赤裸々に言えないですが、今の状況と気持ちを綴らせていただきました

自分のような立場の人間にとってTwitterは自分の絵によっぽどの自信がある、良いものを良いと素直に受け入れられる、何クソ根性で神絵師の技術を盗みとってやる、その強メンタルがないとダメなんだなと思います。
ある意味クリエイターとして生きるには最高の場所だと思います。
先に繋がる事もあれば、常に最先端で流行掴めます。
あるいは作品を描かない人にとってのTwitterは最新トレンドを掴むには必須ツールらしく、イベント会場で見たノベルティバッグがどこのサークルかすぐさま検索したり(彼女たちを見てると気になったら何でも検索してる)、声優さんのおっかけだったりと受け身の方になるのでとても楽しそうです。
それ以外の、アマチュアだけど認められたい自分のような人間は厳しいでしょうね。
国や世代、プロアマ一切関係ない一秒毎の無差別階級の世界…
レベルはどうあれ絵が描ける分、変なプライド持ってますので本当にめんどくさい生き物になります。

同人友達は洩れなく全員Twitterをやっているので、病んでしまってもみんなとオタク社会と繋がっていたいとなかなか精神悪循環の流れから抜け出せません。
退会して数カ月は寂しい気持ちになります。
でも辞めれたのだから、その先は少しずつ自分にとって良い道を模索する事も出来ますし、気持ちに整理がつくのではないかと思います。

若い世代や、新しいジャンルはわかりませんが、私のような三十路半ばからしたら落ち着いて好きなもの愛でたいので自然とそういう活動していたら自然と同じ同士に出会えると思って信じてます。
サイトで大好きなカプの作品をひたすら描く、これは私が昔から知ってる少し前のオタクの姿です。
pixivは若い人にもオタク全般に開けてると思いますので、うまく活用しながら続けていきたいなと思います。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?