カスタネット植木社長

3年間、毎日動画リリースを出し続ける社長のプロジェクト

先日、BtoBマーケティング支援で有名な才流の栗原さんがこんなツイートをしているのを見かけました。

ちゃんと企画会議をして、週1本リリースを出してPDCA回したら、たいしたものですが、これを突き抜けちゃった広報上手な社長が京都にいます。

防災用品などの通販事業を行う株式会社カスタネットの植木力社長。

航空自衛隊でF16の整備をやっていたという経歴の方です。植木社長は3年前から2016年から平日毎日動画で情報発信をしています。
繰り返します。平日毎日です。2019年6月28日時点で、710本です。

平日毎日どんな情報を発信しているのかというと、こんな動画です。

商品紹介

イベントレポート

社会貢献活動

忘年会

NHKの「サラメシ」が好きで、社長のランチまで・・・

1本1本の動画の再生回数は多くないものの、自社サイト、SNSだけではなく、メールを使ってメディアやクライアントなどに直接配信することで、様々なステークホルダーに情報を届け、自社との関係をつくりだしています。

そうして平日毎日動画を配信し続けた結果、ランチ動画はNHKのサラメシでも取り上げられ。

アイデア社長が京都にいると、テレビ局からも取材され。

中小企業の動画活用実践者として、各地での講演などにもつながり。

植木社長がなぜ動画活用を始めようとしたか。平日毎日動画を制作し続けられた工夫などについては、詳しい内容をこちらの記事に書きました。

なので、この記事では、中小企業が動画を活用するために、どのようにそれをプロジェクト化して進めていくと良いかという点についてご紹介したいと思います。
まずは下図をご覧ください。

これはプロジェクトの構造を可視化する「プ譜」というフレームワークです。

プロジェクトを進めるための所与の条件から、そのプロジェクトがどうなったら成功と呼べるかという状態に向かって、どのような施策を、どんな順番で行っていくかということが一目でわかるようになっています。

植木社長は動画を平日毎日配信するにあたって、できるだけ短い秒数やカット数で制作することや、社員が動画制作未経験者であることを逆手にとって「素人感を大事に」し、少々セリフをかんでもOKとするなど、クオリティにこだわりすぎないことを決めていました。

また、せっかくつくった動画も見られなければ意味がありませんから、名刺とはべつに、社員で動画を制作・配信していることを知らせる名刺を配り、請求書を送る封筒にも入れて動画の存在をアピールしています。

上の写真は100本台の頃の名刺で、下の写真は600本台の頃の名刺。

最後にここが一番重要だったと思うのですが、植木社長自身が率先垂範して動画に出演しました。
中小企業にかぎりませんが、社長や上司が「いいツール見つけたよ、導入するからやっといて」と現場メンバーや部下に丸投げするということが珍しくありません。
というか、そんなんばっかり。

話は動画にかぎらず、ほにゃららマーケティングという手法でもなんでも、
同じくらいの熱意をもって進めてくれる人がいないかぎり、導入を決めた人が最初はプロジェクトをけん引する役割を担わないと、たいていのプロジェクトはうまく進みません。

動画はおうおうにして制作しておしまいということがよくあります。目的達成のためにどのように配信するとか、視聴してもらうといった戦略が抜けていることが多いです。なので、動画をマーケティングや広報やセールスや採用やらに活用したいという方は、カスタネットさんのプ譜をご覧になり、導入検討者が「私がけん引するぞ」というお気持ちになってから、お取組になると良いと存じます。

明日、動画を活用せよと言われた時に役立つフレームワーク、切れば血の出る事例、ビジネスアイデアを紹介していきます。zoomを使ったオンライン個別相談にも対応していますので、お気軽にメッセージください。 https://www.1roll.jp/demo/