授業中にトイレに行ってはいけないわけ

「先生!トイレ!」

「先生はトイレじゃありません!」

とよく見られる光景です。授業中にトイレに行くことはご法度とされています。トイレは休み時間に行くようにするというのは一番最初に小学校で指導されることでもあります。

とはいえ、トイレは生理現象です。どれだけ我慢しようとも出るときは出ます。いっそのこと自由にしてしまえばと思うのですが、一体なぜ、「授業中にトイレに行ってはいけない」というルールはここまで確立されてきたのでしょうか。

①授業がとまる

 先ほどの場面でも、授業中にトイレに行く場合は、先生に申し入れてからトイレに行くことになります。そうなると、一度、授業を中断してしまうことになります。そうなると、他の児童の時間も奪うことになりますね。とはいえ、これは、「トイレに行く時には、黙って後ろから教室を出る」というようなルールを作れば解決できることでもあります。

②その間、授業が聞けない

 トイレに行く子のデメリットはこれです。当然ですが、トイレに行っている間にも授業は進みます。授業が進んでいて戻ってきても、内容が理解できるのであれば問題ないのですが、必ずしもそうなるわけではありません。学習がしんどい子ならばなおさらです。(ちなみに、授業中にトイレに行く子は大抵、学習がしんどい子です。学習のできる子は、ほとんど授業中にトイレに行くことがありません。学習に集中しているからでしょう。)

③連れションする者が出てくる

 見ていて一番見苦しいのはこれでしょう。「先生、トイレに行ってきます!」「僕も!」・・・・いや、お前絶対にいまトイレに行きたいわけじゃないやろ!という子が出てきます。トイレに行く子がいると、なぜか同調圧力が働いて、トイレに行きたい子どもが増えます。さらに、なぜか遠足時にはトイレに行きたい子は減ります。(で、途中でトイレに行きたい!と言い出します。)

 子ども側の理屈としては、授業自体に興味が持てない、わからないと言ったところがあるでしょう。もしくは、教室が居辛い環境になっているのかもしれません。

 トイレに行くのを忘れるぐらい面白い授業をすればいいじゃない!という声が聞こえてきそうですが、以前何かでも書いたとおり、物理的に準備時間が足りません。一つのことに力を入れた場合、相対的におろそかになる部分が必ず出てきます。

それでも、教師としては、授業が終わるまで、子どもたちを教室にくぎ付けにできる授業を目指したいものですね。

以上です。

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