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51/365 【清浄化】 神話の国、高千穂

2020年、感情noteを始めます。心が震えたお芝居や映画や本、訪れた場所といったコト録も続けますが、それらは言わばハレの日。その合間にある「普通」の毎日を、も少し書いてみたいのです。でも、何でも良いってなると、ちょっぴりハードルが高いんです。

その点、感情は毎日動くもの。喜怒哀楽のようにパッキリしたものもあるけれど、その隙間にある色とりどりのあわいも見つめてみる。良くも悪くも、なんかもやっとしたやつ。1日を振り返って、感情がなーんも沸かなかった、なんて日もあるかも知れません。それはそれで興味深い。

写真と140字だけの日もOK。ちゃんと整理できていなくてもOK。毎日書いていたら、何かが変わるかも知れないし、何も変わらないかも知れません。なーんも定かではありません。

でも、やってみたいをやってみる。できることなら、365日。意地っ張りな自分を見据えた上での、やってみようを始めます。

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熊本空港で友人に拾ってもらい、一路向かうはお勝手口改め、九州のおヘソ、高千穂です。

市内を抜けた県境あたりから、前日に降った雪が残っていました。今年初の雪との遭遇@九州。南下したのに雪。しかも今日の東京は小春日和。四季の感覚がちょっぴりねじれた感覚です。

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山が綺麗〜。

高千穂は神話の里。古事記ゆかりの古式ゆかしい神社が数多くありますが、まずは三ヶ所神社へ。イザナギさんとイザナミさんを祀っている神社で、麒麟さんが彫ってあるそうですが、宮司さん不在で中へ入れませんでした。残念〜。

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お詣りしていないのですが、屋根の形が面白かったので、そこだけ撮らせて頂きました。雪化粧もステキ。

平和な御代に現れるという麒麟さん。こちらにいらっしゃるということは、この辺りが居心地よかったということでしょう。十兵衛さんに知らせてあげたい。

そこからはお目当ての天岩戸神社へ。天照大神が御隠れあそばした岩戸が祀られている神社です。

西本宮からお詣り。境内には御神体の鏡がどーん!と祀られていました。あんなにでーん!としている様を見られたのは、初めてです。

途中、宮司さんのお話に遭遇。曰く、神様は神様。人は人。だから、人の導きの為に仏教が伝わった、と。神様は神様。人は人。其々にお役目がある。こういう思想、好き。

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そこから天安河原宮へ向かいます。河原で石を拾って、奥のお社にお願いごとと共に重ねるの。

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岩戸にお籠りになられた天照大神さまにどう出てきて頂こうかと八百万の神様たちが相談をした場所です。

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一呼吸ごとに肺の中が浄化されていくよう。

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東本宮。近づくと舞いを舞ってくれるシュールな天宇受売命(あまのうずめのみこと)ちゃん人形が入り口でお出迎えしてくれます。写真撮り忘れた私のバカバカ。

*加筆修正。友人がぽかーんしている私を激写してくれていました!改めて見ても、シュールな映像。

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芸能の女神様でもあり、日本最古の踊り子さん。わたしのお稽古をお護りください... ぱむぱむ。

そこから高千穂峡はすぐ近く。

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「ボート乗る?」
「寒いから無理!」
「だよね〜」

観光名物トップのボートは、満場一致で2秒で却下。でも川沿い散歩はするのです。思っていたよりもこじんまりとしていたけれど、水の色と地形に癒されました。これが自然にできる形だなんて、本当に不思議。

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阿蘇山が大噴火する度に、新たな地形が生まれたそうです。それぞれくっきりと違う地層。人が彫ったみたいな六角形柱です。

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荒ぶる神、鬼八が力自慢をしたという岩。推定200トンだそうな。これを持ち上げられるなら、そりゃ力自慢もしたくなります。

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夜は高千穂神社で夜神楽。高千穂神楽は11月の末から2月にかけて毎晩夜通し、各地農村で33番の神楽を奉納するそうです。

夜を徹して古事記の物語を舞い続け、ご来光のタイミングで天照大神が岩戸から出ていらっしゃるシーンを奉納するそうな。

冬のしゃっきりと寒い明け方。ウズメちゃんが舞いを舞い、神々も人も笑いさざめく中、岩戸が開くと、天照さまな朝日がぽっと出てきて大地を照らす。なんて神々しいんだろう。

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今回の夜神楽は、そのご紹介を兼ねた短い抜粋版。戸取の舞い、うずめちゃんの舞い、イザナギ、イザナミのいちゃつきの舞い(国生みの舞)の3種類でした。

国生みの舞いに出てくるお二人のマグワイ具合にちょっとびっくり。お酒飲んでさーてヤルか、みたいなノリなのです。古事記に登場する神々は、こんな人間くささも楽しみの一つ。

ちなみにこの国生みの舞い、夜通しやる神楽の時には「めざましの舞い」として、眠気マックスの夜中0時から2時の間にやるのだそう。昔ながらの大らかさが見え隠れするエピソードです。

翌日の朝は天孫降臨の場所、櫛觸神社へ。瓊瓊杵命(ニニギノミコト)が猿田彦さんに先導され、高天原からご降臨された場所です。

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清浄の地。朝のお詣りは気分がしゃんとします。

ここでタイムアップ。まだまだいきたい神社だらけで後ろ髪引かれる思いではありますが、またおいで、という神様からのお誘いだろうと解釈して、今回はここまで。

あっという間の一泊二日となりました。

高千穂いいとこ、また行こう。



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