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【2019上半期ベスト音楽】世界地域別振り返り

#上半期ベスト

覚えてないけど多分毎年のように言ってる、上半期ベストで数枚選出するなんて困難という程度に今年も豊作!です!年間ベストが思いやられますが、いや佳きことです。

順位付けは年末年始の総ざらいに譲るとして、上半期に聞いてきたお気に入りタイトルを世界の地域別にまとめてみました。

Spotifyのプレイリストはこちらになります。お聞きになりながら、ご覧ください。

プレイリストから、一部を抜粋してご案内していきます。貼り付けた動画の曲とプレイリストの曲が一致しない場合もございますので、ご了承ください。

【アジア】

モンゴルのHanggai、ヘヴィなモンゴリアンロックを聞かせるバンドがHanggai Big Band Blass 2019としてなんとブラバンアルバム。ホーンが持ち味の草原的雄大さを強化しており、ただ乗っけただけに留まらぬ格好よさ。大変満足いきます。アルバム6曲目や8曲目の疾走感たるや。

さすがに今年のフジロック出演はブラス編成でないでしょうが、この機会に苗場でも是非。


インドのNooran Sisters、イスラムスーフィー音楽姉妹デュオでド迫力です。今年リリースはシングルのみだが、インパクト凄いので無理やりイン。是非動画をご覧あれ。


イスラエル、Dudu TassaやIdan Raichel、A-WA、Shalosh、Tigrisなど豊作。なんと音楽と食の豊穣な地か。中でもDudu Tassaの懐深い中東ロックに、バラエティ豊かな中にいずれの曲も救いを感じるような美しさがあるIdan Raichelは年間通じて聞いていくことになりそうです(もうなっている)。

【ヨーロッパ】

北欧は心地良いエレクトロのHajk、トラッド方面ではFlook、Vasen、Lauとベテラン実力派が正に力を見せつける作品を出しました。

フランスは温かみある空気が好きなTete、力強いシャンソングループLes Ogres De Barbackが良かったですね。

UKは昨年の年間ベスト4位に挙げたSons Of KemetやMelt Yourself Downといった琴線に触れまくるサウンドを作り出すシャバカ・ハッチングス率いるThe Comet Is Coming。めくるめく高揚感あります。フジロックに来ますよ!

【アフリカ】

アフリカも広うございますが、チュニジアのifriqiyya Erectriqe、ゴリッとしたインダストリアルロッキンサウンドにスーフィー祈りのチャントを乗せたトランシーな音楽。前作から更に聞かせる幅が広がったと感じるが、シークレットトラックが飛び抜けてる印象。

マリ共和国のLuka Productionsも面白い。伝統楽器とシンセやエレクトロの組み合わせにヒップホップ的歌い回しがクールかつオーガニックなオーラで良いです。

北アフリカはモロッコのグナワロック、Aziz Sahmaouiやチュニジアの砂漠のブルース、Kel Assoufのアルバムもそれぞれ骨太でかっこいいですね。

東アフリカはマラウィのMadalitso Band、四弦ギターと一弦楽器のデュオ編成でトランシーかつ豊かな音楽です(ちょっと金太郎飴的だが)。好きなマダガスカルのギター文化を彷彿とさせます。

【北米】

北米って言うけど、音を聞いたらあれ、これもアフリカ系じゃない?と思うDexter StoryにChristian Scott。かたやエチオピア始めとする東アフリカの音楽に影響を受けたLAジャズシーンの重要人物。かたや彼岸此岸的というか、異次元感ある強靭な音をぶちかますジャズトランペッター。どちらも素晴らしい×素晴らしいです。

Billy Eilishは若干17歳であることを除いても、曲の完成度の高さやクオリティは疑いようないです。ダークでホラーチックな曲とズンと響く低音が刺さります。

Brad Mehdauは聖書モチーフということで全編に感じる荘厳さ、その中でドカンと来る着火点もあり、とにかく圧倒される作品です。

で、そんな昇天させられた後に相応しいのがThe National。いつも以上にカラフルな印象で名画を鑑賞しているかのような没頭感がありました。

北米最後は多彩な要素を昇華し楽しめるタイトルつながり、ということでインディーポップのBeirutとラテンロックのGrupo Fantasma。攻めてていいですね。

【中南米・オーストラリア】

大好きなキューバ生まれのピアニストAlfred RodriguezとパーカッショニストPedorito Martinezのコラボ作。バチバチ感というより互いを信頼したセッション的な感覚あり、オリジナル曲に加えスーパーマリオ3カバーなど遊び心も楽しいが動画で見るならこちらのスリラーを。

コロンビアのQuantic、5年ぶりのソロ名義作とのことですが、これまでで最もまとまりよく洗練されてる印象。

南米の辺境系、デジタルクンビア・フォルクローレの類いはアルゼンチンのBarrio Lindoもよかったが、エクアドルのNicola Cruzのよりマッドなディープさを推します。こちらもフジロックで来日!

ブラジルのメロウでサイケだったりなソフトロックO Terno、曲展開や構成が巧みか、こういうのは苦手で飽きてしまいがちなのですが、ダレることなく楽しめます。坂本慎太郎やデヴェンドラ・バンハート参加曲あり。あとこの人達はPVが毎回凝ってて楽しい。

無理やりオーストラリアをくっつけましたが、Jordan Rakaiもまた違ったメロウさがあっていいですね。

【日本】

ようやく日本まで来ました。トップバッターはザ・リーサルウェポンズ。ネタバンドに留めるには惜しい完成度!アンドリューW.K.を初めて聞いたときの興奮が蘇ります。

続いてはめちゃめちゃ個人的に信頼感高く、今回もガッツポーズのパワーポップバンド、ナードマグネット。どんどんスケールが大きくなっていくNOT WONK。しばらく聴いてなかったけど、こんな巨大な存在になってたのかと驚いたTHE NOVEMBERS。椎名林檎のお祭り騒ぎの中でやっぱり他を寄せ付けなかった宮本浩次。どれも素敵です。

この1・2年で知った、ボカロ・ニコ動以降のネット音楽から発露した新たな才能も楽しみにしています。とはいえ、活動開始から1年とは思えないずっと真夜中でいいのに。と聞いてて感情的にならざるを得ないヨルシカは別格に好きです。ヨルシカのn-bunaさんは三パシもありましたね。

アイドルものは全然追いかけられてませんが、tiptoe.の思春期的瑞々しさにやばいです。

ドレスコーズはすごいことになっていたんだなあ…。浮き世離れしたかのような志摩さんも、地に足をどっしり着けたT字路sタエコさんもそれぞれ違った格好良さがあります。

これで自分としてはきれいにまとまった、と思ったら月末に蓮沼執太と中村佳穂のコラボが。こんなんいいに決まってるじゃないですか…と聞いたらバッチリだったのでイン。

こんな感じでまとめてみましたが、ここに入れきらなかった分は四半期ベストとして備忘録的プレイリストがあるのでそちらもご覧ください。

今回挙げた内容で充分年間ベスト級のタイトルが揃っている感があります。年末が楽しみです。

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