悲伝雑メモ

俺たちはこんな理不尽なことと戦わなくちゃならないのか……!!!!!!(虚伝不動くん)

とりあえず分かったこと

・三日月はこの「(序→)虚再→義→外→如→恕→悲」をメッチャ繰り返している

・三日月の存在が時間軸の“結の目”になっており、時間軸の歪み(絡み)を解消するには三日月の破壊(刀解)しかない

……らしい。

という前提で、ここからは完全に私の妄想です。

そもそも「誰の意志で」「どうやって」三日月がこの時間軸を周回しているのかは作中では全く明かされないのでわからないけど、三日月は「未来を繋げたい」って言っていたので、おそらく“ステ本丸時間”で2205年(現在)以降もステ本丸時間軸を存続させるための方法を探していて、どうやら今のところ自分が結の目を引き受けて刀解されるという方法しか見つかっていない。

当たり前だけど三日月のしたいことは2205年の時間を2205年より「未来」に進めることであって、別に自分が刀解されることが目的ではない。でもそれしか方法が思いつかないからそうしてる。だから、そうじゃない「方法」を誰かが(山姥切が)見つけてくれることに希望を見出している、ということになるんだけど。

仮に山姥切が三日月の破壊に成功したとして、その先に「未来」があるかどうは、やってみないと分からないよね。

三日月は自分で「矛盾している」と言っている。その矛盾は虚伝で不動が抱いていた「信長のことが大好きなのに殺さなくちゃいけない」に似ていて、ハッキリ言ってしまえば「生きていたいけど死ななくちゃいけない」だ。要は歴史上の人物たちと同じだ。それは「帰りたい」「帰りたくない」どちらともとれる不如帰にも掛かっているのかなと思う。

「帰りたい」が時間遡行軍(歴史修正主義者)。「帰りたくない」は刀剣男士(審神者)。三日月は、練度上がりすぎたのもあるけれど、そういう意味でも「もはや刀剣男士ですらない」のだなあ。

多分、この周回(仮に100回目とする)で初めて起こったことと毎回絶対起こっていることがあって、虚で1582年の本能寺が「ちょっと順番狂ったけど最終的には本能寺燃えたから大体オッケー」だったように「ちょっと色々狂ったけど最終的には三日月の刀解によってステ本丸の時間軸が守られたので大体オッケー」なのではないか。

ということでちょっと切り分けてみた。

どの周回でも起こる「歴史」

・本丸上陸戦

おそらく義伝で示された「大いなる試練」であるところの、本丸上陸戦。三日月はここでの被害をなるべく抑えるためにスパルタレベリング(笑)に励んでいたと思われる。

・三日月宗近の消失による「結の目」の正常化

もっと素直に消失するパターンはあるのかもしれないけど。

・三日月宗近の消失前の山姥切との一騎打ち

なんとなく三日月ならその役目を果たしたら自ら刀解されそうな気がするので、最初の周回でまんばちゃんが「刀解されるぐらいなら俺が折ってやるー!」って一騎打ちを挑んで負けて「次は勝つ!」って言って以来、あの約束を繰り返しているのではないか。そして繰り返すうちに三日月はステ本丸の子たちにどんどん情がわいていって、三日月の「本当はこの歴史に抗いたい」(雑に言えば「死にたくない」)という気持ちも強くなっていくのでは。

今回の周回で初めて起きたこと

・まんばがめっちゃ手がかかる

虚で「これはなかなかに(略)」ってぼやいていたじじい。もうちょっと素直でチョロいまんばだった周回もあったのかもしれない(笑)。

・鶴が黒甲冑を取り込む

義伝で鶴が黒甲冑を取り込んだときは三日月も本当に驚いていたと思うので、あれはこの周回の鶴が勝手に編み出したことだったのでは。でもその結果、本丸上陸戦に黒甲冑が参戦することになったのかも。因果なものです……。

義で黒甲冑を倒したあとに政宗公が「巻き込んですまなかった」って謝ったら、じじいは黒鶴のことをさして「大したことではない」って笑ったんだよな……。当時は「いや大したことだよ!」ってツッコんだけど……。

・鵺ちゃんが生まれる

三日月と鵺が対面したときの会話、何度目かにしてはあまりにもしらじらしすぎるし、三日月の反応が少し違うように思う。もしかしたら、もっと以前の周回では、鵺ちゃんが鵺ではなくただの時間遡行軍で、義輝が普通の時間遡行軍にそそのかされるだけだったときもあったかもしれない。

もしかしたら、ここで鵺ちゃんが生まれてめちゃくちゃに出陣したりしなければ、ジョに弥助が出てくることもなかったかも……とも思ったけど、じじいは小田原征伐で山伏が折れることを知っていた(からばみさんにお守りを渡した)ので、それはまあ、ないか。

まだありそう。なんとなく。

今改めて思う、虚伝って本当によくできていた。ここまでの刀ステシリーズ全作と、虚伝という1作のなかで、書かれているテーマが完全に同じ。

「歴史は変えられない」なぜなら「それを望まないから」。何度繰り返しても同じ結末にたどり着いてしまうのは、ひとりひとり(=ミクロ)がそれを望んでいるからで、その結果が「歴史(=マクロ)の望むところ」だ、という。はー。これはすごい。全一の宇宙観。

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