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行き詰まった時はどうする?

今の仕事にやりがいを感じず、転職か、独立か悩んでいる。

年齢を考えると良い条件で転職するのは難しそうだが、かといって、ずっとサラリーマンだった自分が独立して何ができるだろう?

多少の貯金はあるが、家賃や車のローンがあることを考えたら、冒険はできない。

このままでは嫌だが、どうするのがベストか見えない…。

これは一例ですが、こんなふうに人生において袋小路に入り込んだ感覚になることはままあります。

仕方ない、人生そういうもんだ、と諦めるのも一つの選択です。でも、動作学は自分らしく人生を創造していくことを応援したいので、諦めようとは言いたくありません。

では、どうすればいいか?

今の行き詰まった状態のあなたが「どうしたらこの状態から抜け出せるんだ?」とどれだけ考えても、出てくるアイデアは今のあなたの状態を反映したものでしかありません。

つまり、今の状態のあなたから出てきたアイデアを実行に移しても、結果として得る状態はそんなに変わらないんです。

だから、やることは、動作学ではお馴染み、インプットとプロセスを変える、です。

それぞれ具体的にどういうことか、冒頭にあげたケースを例に、解説します。

制限を取っ払って自分の望みを再確認する

にっちもさっちもいかず打開策が見えない、そんな時にまずしていただきたいのは、自分に矢印を向け、「どういう状態になることが一番の望みなのか」を確認することです。

ただ、その際、動作学でいうところのフィルター、すなわち自分の思考に知らずのうちに入り込んでいる「常識」「前提」「信念」に注意深くある必要があります。

たとえば、「仕事はやりがいで選ぶべき(常識)」とか、「お金を稼ぐことは簡単ではない(前提)」とか、「高い理想を掲げても達成できなきゃ意味がない(信念)」とか。

これらの常識、前提、信念は、人によっては、「え?それ、事実でしょ?」かもしれません。

でも、事実ではないんですよ。

やりがいのない仕事でも幸せな人もいるし、いとも簡単にお金を稼いでいる人もいるし、高い理想を掲げてそこに向かうことが楽しいという価値観を持つ人もいるんです。

「どういう状態になることが一番の望みなのか」を再確認するのは、それを実行に移すためというよりは、あなたのインプット・プロセス・アウトプットのサイクルのプロセスの過程を変化させるため。

だから、できる限り、世間の常識や、ネガティブな前提、事実でない思い込みなどから自由になって、思いきり理想の状態を思い描いてほしいのです。

この時、思い描くのは理想の“状態”であることもまたポイント。

もちろん、 A社への転職を実現する、とか、今より多い収入を得る、など、具体的にイメージしてもいいのですが、それによって「そのためにはアレをしてコレをして」とつい考えてしまうと、「そんなの常識的に無理」とか「いろいろ大変なこともやらなきゃいけない」とか「それだけ頑張ってもし失敗したら…」というふうにフィルターの影響も受けやすくなって、結局、思い描く望みがフィルターの影響を受けたものになりやすいんですね。

だから、自分という人間がどういう状態であることが理想か、感覚を想像する方が、変化をより起こしやすいのです。

今までだったらありえないことをやる

このマガジンでは再三お伝えしている通り、変化を起こすのに大事なもう一つの要素がインプット・プロセス・アウトプットのインプットを変えることです。

とりわけ、行き詰まっている時に意識したいのは、インプットの視点を増やすこと。

そして、インプットの視点を増やすのにいい方法は、何か新しいことをやってみること、です。

が、前回も同じことを書いたので、今回はより大きな変化を起こすために、今までだったらありえないことをやることを提案したいと思います。

たとえば、一週間の休みを取るなんてこれまではありえなかったなら、それをあえてやってみるとか。

ありえないことをする目的はインプットを変えて自分の状態を変えることにありますから、行き詰まっている分野とは直接は関係ない物事でも構わない、というか、むしろ関係があると思えないくらい離れていること、これまで興味がなかったことまで幅を広げて自由に発想してみてください。

たとえば、超高級ホテルのスイートルームに泊まってみるとか、使ったことがないアプリを使ってみるとか、苦手だった人をランチに誘ってみるとか。

新しいことをやればそれだけでインプットの視点が増えるのですが、それが今まではありえなかったこととなると、何かしらの理由でありえないと思っていたある種のフィルターも取っ払うことになるので、超強力にあなたのインプット・プロセス・アウトプットが変わるんです。


そんなことをしても行き詰まった状況は変わらないじゃないか、と思うかもしれません。でも、すべての出来事は「個✖️環境」の結果として起こります。だからインプットが変わり、プロセスが変わって、そのアウトプットとしてのあなたの状態が変われば、自然と状況も変わり始めるのです。



動作学的に物事を見る時の3つの考え方については以下の過去投稿をご参照ください。
◉インプット・プロセス・アウトプット(知覚行為循環)
 アウトプットを変えるために知っておきたいこと
◉動的平衡(ゆらぎ)
 生きることは揺らぐこと
◉適応
 今のあなたは過去の適応の結果