2019年に遊んだゲームの感想まとめ


2019年に遊んだゲームの中から印象に残った作品の感想を書いていきます。

※多少のネタバレもあるのでその辺は注意して読んでください。

キングダムハーツ3

・基本情報
販売元:スクウェア・エニックス(公式サイト)
発売日:2019年1月25日
機種:PS4/XBOX ONE
プレイ時間:約30時間

言わずと知れたキングダムハーツシリーズの最新作、一応過去作は一通り遊んでおりストーリー的にもダークシーカー編完結ということで楽しみにしていた。
実際遊んで見ると全体的な完成度は凄く高く、ワールドごとに用意されているフィールドアクションで歩き回っているだけでも楽しかった。
個人的なオススメは「パイレーツ・オブ・カリビアン」ワールド、KH2の時点で既に異質なグラフィックであったが今作で更にグラフィック表現が強化された結果もはや実写と変わらないレベルになっていた。ジャックやバルボッサ等のゲストキャラとの絡みは勿論、海賊船を操作して戦うシステムは凄く面白かった。

バトルシステム周りも元々アクションRPG(公式には一応RPG)なシステムが更に洗礼されキーブレードの変形やアトラクションフローなどボタンを押しているだけでも派手なアクションをすることができ中々に爽快だった。

一方でストーリーの方はといえば、結果として成り立っているように見えるものの未回収の伏線や唐突な展開が多く(過去作の話や設定などを理解していたとしても)理解に苦しむ部分も少なくはなかった。とはいえ一応ダークシーカー編の完結で過去作のキャラが勢揃いするオールスター感とか最後のキーブレード墓場とか終わりの世界辺りの演出はいかにも最終回ですって感じの熱い演出が続いて最高だった。でもやっぱり最後の展開は納得行かなくて、この辺はDLC待ちかなという感じ。

アストラルチェイン

・基本情報
販売元:任天堂(公式サイト)
発売日:2019年8月30日
機種:Nintendo Switch
プレイ時間:約40時間

2050年くらいの未来の世界を舞台に、突如として出現した謎の生命体「キメラ」とそれに対抗する特殊部隊「ネウロン」の戦いを描く本作。『ニーアオートマタ』でシニアゲームデザイナーだったプラチナゲームズの田浦氏がディレクターを務めているということもあり事前から気になっていた作品だった。
レギオンの操作はややクセがあるものの、操作に慣れてきたり新しいスキルを覚えて行ったりしてできることが増えると一気にアクションの幅が増えてここらへんは流石プラチナゲームズだなという感じ。

『Detroit: Become Human』のような「事件捜査パート」、『ペルソナシリーズ』に出てくる現実とは違う世界のような「アストラル界」(後ドリンクの名前も)、『ゼルダの伝説シリーズ』のような「アストラル界での謎解き」等々この作品は他作品のオマージュを感じる部分が多く、かといってまんまというわけではなくしっかりと独自の表現に落とし込んでいる部分が凄い。

ストーリー部分も独自の世界観をしっかりと描いていて、「うわーそうきたか次回作気になる!え?まだある?」といった感じで正直ここで終わりにして続きは次回作でやっても良かったんじゃないかというぐらい内容が濃かった。主人公として選ぶキャラの性別によって相棒となるキャラの性別も変化するというシステムも印象的だった。

かっこいいお義父さんキャラや姉御肌キャラ、謎のマスコットやサポートのロボキャラにいかにも怪しい所長など魅力敵なNPCも多く彼らもシナリオの盛り上がりに一役買っていた。

DEATH STRANDING

・基本情報
販売元:SIE(公式サイト)
発売日:2019年11月8日
機種:PS4(PC版は来年初夏)
プレイ時間:約60時間

『MGSシリーズ』で有名な小島秀夫監督が、コナミから独立後立ち上げた小島プロダクションの記念すべき第一作目。

実際の所かなり人を選ぶゲームだと思うしつまらないと言う人の気持ちも分かる、だが明らかなのはこの作品は今後のゲーム史において間違いなく語り継がれるであろうということ。(全てのゲームがそうでは無いが)大半のアクションゲームというのは「倒すべき敵」がいて、「その敵を倒すべき理由」が存在して初めて主人公に感情移入できるという物である。そんな中デスストは敵を倒すのが目的ではなく「荷物を目的地まで運ぶ」を基礎システムとし「人と人を繋ぐ物語」としてシナリオが展開していく作品であり、それらに繋がる一つ一つの要素のクオリティが凄まじくよくもまあこんなゲームを作れた物であると感心してしまった。

一つ思うのはデスストは事前のプロモーションと情報公開でもう少し詳細な情報を出しても良かったのではないかということ。渋り過ぎたせいで「イマイチよく分からないけどMGSの小島監督だしきっと凄いゲームなのだろう」みたいな印象を持った人が大半だろう。クリアした今となっては事前の情報だけでは意味不明だった物もしっかりとデスストの世界を構成する一要素だたのだと理解することができた。その辺をもう少し公開していればそれをきっかけに興味を持って買う人も少なからず居たのではないかと思う。

FINAL FANTASY XIV: 漆黒のヴィランズ

・基本情報
販売元:スクウェア・エニックス(公式サイト)
発売日:2019年7月2日
機種:PC/PS4
プレイ時間:メインストーリーはクリア済

MMORPG『FINAL FANTASY XIV』の3本目となる拡張パッケージ。本作では物語の舞台は原初世界から第一世界へと移動し、光が氾濫した世界で闇を取り戻していく光の戦士一行の戦いが描かれる。

MMORPGながらメタスコア91点という異例の数字を叩き出し、各メディアからの評価もかなり高評価な物が多かった。自分はプレイし始めたのが2018年の夏頃なのでまだ1年とちょっとという歴代のプレイヤーに比べればぺーぺーなヒカセンではあるが、それでも漆黒のヴィランズのメインストーリーは本当にMMORPGでやっていいのかというくらいド直球かつ王道RPGのような展開で、過去のメインストーリーからの伏線回収も含めて過去最高に面白かった。

漆黒のヴィランズの評判を聞きつけて新たにエオルゼアの世界に降り立つ冒険者も多いことだろう。そんな人達に言いたいのは最新ストーリーに追いつきたいかといってメインストーリーをスキップする「ジャンプポーション」を使わないで欲しいということ。漆黒のヴィランズは今までのメインストーリーの集大成であり過去のメインストーリーをちゃんと遊んでいないと魅力が半減してしまうからだ。

東京クロノス

・基本情報
販売元:Sekai Project(公式サイト)
発売日:2019年8月22日(PSVR版)、2019年3月20日(PC版)
機種:PC(oculus/steam)、PS4(PSVR)
プレイ時間:約15時間ほど

「次のアドベンチャーは画面の向こうだ」というキャッチコピーの元、渋谷に閉じ込められた高校生の幼馴染達が謎のメッセージをきっかけにこの世界からの脱出を模索していくが・・・という内容のVRミステリーアドベンチャー。

本作の特徴はなんと言っても"VR専用作品"であるこということ。VRでアドベンチャーをやる必要があるのかと言われれば、確かにシナリオだけを読むのであればVRである必要は無いだろう。けれどこの東京クロノスという物語を第三者の視点で見るかその世界の登場人物の目線で見るかではクリアした時に得られる最終的な印象がまるで違うものになる。VRというまだまだ発展途上なプラットフォームで、短編ではなくしっかりと1本のアドベンチャーゲームとして遊べる物を作ってくれた岸上プロデューサーをはじめMyDearestの皆さんには感謝を述べたい。(個人的な感想ではあるが声優の方々もかなり豪華である)

まとめ

ゲーム業界における2019年は、一時的はコンシューマ衰退の原因とも言われていたソーシャルゲーム業界が飽和気味で一周回ってコンシューマの盛り上がりが戻ってきつつあるように感じた年だった。実際GOTYをSEKIROが受賞したり、SEKIRO以外にも日本のゲームが沢山受賞ないしノミネートされるなど再び世界で評価されるようにもなってきていた。

アクションに少しクセはあるものの様々な作品のオマージュを感じるゲームシステムや、魅力的なキャラクター達と独自の世界観が織りなすシナリオは非常に面白く個人的な2019年のGOTYは『アストラルチェイン』に。

2020年は3月に『FF7R』や年末にはいよいよPS5が発売ということもありさらなる盛り上がりに期待したい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?