92年生まれ キムジヨン 読了したンゴ!

俗に言うフェミ本で、キムジヨンという女性が受けてきた差別について綴られている小説。

はじめに断っておこう。アンチフェミを説得するためのブログではないので、アンチフェミはバイバイ。差別主義者バイバイ

差別を考えると、身の回りにゴロゴロ転がってる。最近で言えば今話題の韓国人に対する差別とか...。
これについては政治的な問題が絡んでくるので、お恥ずかしながら...勉強不足の私はなんとも言えない...。
ただ、なんの罪もない一般人に対して侮蔑の言葉を浴びせることは、ただの憂さ晴らしであり、馬鹿馬鹿しい事であるのは間違いないよね。
そんな滑稽な事をしてる人には考えを改めて欲しいと切に思う。
差別っていうのは、他人の中身を知ろうとしないで貶めること。つまり考えることを辞める行為だから。

ジェンダーに焦点を絞ると、マイノリティーの性たとえばTG(transgender)に対する差別とか女性に対する差別はよく問題提起されてるのを見るね。また一方で「逆」差別と呼ばれる男性差別もある。
自分には偏見や差別がないと思っていても、私たちには小さい頃から今に至るまで、周囲から植え付けられた固定概念がある。

それなのに世間の評価や思考は目まぐるしく変わる物で、前まで当たり前だった考えも、今はもうダサいなんてザラ

そんな中で「ナウ」についていかなくっちゃいけない。それも闇雲にってわけじゃなくて、悪い流れは水に流して、いい流れに乗ることを意識しないといけない。

要は...こればかりは致し方がないんだけれど、固定概念や先入観の払拭はなかなか難しいことだから、ワイちゃんたちは結局偏見の中に生きていくことをやむを得ないんだよねぇ...。
だからこそ、自分が偏見を持っている事を自覚しているか否かという点の方が重要なんだと思うってこと!そう思いません?か?

具体的に古い考えの例をあげちゃうと
「男は強くあるべきだから、弱音を言わず働け」
なんていうのも差別だし、
「女は子供を産むんだから家のことをしてればいいんだ」
というのも然り。
「おかまは明るいから何言ってもいいよね」
とか...思っちゃうことあるよねえ。
まあ普遍的なんだけれども。これは列記とした偏見だよね。気を悪くされてたら申し訳ないです。

まあ、そんなこと考え直せたのもあって、
この本を手にとることや差別にフォーカスした物語を見つけることが出来て、ワイちゃんはなんだか運が良かったと思う。

この本の差別の内容とは異るんだけど、この本を読みながら性奴隷として働かされるバングラディシュの女性や、伝統として性器切除されるシエラレオネの女性のこととかを思い出したんだよね。はたまた働きたくても周りに気圧され名誉な職につけない日本人女性についても思いを馳せました。
これらの不幸を並べるのは手落ちだと批判する方がいるかもしれないけど、並べたことでワイちゃんが言いたいのは不幸の度合いの話ではないの。
じゃあ何って、人が一他人を貶める発言乃至行動によって起こる悲劇がこんなにもポンポン浮かぶくらい存在するんだって事を言いたい。
本来は誰かが不当に人の生活を搾取する事で成り立つ社会ノ悲しい現実。
差別するっていうのは相手の気持ちを考えてないんだよね。考えにあるのは自分の体裁だけ。まじありえないョね...。
きっとワイちゃんも無意識に誰かを差別してる。そう考えると辛いな。差別の被害者であるお相手はきっともっと辛いんだろうな。

そんなこんなでワイちゃんは、
全ての人が健康な体を傷つけられる事なく真っ当なに就労できる状態人間の有する当然の権利であってほしいと思う。

それでも世界には
誰かが傲慢を通して気持ちよくなる一方で我慢して苦しい人が沢山
って状態が四方八方でまかり通ってる。ほんとに、一人一人の精神にあるパーソナルエリアを侵すことなく気持ちよく生きられる世の中であってほしい。

綺麗な理想論ばかり語っちゃったけど、性別とかで差別されることのない世の中だったらいいのになあなんて思いましたね

ワイちゃん氏はこの本読んで今まで自分が少なからず受けてきた、男性からの好色的な嫌がらせや、女性同士の悪意ある制御などの一節に共感して少々泣いてしまいました。
もし男性が女性の観点でこれらの酸鼻な絶望を目にしたら、女性が自身の苦しみに声を上げないでいる事がどれだけ苦しい事か、分かってくれるんじゃないかな。その一歩の手助けになる本だったと思いました。

「人間の有する当然の権利」と述べた様に、本当は女性だけの権利ではなく男性も女性もその他の性の方も、差別を受けることのない一人一人にとっての社会になるのが本当の希望だなって思う。女性差別が圧倒的に横行している様に思えるこのご時世では、段階的にまず性差別撤廃して、一人一人のことを見てくれって世界になるのはその後になるんだろうなぁ...。
道のりは長いね