見出し画像

幸せはデフォルト

英語ができるようになってよかったのは、

①”英語圏以外の国”での旅行も何とかなる
②「違い」をずっと理解できるようになる

”英語圏以外”というのは意外かもしれないけれど、私が最初に「英語できて、まじよかった...(T T)!!」と実感したのはブラジルだった。

英語が通じないたいていの国では、日本語はもっと通じないのw

で、もっとずーっと意義深くて、私の人間的成長を助けてくれているのが②。

言語は、文化や習慣が強く反映されているから、他言語を話せるようになるというのは、その国や文化の感覚を理解すること。日本語しかできなかった時には、そもそも「言語が違う」ということがどういうことなのか理解できていなかった。(日本での英語教育は全部日本語に訳して考えるから、その辺には到底たどり着けなかった。日本語で理解して、丸暗記だった。)

数日前に参加したカーゴバイクでのツアーをしているアンディと、もう一度会うことができた...!アンディはスイス人で、6ヶ国語を話すww

アンディのツアー(https://loop-tours.com/)は「デンマークの幸せのキーワード」に触れながら回るもので、非常に興味深かった。私がいろんなことを質問するので「じゃあ、Gloggでも飲もうよ」と時間を作ってくれた。(Gloggじゃなくてコーヒーになったけど)

アンディもデンマークの幸福研究所の所長、マイク・バイキングの著書を多く読んでいて、その内容を中心に色々とディスカッションができた。最後の方に、「ナチスの統治下でも、デンマークではみんながユダヤ人を守るために行動したんだってね。王様も、デンマークの国民にダビデの星のマークをつけるなら、最初につけるのは自分だと言ったんだってね。デンマーク人を分け隔てはしないと。素晴らしいね!」と、私が学んだばかりの知識を持ち出すと、彼は「そう。当時の王は、そう言って自分の胸にダビデの星マークをつけたんだよ」と言った。

(あとで調べたらどうやら事実ではなく、ユダヤ人を守ったという事実から生まれた、いくつかある物語のうちの一つらしい。)

私が感激して、「Denmark people must be so proud of the story! (それは、デンマークの国民たちはさぞかしその歴史的事実を誇りに思っているだろうね!)」というと

「いや。デンマーク人はProudという言葉を使わないんだよ。」という...

「Proudっていうのは、美しい感情や表現ではないんだよ。デンマーク人が過去にしたことは、人として『当たり前』のことだと思っているんだ。」と...!

がーん!がーん!がーん!

あぁ、本当にすみません。

私、アメリカナイズされております。
必死で英語を勉強して来ました。
「こういう時はこういうのだ。」
「こういう時はこういう感じなのだ。」
そう思って、アメリカに馴染んで参りました。
たっぷりと日本をひきづりつつも。。。

今、心からデンマークの人たちを尊敬します!!!
と思いつつ言葉にも出しつつ、私はまた付け焼き刃な知識を持ち出し、

「デンマークは幸せの国だけれど、デンマーク語でいうHappyっていう単語はものすごく特別な言葉だって聞いたよ。じゃあ、どうやってアンケートとかでデンマークの人たちは自分が幸せだって認識して答えるの?」

というと、アンディは

「デンマークでは、幸せも当然のことなんだよ」

という...!

アンディは普段、IT系の会社で働いていると言っていたので、

「幸せが”デフォルト”だっていうの!?」

と私がいうと、アンディは大きな目をさらに少し大きくして

「そう。その通りだよ!幸せは、すべての人にとって生きる上で当然のことでデフォルトなんだよ。」

と笑った。

アンディがツアーでシェアしてくれた幸せのキーは下記の通り。

- 信頼*
- 政治のあり方*
- 健康
- 帰属感/社会との関わり/コミュニティ/ボランティア
- 安心・安全*
- 優しさ*
- 自由*

これらがあれば、人は幸せなのだそう。
デンマークでは、まるで「幸せ」が「基本的人権」なみに当たり前。

(*には特に、デンマーク史でもっとも影響が大きかった人物に数えられる、牧師で、作家で、詩人で、哲学者で、教育者で、そして政治家でもあったNFS・グルントヴィの哲学が息づいていると感じるもの)

人は当然、誰だって幸せになりたい、幸せに生きたいと願っている。親が子どもに望むことだって、「幸せに生きること」以外ないだろう。

たった1時間程度だったけれど、「目ウロコ」連続のコーヒータイム。

グルントビィのことはもちろん、まだまだデンマークについて勉強したいと思い、たくさんの消化不良を抱えて帰路に。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?