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『椿の花咲く頃』の沼ポイントと、見始めからロス時の過ごし方について

1.はじめに

椿の花咲く頃って?

韓国のKBS局で昨年放送されていた韓国ドラマで、日本ではNetflixで配信されています。2020年の百想芸術大賞では、ドラマ部門で大賞を受賞した感動のヒューマンドラマで、恋愛要素・サスペンス要素も含まれています。

*Netflixの予告がこちら

*ざっくりあらすじ

辛い過去によって自分に自身が持てず、「自分なんて...」が口癖の主人公ドンベクが、前向きで明るい警察官ヨンシクや近所の住人たちの優しさに触れ他人との比較ではなく、自分の幸せは自分で決めて生きていこうと奮闘する日常を描いた作品。「あなたはあなたのままで素敵なんだ!」という自己肯定感を貰えるようなメッセージ性のあるドラマです。

2.見始めた時の率直な感想

序盤は物語がゆっくり丁寧に展開していくので、一旦視聴をお休みしてしまいました。(特に第1話は、登場人物の背景やキャラ設定の詳細を教えてくれるような内容になっているので、ゆっくりとした展開だと思ったのかもしれません。)でも、なんだか先が気になって再視聴し、後半にかけてサスペンス要素が入ってくることに気づいた時には、もう両足が沼に浸かっていたのだと思います。久々に夜更かししてでも見届けたいんだ!という気持ちになり、最終的に号泣し、心がとても温かくなっていました。

3.みどころ(沼ポイント)

(1)主人公が成長していく過程

主人公ドンベク(椿という意味)は、オンサンという町でカメリア(これも椿という意味)というスナックを始めるシングルマザーの設定で、自分の人生を少しづつ花咲かせようと奮闘します。ただ、一筋縄では行かず、新しいことにチャレンジしては何度も失敗を経験するのですが、この前へ進んでは少し下がるの繰り返しが、人生そのものであり見ていて共感の連続が起き、グッときます。また、息子や母親との関係性も細かく描かれており、主人公の考え方が変化していく過程に涙してしまいます。

(2)意思を尊重し伴走してくれる前向きな警察官ヨンシクの存在

主人公ドンベクに一目惚れした警察官のヨンシクは、この作品の中で主人公と観る側の自己肯定感を上げてくれる大切な存在だと思います。様々な失敗を経験すると、自分で自分を信じることができないくらい自信を無くしてしまう時もあると思うのですが、どんな時も『あなたはそのままで愛されている』と言葉で伝えてくれ、一緒に泣き(こんなにも泣くキャラは今まで見た作品の中でも珍しいですが、共に泣いてくれる存在がとても尊いことを知りました笑)、隣をそっと伴走してくれるので安心感があります。また、1人で転ぶ時よりも、心に味方がいる時の方が起き上がるのが早いというのも、作品を通して感じたところでした。

(3)オンサンという町の住人の温かさ

綺麗でスナックのお客さんから大人気の主人公に、最初は冷たい態度を取る住人たちですが、ある出来事をきっかけに徐々に変化していきます。この一致団結していく過程が観ていて気持ちよくもあり、心強くもあり、チームで支え合う魅力に改めて気づかされました。最終的には全員大好きになってしまい、オンサンという町に行きたい気持ちになります笑。

主人公ドンベクに自己投影しながら、共に成長し、ヨンシクや町の住人に支えられながら、共に新しいことにチャレンジしていくように感じるこの作品の世界観が、私にとってはとても深い沼でありました。

*相関図


4.おわりに〜椿ロスになった私がやったこと〜

ここから先は、見終わって、もしロスになった時にでも。

(1)百想芸術大賞作品を辿ってみる

大賞作品以外も見応えがあるんだろうなぁと思い、視聴できていなかった作品を辿ってみました。今年のドラマ部門の作品賞と、脚本賞でノミネートされていた作品の感想一覧はこちらです。本当に素敵な作品ばかりで、どれも深い沼を感じました。                

(2)同じ脚本家さんの作品を観てみる

幼馴染の2人が、昔目指していた夢に向かって、もう一度挑戦しようと奮闘する「サムマイウェイ」という作品があるのですが、この名場面を振り返りするのも良かったです笑。展開スピードが早めで、胸キュン要素が多く、笑って、にやけて、元気を貰える作品です。

(3)同じメッセージ性のある作品を観てみる

感情を抑えて生きてきた主人公と、それぞれの過去に縛られて生きてきた登場人物たちのヒューマンドラマ「サイコだけど大丈夫」という作品があるのですが、こちらも「ありのままをあなたで大丈夫」というメッセージ性を感じる、癒しが溢れる素敵な作品でした。(「椿の花咲く頃」に出演されていたオジョンセ氏の違った顔が観れるのも印象的です。役幅が広くて尊敬。)

(4)ビーズでアクセサリーを作る

なんか急に話が変わったと思うのですが笑、主人公ドンベクが劇中で身に着けるアクセサリーがとても可愛いのです。私は気がついたら、こんなにも作ってしまい、その他にも「椿」柄を好んで探すようになっていました...   (新しいことにチャレンジするときに、椿をお守りがわりにしようとしているのだと思います笑。)

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様々な作品を観てみて、心が温まる作品を制作されたスタッフや俳優の皆様に、ありがとうございましたとお礼が言いたくなるような気持ちになりました。

*椿の花咲く頃

*サイコだけど大丈夫

*サムマイウェイ