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2021年は「安心して移動できる」年にしたい

あけましておめでとうございます

 人類にとって大きな転換点となった2020年が終わり、2021年がやってきました。今年もよろしくお願いします。

一億総寝正月時代

「今度の年末年始はどうする?」
「今年は(実家に)帰らないで、こっちで過ごすよ」
「うちも同じ。帰りたいんだけど、帰ってくるなって言われちゃってさ。」

2020年の年の瀬、私の周辺ではこのような会話が飛び交っていた。
「帰省しないのは初めてだ」という方もいらっしゃった。
そして年末年始の風物詩、「終夜運転」も中止となり、本格的に家で寝てるくらいしかやることがない時代が到来した。

どうなる公共交通

象徴的な終夜運転中止に続き、3月に行われるダイヤ改正において各社が終電繰り上げが実施される。

問題はダイヤ改正に留まらない。先ほどの記事には、以下の記載がある。

 東北新幹線「はやて」「やまびこ」で専任アテンダントによる「グランクラス」のサービス縮小、北陸新幹線の一部列車と在来線特急「いなほ」「かいじ」での車内販売終了も実施。小田急でも特急ロマンスカーの車内販売が2021年3月12日(金)で終了です。

「余裕」のようなものがだんだんと削られている、そんな印象も受ける。
昨年の元旦noteで、私は交通に関してこのように記していた。

幸いなことに昨今は「MaaS」という概念が広がり、かつてないほど交通というものに注目が集まっている。

たった1年前なのに、交通に対する風向きは現在と全く異なることがわかる。

国の動き

話は変わるが、現在、国交省が公共交通関連データのオープン化やリアルタイム混雑情報提供システムの導入・普及を推進しようと、様々な取り組みを進めている。

これまでは速達性、経済性を軸に選択されることが多かった公共交通に対し、「混雑回避」の観点での選択に注目が集まっている。皆、密は避けたいのだ。

「安心して移動できる」ために

COVID-19が脅かしているのは人間だけではない。前述のように、公共交通のようなインフラが脅威に曝されているのだ。

もともと、人が移動する際にはいくつかの不安要素があった。

・時間通りに電車/バスはやってくるのか
・混雑しているだろうか
・遅延しているだろうか

そこに「この先も、この交通網は維持されるだろうか」という、地方部では既に顕在化していた課題が都市部でさえも他人事ではなくなってきている。

私は、この不安要素に抗い、「安心して移動できる」社会づくりに貢献したい。

これまでの課題に対するアプローチはこうだ。

・情報をわかりやすく届ける
・最適な情報を導き出す
・近い将来の変動を予測する

そして、「交通網の維持」という観点では何ができるか。ここでも昨今話題になっている「DX」がキーファクターとなってくる。コスト構造を変革し、データドリブンな意思決定を注入できる環境を形作る。

交通事業者の外側にいる自分にとっては、ここに直接的な働きかけをすることは難しいかもしれない。まだ、そこにどうアプローチするかという答えは持ち合わせてはいない。けれども、そこに貢献できる何かをしたいと考えている。

そのために何をするか

自身の領分にあるプロダクトを磨き上げる。
磨き上げるためのスキルを向上させる。
もっとプロダクトづくりがうまくなりたい。昨年読んだこの本には大いに刺激を受けた。

また、「外部の人と連携してコトを進める」のようなことが、まだまだ得意ではない。ここも鍛えていきたい。そのためには外に出ていかなきゃだし、外の人が「あいつ、なかなかやるやんけ」と納得するような実績も積み上げていくのがよいだろう。

こういった自分がやりたいことは、いつでも自分のやっていることの延長線上にあるものだ。少し背伸びしつつ、今年も世界に働きかけていきたい。







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