見出し画像

最近読んだ小説について

こんばんは。気まぐれのブログがわりにnoteを書いているので、読み終わったん本が数冊溜まってしまいました。しょうもない自己表現の場だと思っているので最近読んだ小説をレビューしたいと思います。

①お見世だし☆☆☆☆ 舞妓さんが体験したかなり不思議な体験談風な短篇ホラー小説。舞妓さんの日常も知らなければ、京都の風習も知らないので勉強になる&文化と民俗を織り交ぜた話の展開が面白い。民俗に寄らずにちゃんとホラー展開しているのもグッド。和ホラーとして素直に勧められる作品。

https://www.amazon.co.jp/お見世出し-角川ホラー文庫-森山-東/dp/4043769016

②死と呪いの島で僕らは☆☆ タイトルからしてラノベ感満載だけど、ホラーと見せかけた青春物語か、青春物語と見せかけたホラーなのかは読み手によって変わると思う。僕にはホラー要素が弱すぎた。離島、不思議な能力を持つヒロイン、不可解な出来事、黄泉がえり、島の言い伝えにプラスしてブードゥーと天こ盛りな設定なんだけど、怖い要素は少なめ。ドラえもんのび太の海底鬼岩城的な。ホラー要素のある青春小説として読むと爽快かも。

https://www.amazon.co.jp/死と呪いの島で、僕らは-角川ホラー文庫-雪富-千晶紀/dp/4041047358/ref=tmm_pap_swatch_0?_encoding=UTF8&qid=1601914667&sr=1-1

③夜葬☆☆☆☆  現代版着信アリ。とある本がキーとなって、スマホを介し伝染?していくという点は使い古された設定というか、まんま着信アリなんだけど、鈍振さんは読んでいて想像できるし、呪いを止めるため多分解決できない原因を追うという展開は、リング的で非常に面白かった。コンプラ無視して映像化できたら多分当たるぜ。

https://www.amazon.co.jp/夜葬-角川ホラー文庫-最東-対地/dp/4041049040/ref=tmm_pap_swatch_0?_encoding=UTF8&qid=1601914488&sr=1-1

④コンビニ人間☆☆☆☆★   noteを始める前に読んだので、ちょっと卑怯かもしれないけど、本作を読む前に「殺人出産」を読んで欲しい。短篇なんだけど、どの話も超グロテスク。なんでグロいかというと、現代を生きる我々の倫理観を思いっきり外れているから。100年後に倫理が変わっているとしても、現代を善良な小市民として生きる僕には受け入れがたい。そんな文章書くやつってどんな人間だよ?って思っていたんだけど、コンビニ人間を読んで納得。是非、殺人出産→コンビニ人間の順で読んで欲しい。コンビニ人間単体では計り知れない作家だよ。

https://www.amazon.co.jp/殺人出産-村田-沙耶香/dp/406219046X/ref=tmm_hrd_swatch_0?_encoding=UTF8&qid=1601914572&sr=1-1

⑤死国☆☆☆☆★  本筋は完全に昼メロ。昼メロを上質なホラーに仕上げました。サブキャラでかなりのおばあちゃんが出てくるのだけど、おばあちゃんも昼メロ。主役からモブまで全てが昼メロなんだけど、そこはかとなく漂う不吉な予感とか、じわじわと寄せる不穏な空気が見事に昼メロをホラーに昇華させてる!物語のラスト、ヒーローの結末はホラーとしてMarvelous !僕の中で和ホラーの頂点は映画リングだと思っているのだけれど、電脳社会の入り口であった当時が和ホラーの頂点であり到達点な気がする。映画の栗山千明も妖艶でめちゃくちゃかわいかったし。

https://www.amazon.co.jp/死国-角川文庫-坂東-真砂子/dp/4041932025

また何本か読んだらレビューしたいと思います。ではでは。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?