kubomi

コピーライター/フリーライター/第2回(2019)「ふう太の杜文学賞」佳作受賞/取材・企画・執筆/現在はシナリオと短編小説を中心に執筆。歌詞の執筆も始めています/まだまだ描かれていない「大人のドラマ」を描きたい。/執筆記事もアップしていきます。

堀川・さくら夢譚12

店の後継ぎとなる婿は、これより二年前に清須越をしている大店、大野屋の二男である。ふたつの店が手を取り合って名古屋の町を盛り立てていこう、と去年の暮にめでたい話が…

堀川・さくら夢譚11

名桜の横顔は佐平次の胸の中に清々しい印象を残し、その印象は日増しに膨らんでいった。名桜と弥助が清須に戻った後、御国屋源右衛門は早々に清須越を計るかと思われたが、…

堀川・さくら夢譚10

「いえ・・・」佐平次は嘘をついた。亡くなった母とともに一度だけ、桜の名所といわれるこの天神さまを詣ったことがある。名古屋の三大天神社の一つであり、桜通りの名称の…

堀川・さくら夢譚9

佐平次も怪訝に思い、足を止める。佐平次の鼻先に、どこからか檜の香りが漂ってきた。木材を運ぶ牛車が激しく行き交うこのあたりは材木町と呼ばれ、堀川を使って木曽から良…

堀川・さくら夢譚8

清須の五条川にかかった木造の橋をそのまま移したもので、名称もそのまま“五条橋”としている。上流から五条橋、中橋、伝馬橋、納屋橋、日置橋、古渡橋、尾頭橋と橋が架け…