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TSMC米国工場は台湾製?

TSMC「台湾で製造&米国で組み立て」戦略

🟩TSMCの米国新工場工場

 TSMCは米国アリゾナ州に120億ドルで新工場を建設しています。2024年に5nmプロセス製品の量産を開始する予定です。このFab 21は月産2万枚ウエハーの生産能力で、立ち上げる計画です。

このファブの設備を4,000〜5,000のコンテナを使って、台湾から米国に輸送することを計画しています。国際コンテナ不足も影響して、総輸送コストは約1.1億ドル(120億円)に登ります。

🟩コスト削減と品質確保のため

TSMCは米国でのファブ建設費用は台湾に比べて5倍以上高いと言っています。工場建設費用の削減のため、一部台湾で建設し輸送します。その方が輸送コスト考えても、安上がりになるということです。

ローカル企業の活用

ASML、AMAT、KLA、LAM Researchなどの先端プロセスで用いる製造装置は、通常どおりアリゾナに直接納入されます。TSMCが使用するローカル企業の設備については、台湾でセットアップしてから米国に出荷するようです。

設備にはクリーンルームなど、空調、電気、給排水、排気システムなどが対象になります。そのため中国企業Jiangxi Hantang System Integration Co LtdはTSMCと契約を交わし、すでにエンジニアをアリゾナに派遣しています。

初海外の先端プロセス工場

TSMCは長年、台湾に先端ファブを構築してきました。したがって国外サイトとの間でファブ機器の設定など共通化する仕組みが弱いと想像されます。台湾のファブと同じ歩留まりを維持するため、可能な限り台湾と同じ設備したいということです。

🟩まとめ

TSMC米国工場の設備は、コスト削減と品質確保のため、実績のある台湾で製造し輸送する

もし日本にTSMCの工場が建設されることになっても、同じように大量の中国技術者がやってきて対応するんでしょうね。

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