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「デジタル教科書」2024年から小学校で導入


【今はどうなのか】
 紙の教科書をタブレット等に取り込んだ「デジタル教科書」を、2024年度から小学校で導入していく方針を文科省が示しました。

 2018年に学校教育法が改正され、紙の教科書と併用が可能になってはいますが、19年度に1校でも導入した自治体は6.1%となっており、普及していないのが現状です。


【これからの動き】
 デジタル教科書導入を含め、小中高などでのICT(情報通信技術)の活用について、文科省は2025年度までの工程表と、2018年3月時点でのICT環境の状況を以下の記事にて示しています。

 教育用コンピュータ1台あたりの生徒数が5.6人であることと、普通教室の無線LANの設備率が34.5%であることに着目すると、コンテンツの充実よりも、まずは設備を整えることに時間がかかりそうです。


【最後に】
 今回紹介した記事の中に、
「工程表では教育用パソコンの安価品を供給してもらうよう民間に協力を要請し、私物のスマートフォンも学校で使う。これらによって25年度までに「1人1台」を目指す。」という記述がありました。もし、私物のスマートフォンがなければ学習に不都合が生じてしまうということが起きれば、買わざるを得ない状況になってしまうのではないでしょうか。

 以前「中学校でのスマホの持ち込みが可能になった」という内容の記事を紹介しました。現時点では、スマホを持たせる・持たせないの判断は最終的に家庭に委ねられていますが、後々に「中学校ではスマホは必携」となる可能性がもしかするとあるかもしれないので、学校のICT活用に関するニュースは注視しておく必要があります。

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