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リモートワーク&ライフ

今日は2020年の3月29日の日曜日。都知事が外出自粛要請の緊急記者会見を開いて初の土日だ。各社がリモートワークを本格的に導入し始め、すべてのイベントがオンオフかかわらずキャンセルになった。東京は毎日の感染者数が50人を超えて増え続けている。観測できているだけでこの数だから、今後はもっと増えるだろう。ここで抑え込まないと医療が崩壊する、というタイミング。4月から東京もロックダウンされるだろうという噂が、政府系・インフラ系の仕事相手や友人などそこら中から聞こえてくる。首相会見でも「長期戦」という言葉が出てきた。

そんな中で、何を書きたいのかというと、この状況がある程度長く続くものと仮定した時の「仕事と生活のフォーム」について。

仕事

先週から加速したリモートワーク。広告業界も例外ではなく、クライアントと歩調を合わせるようにして、会議やプレゼン、打ち合わせが8割以上リモートになった。そのメリット・デメリットは様々あるが、そんなことより、その前提でどうするのがいいのか。

社内打合せ

意外に困らない。移動時間が減り、会議時間は短くなる。端的に言って効率化できてよい。ただ、もちろんダメなところもある。例えば、今までは対面することで感じられていた、アイデアが刺さっているかどうか、といった「場の温度や感情の揺らぎ」は感じられないので、ますますリーダーの直感や決断力が重要になる。反面、声がデカイだけ、とか、アピール力がある、とかそういうものには惑わされなくなった。アウトプットの重要性がまずますあがっている。紙にスケッチを描きながらブレストする、とか、くだらない雑談する、とかができないので、そのへんをどうWEB上でやるのか、偶然性とか、雑談性の向上が課題っぽい気がする。

社外打合せ

広告の仕事は納品型というよりプロジェクト型である。つまり、発注者と受注者が協力して進めていかないと成功しない型の仕事である。なので、ビジネス的な利害関係が激しくなりすぎるとプロジェクト自体が破損する。だから、直接会って、温度感や方向性を共有する必要があるのだが、一度信頼関係を構築したら、そこから先はリモートでも大丈夫だ。なので、初めてのクライアントにリモートでプレゼンテーションする、というのはなかなか厳しいものがある。社内は利害関係がそこまでビビッドじゃないのでリモートでも問題ないが、社外は信頼関係次第。ちょっと微妙。というのが今感じているところ。

ZOOMについて

音はいいが、喋りがかぶった時に回線が混乱する。モノラル感がある。音声だけでいい会議はもはや顔も出さないが、なんとなく出す感じになる。そうなると、仕事スペースが家の中に必要になる。それは「何もない壁」が必要になるということでもある。生活空間を映さないためにも。ZOOMは「バーチャル背景」という機能があるため( PCのスペック的にできないこともあるが)そこらへんで個性を出していく時代になるだろうし、今後は面接などもそれでやるだろうから、ビジネスマナーはZOOMの背景などにも応用されていく気がする。ここを豪華にしたり、センスよくまとめることが流行りそう。

広告制作について

正直、今後半年ほど「撮影モノ」は厳しいと思っている。そうなると進化するのは「アニメ」「モーション」「CG」「コマ撮り」などの「個人が少人数でつくる制作物」だろう。画像はGIFで動かすのが当たり前となり、映像はCGの世界が基本となる。まるでマトリックスのような世界観だ。仕事の中でイベントはほぼすべてオンライン配信に変わったが、その配信でさえ、大人数ではできなくなる。個人がバーチャルに価値をつくっていかないといけない期間が、半年から1年程度続く。自分はコピーを中心として考えるので、やることはそんなに変わらないが、その先のアウトプットの変化をそう予想している。いいか悪いかじゃなくて、そうなるんじゃないかと。

生活

ZOOM飲みをやってみた。わかったことはいくつかある。まずは「お部屋拝見遊び」が発生する。インテリアはこれから流行ると思う。IKEAの株を買うべし。ヒュッゲの本を読むべし。で、次に起こるのが「仮装遊び」だ。外出できないうっぷんをはらすべく、様々な格好になって遊んだりする。いま一番使い道のないグラサンをかけたり。こんな時代なのに「一気コール」が出たりもした。普段は絶対にやらないのに。それぞれが自宅にいるから、泥酔した人の面倒を見なくても良い、とか、過ちが起こらない、などの安心感があるのだろうか。いつもより濃いめの酒でガッツリ飲む傾向があった。(自分は飲まないが)物足りなかったのは映像や音楽の共有が難しいこと。いっしょに音楽を聴けたり、映像を同時に流して、音が重ならないなどの機能が実装されたら、その会社がリモートの覇者になる予感がする。そして最後に、飲み会をお開きにした後の静寂がヤバイ。一瞬にして現実がやってくる。しかしこれは慣れだろう。電話と同じだから。

今後の準備

長期戦になるとしたら、それなりの準備がいる。買い揃えるべきものや、心の準備など。ずっと家にいると太りそうだし。

リモートスペース 

まずは家の中に「リモートスペース」をつくること。それは仕事用であると同時に、オフ用でもある。長時間同じ姿勢でい続けるのだから、快適である方がいい。もしかしたらゲーミングチェアみたいなのが最強かもしれない。

ヘルスケア 

心と体の健康が何より大切になる。震災後に体調が悪くなったが、気に病みすぎたのが原因だったので、入ってくる情報に注意しながら、元気でいることが大切だろう。そうなると、料理、運動、エンタメなどが実は不要不急ではないぞ、と気づく。ちゃんとメシくって、家の中でできる運動と時には散歩をして、映画、本、ゲーム、マンガ、音楽、アートなど楽しんでおくべきだろうと思う。テレビは見ても見なくてもどっちでもいいと思うけど、見たい番組に絞った方がいいと思う。つけっぱなしにして受動的に情報に接する日々が続くと、なんとなくネガティブになる気はする。

そして自分はいま、家でできる運動系のYouTuberをめっちゃ見ていて、PS4を買うか、Switchを買うかで迷っているが、桃鉄がオンラインでできるSwitchにかなり惹かれている。


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