この気持ちは一体？（図解したい欲）

生きていると、いろいろな落とし穴にハマる。それは避けられるものではない。注意深く一つの穴を避けても、すぐ隣にあった穴にハマってしまう。そして、今回ハマった穴は「図解」だった。

きっかけは「2010s」というポップカルチャーの10年史をまとめた本だ。読んでいるうちに、むくむくと「図解したい欲」（以下「図欲」）が湧き上がってきた。なので、内容を章ごとに図解し、Twitterやnoteで公開した。作者を中心に音楽関係の人たちの反応があった。その作業は、辛く、楽しいものだった。誰にも頼まれていない。何の報酬ももらえない。しかし、自分にとってやるべきことであり、他の誰もがやらないことだった。

そして、その後、余熱のようになんでもいいから図にしたい。グラフにしたい。フローチャートにしたい。理解した体系を、記号と言葉と図によって可視化したい。という謎の欲望に包まれた。中学生の時に「橋本式物理学」にハマった時のような妙な感覚。自分は→と□が並んでいる状態に謎のフェチズムを抱いているのだろうか。

billboardのチャートのルールを知り、音楽の届け方をまとめたり

　広告制作のお金の流れをグラフ化したり

音楽の印税などについて計算してみたり

広告制作のフローチャートをつくったりした。ここには書けないが友人の恋愛関係相関図をつくったりもした。とにかく図にしたい。図欲がとまらない。

そして、そして・・・飽きてしまった。もうちょっとやるかなとも思ったけど、思いのほか早く飽きてしまった。

急に熱に浮かされたようにチャートをつくった１週間の記録として。