見出し画像

ジョブカン10周年記念リーダーインタビュー

プロフィール

画像3

画像3

画像3

画像4

ージョブカンが10周年を迎えました。次の10年に向けた新しい取り組みを続々実施されているようですが、今注力していることを教えてください。

画像5

萩原
長期的目線ではAI、短期的目線ではBPO(Business Process Outsourcing:企業活動の業務プロセスの一部を専門業者に外部委託すること)に注力しています。

佐藤
まずBPOですが、今までは比較的会社の制度がシンプルなお客様にジョブカンを導入いただいてきたかと思います。機能追加においても、汎用性が高いかどうかを重視していました。しかし最近は、「複雑な企業ルールをシステム化したい」、「会社の制度をシステムに合わせられない」と言ったお問い合わせが増えています。

内藤
このようなお問い合わせは規模が大きい会社からいただくことがほとんどです。
SaaS型のサービスの多くは、企業ごとの細かな仕様に合わせる”カスタマイズ性”が課題ではないでしょうか。エンタープライズ企業への導入においては、よりこの課題が顕著になるでしょう。
機能強化はもちろん必要ですが、それだけでは不十分な場合もあります。
そこで、お客様とシステムの間にサービスを提供する専門チームが介在する、つまりBPOを取り入れることで、エンタープライズ企業が望む運用が実現可能になると考えました。

石山
ジョブカン勤怠管理から始まり、ワークフロー・経費精算・採用管理・労務管理・給与計算と、バックオフィス全体をサポートできるほど多くのサービスをこの10年でリリースしてきました。これからは自社システム運用にとどまらず、サービス×BPOという手法でお客様を支援したいと考えています。


ーSaaSとBPOの組み合わせは、これまであまりなかった事業だそうですね。

画像6

内藤
私は新規事業の立ち上げに多く携わってきましたが、その中でも初の取り組みです。SaaSが持つ機能と、細かい部分を人で補うBPOとの組み合わせは、非常に目の付け所が鋭いと感じます。また、サービスが6つあるところも利点ではないでしょうか。

究極の目標は、BPR(Business Process Re-engineering:企業の目標を達成するために、企業活動や組織構造、業務フローを再構築すること)からBPOに流すだけではなく、より上流からコンサルティングできるようになることですね。
まずは新たな販路開拓を目指し邁進します!


ーAIについても詳しく教えてください。
佐藤

AIを活用し「バックオフィス業務をいかに自動化するか」にチャレンジしたいと考えています。
例えば勤怠は、これまで出退勤の際に主にタイムカードで記録し、エクセルや出勤簿に転記して集計していましたよね。この手間がジョブカンによって大幅に削減できているとは思います。しかし、まだ手作業は残っています。給与計算などでも同様のことが言えるでしょう。
この残りの部分をAIで自動化できれば、今以上に作業量を減らすことができます。

萩原
AIの開発にあたって、ジョブカンは非常に多くのデータを保持している点が他社にはない強みです。特に勤怠データは給与計算や人事評価でも利用されるため、全ての基礎となる重要な数値です。他サービスのデータも合わせて分析し、バックオフィス業務を網羅できるような機能開発に活かしていきたいです。それにより、100名規模の企業の全バックオフィス業務を1名で実施できるようになるのではないでしょうか。


ー「100名規模の企業の全バックオフィス業務を1人で実施する」というキーワードがありましたが、これは実現できそうでしょうか。

画像7

石山
実現するためには、以下2点が必要です。
・専門知識がない人でも業務できる
・サービス間の連携を強める

例えば年末調整は、これまで専門知識があるメンバーに書き方を聞く人が多かったのではないでしょうか。しかしジョブカン労務管理(給与計算)への機能追加により、各々がシステム上で簡単な質問に回答するだけで完了できるようになりました。

専門的な内容をサポートし、必要に応じて担当者に通知が届くシステムこそ、専門知識がなくても運用できる体制を作るために必要だと考えます。
このようなシステムにジョブカンが進化するためには、やはりAI技術が必須ですね。

佐藤
バックオフィス業務の中でも、特に労務の運用方法は会社によって様々です。適切なアドバイスを提示するには、データ分析を繰り返し、AIによる提案の精度を高める必要があります。

石山
次にサービス間連携の強化ですが、特に初期設定においてはまだまだ同じ情報を何度も入力する手間が発生しています。サービス間連携をさらに強めることで、初期設定・運用のハードルが下がるでしょう。
この2点を満たすことで、「100人規模の企業において、全てのバックオフィス業務を専門知識がなくとも1名で実施できる」状態を作ることができると考えます。

萩原
具体的には、
・労務管理で全ての人事データと組織情報を集約する
・ワークフローで入力が関わる内容全てをフロー化する
・それらの情報を各サービスに自在に相互移行できるようになる

といった機能の実装が連携の第一歩です。サービス同士がつながるのは当たり前で、さらにその先を見通せるかが他社と差別化できるポイントになります。


ーサービス間連携とありましたが、ワークフローでは外部サービスとの連携も積極的に実施すると伺いました。連携先はどのように検討しているのでしょうか。
佐藤
そもそもワークフローとは、「仕事のプロセスの流れ」を意味します。サービスのイメージが先行しているので、稟議・コミュニケーションツールとして捉えている方が多いと思います。実際は、ワークフローシステムを「業務を自動化して早く・スムーズに進めるもの」として考えるべきです。
外部サービスとの連携はお客様の要望が起点になる事が多いですが、同時に業務のスピード化が叶うかどうかを念頭に置いて検討しています。加えて、連携先との相乗効果が期待できるかどうかの見極めも必要です。

お客様からいただくメールは大変参考になります。特に代理店の方からいただく要望は高度なものが増えてきたので、外部サービスとの連携を検討する上で学びが多いです。


ーワークフローシステムを「業務を自動化して早く・スムーズに進めるもの」として考えると可能性がさらに広がりますね。
佐藤

システムで申請をあげても、差し戻しによる稟議の書き直しが発生したり、最終的には印刷し手作業で製本しないといけない…と、手間を削減しきれていないことがありますよね。
申請前に取引先と文書のやり取りがあるなど、システム外でコミュニケーションを取っている場合も非常に多いと思います。
このような業務の自動化を開発や連携によって進めることが、”早い”・”スムーズ”な業務につながるでしょう。


ー新サービス「ジョブカンApps」もまもなくリリースですね。

画像8

萩原
「アプリによるあらゆる部署の業務効率化」というメイン機能はもちろん、BPOへの活用にも期待しています。

佐藤
BPOの項目でもお伝えした通り、既存のジョブカンサービスは大多数の企業様には問題なくご利用いただけるのですが、大企業で運用される特殊で複雑な管理は難しい場合もありました。
しかし、ジョブカンAppsの高いカスタマイズ性を駆使することで、今までは難しかった規則の管理も可能になります。ジョブカンをさらに多くの方に使っていただくための基盤になりえると思います。


ージョブカンは海外進出も目指していると伺いました。
石山

海外進出に成功しているバックオフィスクラウドサービスはあまりないので、道のりは長いと思いますがいつか成し遂げたいです。

佐藤
その国に合った仕組みを作れるか、法律などが変更になった場合はスピーディに機能へ反映できるかが重要ですよね。


ージョブカンの未来について語っていただきましたが、それを実現するためにはどのような人材が必要だと思われますか?

画像9

石山
長期的には海外進出を視野に入れていますし、立ち上がったばかりのBPO事業も課題は山積みです。それでも我々は業界No.1を目指せると考えています。目標達成のためのミッションは、ハードルが高いものもありますが一つ一つ非常にやりがいがあります。また、どのプロジェクトでも自分が中心になって推進でき、”自分がサービスを変える・作る”ことが叶う環境があります。チャレンジ精神溢れる方には最適の場所ですし、私もそういう方と一緒に仕事がしたいですね。

佐藤
何か課題が出た時、最適な解決策を見つけるために試行錯誤できる人に入っていただきたいと思います。例えば、川を渡るためには橋を架けないといけませんよね。ではどのような橋を架けるのか。考え方はニーズ・コスト・誰が橋を通るのかなど様々あると思います。そこから最適な選択を見つけ出せる、また失敗しても糧にできる、そのような方が理想です。

萩原
事業部全体として考えると、営業、開発、企画、コンサルなど職種問わず人事・給与・勤怠の業務知識を持つ方の力が必要です。お客様とお話しする場合はもちろん、システムを構築する場合も、知識があることで開発が加速すると考えています。
また、個人的にはどんな状況でもその環境で活躍できる方と一緒に仕事がしたいですね。良くない環境に陥ってしまったとしても、柔軟に対応し良い方向に変えていけるような方とお会いしたいです。まっさらで熱意のある若手も私は好きなのですが、自走力が求められるため、十分に力を発揮するには公私は問わず何か問題を解決した経験がある方がいいと思います。

内藤
BPOやその前段となるBPRは提案営業が主です。ジョブカンの営業は基本的に問合せいただいたお客様へのアプローチですよね。BPOを成功させるためには今の営業とは異なるスキルとマインドが必要です。提案営業の経験があり、顧客課題を解決するために柔軟なソリューションを推進できる人に来ていただきたいです。そういう方にとってやりがいを感じられる環境ですし、リーダーになれるチャンスも大いにありますよ。


ーコロナ禍でこれまでの働き方が大きく変容しました。このような状況でジョブカンが社会に寄与できることは何だと考えますか。
石山

ジョブカンの強みは、どのような勤務形態であっても「働き方を見える化」できる点だと思います。テレワークが推進される今のタイミングでバックオフィスクラウドシステムが注目されていますが、ジョブカンは10年間プロダクト強化を図ってきました。
ですので、今こそジョブカンが多くの働く方を支援できる機会だと考えています。

一方で、新しい働き方にプロダクトがどんどん対応する必要があるとも感じます。例えば、今までは「この業務は社内でなければ実施できない」「この業務はリモートでも実施できる」となんとなく分けていたのではないでしょうか。
しかし、全ての業務を社外で行うことで、「ここまでリモートで対応できる!」という気づきがあった企業も多いと思います。つまり、今までの当たり前がさらに変わる可能性が高いということです。「●●業務も社外からできるようクラウド化したい」という要望に答えられるよう、お客様のご意見を機能に反映していきたいと思います。

ーありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?