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1on1ミーティングで活用できる!GROWモデルとは?部下のやる気を引き出す極意

こんにちは!

今回は「GROWモデルとは?」です。聞いたことあるけど、いまいち理解していない方に向けて、なんとなくわかる!をゴールに説明していきます。

GROWモデルとは?目標達成と自己成長を促すコーチング手法

「GROWモデル」とは、目標達成や自己成長を支援するためのコーチング手法の一つです。Goal(目標)、Reality(現状)、Options(選択肢)、Will(意思)という4つのステップから構成され、対話を通じて相手の目標達成をサポートします。

1980年代にイギリスのコーチ、ジョン・ウィットモア氏らによって開発されたGROWモデルは、従来の指示型・指導型のマネジメントとは異なり、相手に考えさせ、自発的な行動を促すことを目的としています。

GROWモデルには、目標達成を促進し、自己成長を促し、主体性を引き出すといったメリットがあります。また、傾聴と共感を通じて、相手との信頼関係を構築することも可能です。

一方、デメリットとしては、根本的な課題解決には深い対話が必要となるため、時間がかかる場合があること、そして効果的なコーチングを行うためには、一定のコーチングスキルが必要なことが挙げられます。

しかし、これらのデメリットを理解した上で、適切に活用することで、GROWモデルは非常に効果的なコミュニケーションツールとなります。会社で1on1ミーティングを実施している場合、部下のやる気を引き出すことができるので、より良い関係性にも繋がっていくでしょう。

GROWモデルの4つのステップ

GROWモデルは、以下の4つのステップで構成されています。

  1. ステップ1: Goal(目標設定)

    • 対話を通じて、相手の目標を明確にします。

    • 「何が達成したいのか?」「いつまでに達成したいのか?」「達成するとどうなるのか?」といった質問を投げかけ、具体的にイメージできるようにします。

    • 目標は、具体的、測定可能、達成可能、関連性があり、期限が明確であることが重要です(SMARTの原則)。

  2. ステップ2: Reality(現状把握)

    • 現在の状況や課題を把握します。

    • 「現在の状況はどうなっているのか?」「何が課題となっているのか?」「どのような資源や強みがあるのか?」といった質問を投げかけ、現状を客観的に分析できるようにします。

  3. ステップ3: Options(選択肢の探索)

    • 目標達成のための選択肢を幅広く探ります。

    • 「どのような選択肢があるのか?」「それぞれの選択肢のメリット・デメリットは何か?」「他に考えられる方法は何か?」といった質問を投げかけ、多様な視点から解決策を探ることを促します。

  4. ステップ4: Will(意思決定と行動計画)

    • 選択肢の中から最適なものを選び、具体的な行動計画を立てます。

    • 「どの選択肢を選ぶのか?」「いつ、どのように行動するのか?」「誰のサポートが必要か?」といった質問を投げかけ、主体的な意思決定と行動計画の策定を促します。

これらのステップを踏むことで、相手は目標達成に向けた具体的な道筋を描き、自発的に行動できるようになります。

GROWモデルの活用シーン

GROWモデルは、様々な場面で活用できます。例えば以下です。

  • コーチング:プロのコーチがクライアントの目標達成や自己成長を支援する際に用いられます。

  • 1on1ミーティング:上司と部下との間で行われる個人面談で、部下の目標達成や成長を支援する際に用いられます。

  • 自己啓発:自身の目標達成や成長のために、セルフコーチングとして用いることもできます。

今回は「1on1ミーティング」を例に4つのステップでどのようにコミュニケーションをしていくのか紹介していきます。

1on1ミーティングでの活用事例:部下の目標達成を支援する

ステップ1: Goal(目標設定)

  • 上司:「今回の1on1では、どんなことを話したいですか?」

  • 部下:「最近、新規プロジェクトのリーダーを任されたのですが、正直少し不安です。目標達成に向けて、どのように進めていけば良いか相談したいです。」

  • 上司:「なるほど。では、今回の1on1での目標は、『新規プロジェクトを成功させるための具体的なアクションプランを作成する』で良いでしょうか?」

  • 部下:「はい、お願いします。」

ステップ2: Reality(現状把握)

  • 上司:「プロジェクトの現状はどうですか?順調に進んでいますか?」

  • 部下:「まだ始まったばかりで、メンバーの役割分担やスケジュール調整など、やるべきことがたくさんあります。また、初めてのリーダー業務なので、メンバーとのコミュニケーションや進捗管理に戸惑うこともあります。」

  • 上司:「具体的に、どんなことに不安を感じていますか?」

  • 部下:「メンバーのモチベーションを維持することや、プロジェクトの進捗が遅れた場合の対応などです。」

ステップ3: Options(選択肢の探索)

  • 上司:「メンバーのモチベーションを維持するために、どんなことができそうですか?」

  • 部下:「定期的な進捗確認ミーティングや、個別のフォローアップ面談などを実施してみようと思います。」

  • 上司:「進捗が遅れた場合の対応としては、どんな選択肢がありますか?」

  • 部下:「事前にリスクを洗い出し、対応策を準備しておくことや、必要に応じて上司に相談することも大切だと思います。」

  • 上司:「他にも何か、プロジェクト成功のために有効な選択肢はありますか?」

  • 部下:「チームビルディングイベントを開催して、メンバー間のコミュニケーションを促進することも良いかもしれません。」

ステップ4: Will(意思決定と行動計画)

  • 上司:「これらの選択肢の中から、どれを優先的に実行していきたいですか?」

  • 部下:「まずは、定期的な進捗確認ミーティングと個別のフォローアップ面談を実施してみます。また、リスク管理とチームビルディングイベントについても、具体的に計画を立ててみます。」

  • 上司:「いつまでに、どのような形で実行しますか?」

  • 部下:「進捗確認ミーティングは来週から週1回、フォローアップ面談は今週中にメンバー全員と実施します。リスク管理とチームビルディングイベントについては、来週中に計画を立て、再来週の1on1で相談させてください。」

  • 上司:「分かりました。何か困ったことがあれば、いつでも相談してくださいね。」

この事例のように、GROWモデルを活用することで、部下は自ら考え、具体的な行動計画を立てることができます。上司は、質問を通じて部下の思考を深め、主体的な行動を促すことができます。本来は要所要所でさらに深ぼっていく必要がありますが、まずは流れを掴むことのイメージできていればOKです。

GROWモデルを効果的に活用するためのポイント

GROWモデルを効果的に活用するためには、以下のポイントを押さえることが重要です。

  • 質問力を磨く:相手の思考を深め、新たな気づきを与えるような質問を投げかけることが重要です。

  • 傾聴する:相手の言葉にしっかりと耳を傾け、共感を持って受け止めることが重要です。

  • 相手の主体性を尊重する:アドバイスや指示をするのではなく、相手が自ら考え、答えを見つけ出すことを支援することが重要です。

  • 具体的な行動計画を立てる:行動計画を具体的にすることで、目標達成の可能性を高めることができます。

これらのポイントを意識することで、GROWモデルの効果を最大限に引き出すことができます。

他にも、コーチングを学び仕事で活かすための記事を書いているので、是非ご興味がある方はご覧ください。

まとめ:GROWモデルで目標達成と自己成長を促す

GROWモデルは、目標達成と自己成長を促す効果的なコーチング手法です。4つのステップを通じて、相手が自ら考え、行動する力を引き出すことができます。GROWモデルを学び、実践することで、あなたのコミュニケーション能力は向上し、目標達成や自己成長を加速させることができるでしょう。ぜひ、GROWモデルを活用して、あなたの可能性を広げてみてください。

以上「GROWモデルとは?」でした。

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