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京都奈良旅行の予習②

 昨日は奈良の予定をつらつらと書いていたら、意外と文字数がかかった。今日は京都の下調べをnoteに書きます。

〈京都〉

 昨日のnoteにも書いたとおり(↓参照)

僕はまだ清水寺しか訪れたことがない。だから、今回は定番所をまずおさえたいと思っている。パッと思いつく所を軽く調べてみる。

〈金閣〉

 思えば、室町時代に端を発する建築物を訪れた記憶がない。北山文化の象徴とも言える金閣寺は是非訪れたい。足利義満は日本史の中でもかなり好きな偉人であるから、彼が携わった極楽浄土を感じてきたい。正式名称が「鹿苑寺」であることを知らなかった。義満の法号から二文字を取ったらしい。まだまだ知らないことばかり。

〈銀閣〉

 金閣寺並びに北山文化と対照的に語られがちなのが、東山文化並びにその象徴とも言える銀閣寺である。次の一節がかっこいい。

九歳にして家督を、十五歳にして将軍職を継いだ義政は、生涯をかけ自らの美意識のすべてを投影し、東山文化の真髄たる簡素枯淡の美を映す一大山荘を作り上げました。銀閣寺は美の求道者ともいえる義政の精神のドラマを五百年後の現代にも脈々と伝えています。

  京都が会話に表出した時、しばしば問われる「金閣派or銀閣派」議論に、僕は今まで憶測でしか参加できなかった。写真で見る限りは銀閣派なんだけれど、実際に訪れてどうなるかが楽しみだ。

 さて、金閣銀閣について調べていると意外なことが二つほどあった。

 まず、地理的にそこまで近い訳ではないということだ。金閣銀閣セットだと思っていたから歩いてすぐ隣にあると思っていたが、なんと7キロ近くも離れていた。悠然と町並みを眺めながら歩いて向かうのもいいかなとは思うけれど、他にも巡りたいところがあるので、ここはバス移動かな…。

 二つ目はそれぞれが、相国寺の塔頭寺院であるということだ。(独立していると思っていた…。)塔頭(たっちゅう)、という聞き慣れない言葉が出てきたので調べる。

 なるほど、簡単に言えば相国寺が大本山ということか。それなら、相国寺にも足を運ばなければ。

 「臨済宗相国寺派の大本山」!!まだまだ知らないことだらけ。そんなに大事な寺なのに、どうして教科書に出てこなかったんだろう…。(忘れてるだけかな)世界的にも禅が注目を浴び始めているところだし、禅宗に由来する臨済宗をメインに据えたい。

 そして、この周辺を調べると、なんとも魅力的なスポットを発見してしまった。

 「哲学の道」!かの有名な西田幾多郎が、思索に耽りながらこの道を散策したそうなのである。西田幾多郎『善の研究』を行きの飛行機で読むこと確定。そういえば、西田幾多郎の重要なテーマに禅がある。知識が有機的に繋がる。実際にゆかりの土地に赴く実践は、人文社会分野とて例には漏れないなぁ。

 だいぶ、ルートが固まった。二日目の京都散策はテーマも明確でかなり充実しそう。夜はおばんざい料理を食べて…。しかし、やはり一度では京都は味わい尽くせない。もう少し、余裕をもった旅行を来年にでも企画しよう。ひとまず、今月末の一人旅は禅や哲学を思索しながら巡ってみたい。紅葉の萌しがあればこの上ないんだけれど。

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