長蛇の列か、短蚓の列か。

オーケー、世の中っていうのは詰まるところ順番待ちなんだ。努力を続けた人が強いっていうのはある意味では正しくなくて、つまりその順番が早くきたか遅く来たかっていう話に過ぎないんだ。

勘のいい君ならわかると思うけれど、君は残念ながら長蛇の列のうんと後方に並んでしまった。これはもう仕方がない。君は粛々と順番を待ち続けるほかがない。まったく、蚓のくらい短いところにいる人もいるってのにね。でも、そういうのって1の次の次の次の…その先に100があるのと同じなんだよな。

君があんまり深い溜息をついていたから、思わず出てきちゃったよ。君は強いから……とはいえ、ひたむきに順番待ちを続けるっていうのは少々堪えるからね。そういう意味において、努力という言葉は至極収まりがいいよね。

オーケー、焼き蛇みたいに収まりのない助言になってしまったけど、つまりはこういうことだ。君は前の背中を見ていればいい。先の蚓は、気にするな。だって、それでも随分進んだんだぜ? 順番は待ち続ければ必ずやってくるんだよ。



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