見出し画像

“ JKブランド”と”老害”②

女性の輝く時期は、年齢なんかに縛られない!
そんな気持ちから上記の記事を書いた。

昨日、百貨店の中華料理屋で0歳の娘を連れて、ランチを食べた。
我ながら大胆なことをしたなと思うくらい、赤ちゃんにとって快適な状態ではなかった。
でも、娘のせいで出来なくなることを極力減らしたかった。
二人きりではないけどよく外食していて、いつも上手くいっているから大丈夫だと思った。

とはいえ、お店は想像以上に混んでいたし、うっかり酸辣湯麺なんて頼んでしまって、寝ようとして抱っこ抱っこな娘を胸に抱えながら、麺を必死の形相で啜った。

来なければよかった。場違いだと思われてるだろうな。

心の中でそう思い、恥ずかしくなった。

夫や母と一緒の時に来るべきだったなと後悔しているが、優しい人たちが何人もいた。
店員さんは、マニュアル通りだけでなく、「よく寝てくれてますね。ベビーカー持って来ますか?」と言ってくれたし、隣に座った綺麗な女性二人は「こんな可愛い赤ちゃんの隣に座れるの!幸せ」と歓迎してくれた。

申し訳ないなと思いつつ、優しいなと感じていたのだけど、一番冷たかったのが高齢のあばあさんたちだった。

綺麗な女性の前に座っていたのが、高齢の女性グループでなんとも冷ややかな視線を向けてきた。
別に私が迷惑かけているんだから、優しくされないのも冷たくされたのも、もちろん文句いったり、ショックを受けたりする立場ではないのだけど、優しくしてくれた人も多かった分、勝手ながら、少し驚いた。

そして、彼女たちの会話がまた私にとっては衝撃的だった。
85歳の恋人の惚気。
手作り料理を異性に渡したら勘違いされるかもという心配。
(おそらく?)高齢者専用の高級マンションの住み心地。
昔の高いスーツを捨てるのはもったいないけど、着れない。
子供も孫も疎遠だという話と、姪の子供が出張で来るから今晩うちに来るという話。
そして、その彼のためにデパ地下でこれこれのお惣菜を念のため買うと話していた。

年齢を感じさせないほどのパワフルさで、お金も存分にあり、悠々自適な生活を送っているようだった。
テーブルには、瓶ビールの空き瓶が数本並んでいた。

田舎で育った私の周りには、70歳を越えた方は、みんな質素でつつましく生きている。
畑で野菜を育て、田舎の濃い味の煮物にして、近所に配る。
それが正しい、寂しいとかそんな安易なことはもちろん言えないけど、私は驚いたのだ。
しかも、私は共働きで夫婦ともにそこそこ給与をもらっているつもりだったけど、子供ができて節約しないとな…などとしみったれたことばかり考えていたのに、私なんかよりずっと金銭的に余裕があるようだったから。

女性の魅力のピークは年齢に左右されない。
そんなことをぼんやり思い出すほど、活き活きと生活されていた。

そのこと自体は肯定的にとらえているのだけど、どうしても横柄な態度が気になった。赤ちゃんを連れている肩身の狭い私だけでなく、店員さんなどにもね。

失礼だけど、加齢による認知のゆがみからか、声もとっても大きかったし、物を落としたり、騒がしかった。

年を重ねるからって、つつましくなければならないとか謙虚にならなければならないとか、そんなことは思わない。
いつも活き活きと自分の幸せを追求していくべきだ。

でも、どんな世代にも関わらず、そうした「自分を輝かせること」と「図々しさ」をはき違えてはいけないと心から思った。

思いやりを持って周りと生きていきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?