『flock』 No.12
はじめに
東京都南青山で営業しております『呑喋処 はじめまして』店主の金田と申します。店名が『はじめまして』なので、挨拶の「はじめまして」とややこしくなってしまってごめんなさい。
この度、当店発行のWebマガジンを創刊させていただきました。なぜ飲食店を営みながらWebマガジンを立ち上げたのかと申しますと、誰もがあらゆる情報を発信できる“情報発信過多”な世の中で、個人や一商店が情報を発信していくにはどうしても限界があります。その限界がある中でより多くの人に届けるにはどうしたらいいか考えた結果、“個”ではなく“群”で情報を発信したらどうだろうと思い至りました。
連載は当店の情報だけでなく、あらゆるジャンルで活動されてる方に声をかけ連載をお願いしました。“個”では難しかったけど“群”だからできる充実した内容になっていると思います。毎月7日に300円で発行します。最後まで読んで頂ければ決して損は無い内容となっております。
Webマガジン『flock』、よろしくお願いいたします。
Webマガジン『flock』発行・編集・責任 『呑喋処 はじめまして』店主 かなだたつる
『呑喋処 はじめまして』からのお知らせ
皆様、緊急事態宣言が解除されましたがいかがお過ごしでしょうか。
当店は相変わらず背水の陣で踏ん張っている次第でございます。
現在の営業時間ですが、緊急事態宣言は解除されたと言っても東京都はまだ休業要請が出ている状態でありますので、当店もその要請に合わせて営業時間となっております。
昼 12:00〜14:30
夜 17:00〜22:00
基本は土日祝日も同じ営業時間となっておりますが、都合により予告なく変更、完全休業する場合もあります。
また、感染防止のため同一時間帯の入店人数も限らせていただいております。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願い致します。
mabu 『まぶと写真たち』
【かなだたつるによる著者紹介】
後輩の紹介で知り合った活動が活発なフォトグラファー。どこでどんな仕事をしているのかが謎なぐらい活動が活発です。Instagram等(@mabu722)で作品の一部が見れますので覗いてみてください。人物から景色、プライベートなものから公式的なものまでとても幸せな写真を撮るのです。こんなに幸せな写真を撮るmabuちゃんですが、本人は活動の活発さと同じぐらいどことなく謎な存在です。笑
そんな才能と不思議さに溢れた彼女の才能を是非『flock』でも感じて頂けたらと思い連載陣にスカウトしました。写真とともに添えてくれた文章と共にどうぞ。
#11 素人グラビア
フォトグラファーの増渕友美です!
このご時世、できることは写真を撮り続ける事だけのようです。
先月号はお休みさせていただきました。
脈絡も何もありませんが、今月は、いつか撮影させて頂いた
素人の方のグラビアを載せたいと思います。
まず、"素人グラビア"というと卑猥に聞こえるかと思いますが、"グラビア"とはフランス語で版画を意味する言葉であり、グラビア印刷という印刷方法から"グラビア"という言葉が広まったようです。
こちらにあげさせていただく写真たちをいつかグラビア印刷で形にできる日が来たらそれはそれは心躍ります。笑
かなえば、"素人グラビア"といったことは嘘ではなくなります。笑
長くなりましたが、人には強さ、弱さ、裏や表があります。
全ての女性にたくましさ、優しさ、しなやかさ、可愛らしさがある。
それを自分で気付いていない人、表現してみたいと思っている人がいる。
新しい自分を見つけ、見つめ、残していく時間、これが撮影だと思っています。
では
彼女は美容師、普段は被写体のモデルに指示をする裏方の彼女が魅せる姿をぜひお楽しみください。
愛する人について話したり、
これからやっていきたいことを共有したり。
自分の魅力や足りないものを
わかっている弱くて強い女性。
シャッターを切った写真をほとんど納品する奇跡的な撮影でした。
選べない。全てが彼女。ありがとう。
Special thanx Ian.🌹
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Photographer
Tomomi Masubuchi
AOI pro.子会社写真スタジオカメラマン。その後フリーカメラマンへ。
現在は、学校や企業向け撮影、市報さいたまの表紙担当、エンゲージメントフォト、ベビーフォトなどの出張撮影を中心に活動中。
素人男子、素人グラビアを企画、撮影中。
🐡 about me
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繁文 『ずぼらレシピ』
【かなだたつるによる著者紹介】
私とは青春時代を共に過ごした盟友です。若気の至りを謳歌した仲間です。そして、当店でもイベントを開催したこともある『とろろ 繁文』の店主でもあります。繁文の“とろろ汁”は、今まで食べてきた“とろろ”とは一味違う絶品。昔から馴染みのある「遠州とろろ汁」に試行を重ね、独自のアレンジを加えた他には無い逸品
とろろ以外も何を作っても美味しいので、レシピを連載しないかとスカウトしました。食卓を彩る一品の参考にして頂けたらと思います。
【繁文ずぼらレシピ6月号】
こんにちは。繁文です(^^)/
購読いただきありがとうございます。
今回お届けするのは・・・
「柔らかいステーキ」です♪
簡単なのに安いお肉が、柔らかくてとってもおいしくなりますので、是非お試しください!!
作り方
①ステーキにするお肉は冷蔵庫から出し常温で1時間くらい置いておきます。(夏であれば30~40分くらい)
②お肉から水分がでるので、キッチンペーパーでしっかりふき取って下さい。
③塩胡椒、もしくはクレイジーソルトをお肉にまんべんなく、まぶします。(両面)まぶした後は馴染むまで10分ほど置きます。
④フライパンを熱し、オリーブオイル(なければ油でOK)大さじ1を入れる。
⑤お肉を入れる。片面1分半ずつ焼く。
⑥アルミホイルに包む。そのまま10分ほど放置する。
~完成~
⑥でお肉を放置している間に副菜を作ったりスープを作ったりしてみてくださいね~(^o^)/
昇万亭竜好 『東京タワー 〜落語と列車と時々お酒〜』
【かなだたつるによる著者紹介】
昇万亭竜好のことは昔から知っています。よく会うようになったのはここ数年のこと。よく会うようになって驚いているのが、恐ろしいほどに落語にのめり込んでいることです。仕事帰りの寄席なんて当たり前、休日には落語会をハシゴするなんてこともよくあるほど。「恐ろしい」と書きましたが、比喩ではなく狂気すら感じるレベルで、まさに「恐ろしい」ほどのめり込んでいるのです。
でも、落語にそこまでのめり込めるのは最高に幸せなことで、そして最も“東京らしい”趣味なのだと思います。粋ってやつです。そんな落語の世界にのめり込んだ昇万亭竜好の連載。落語に少しでも興味がある方にオススメです。
題 「其の拾弐 落語初心者のための生落語鑑賞について ~ オンライン落語について ~」
緊急事態宣言が解除されて一部寄席再開されましたがまだまだ生で落語を聴くことができない日々が続いております。
一方でオンライン落語会はこの1か月でますます増えております。
少しずつこの状況が日常になってきたのかなと(落語ではですが)。
今回はオンライン落語が観る機会も増えたので先月の記事をツッコもうと思います。
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いくつか拝見した感想ですが、やっぱり面白い噺家さんは面白いです。
ただやっぱり何か物足りないというのが率直なところです。
やはり落語はお客さんがいて、その反応も見ながら噺家がその場のノリのようなものを感じっとってその場限りのネタを演じて、お客さんが反応して笑ったりする。
このお客さんの反応含めて落語を聴くっていうのが最高に面白いから私はこんなに落語にはまっているんだなと再認識しています。
→物足りなくないです。ただし噺家さんの実力がもろに出ます。。。
お客さんの反応がないので純粋にネタを楽しめてます!!
ただしお客さんの反応がないことで噺家さんの実力がもろに出ます。。。
とはいえ落語の新しい楽しみ方を知りました!!これもありだなと。笑
もしまだ落語を観たことがなく、自粛で暇だから落語でも聴こうかなという方がいらっしゃったら、Live配信ではなく過去の落語会等の動画をオススメします。
→オンライン落語会もぜひ観てみてください!
ぜひお客さんがどこで笑っているかも含めて観てもらうと落語ってこういうものかっていうのがわかりやすいと思います!
そして興味がわいたら、自粛期間が終わったらぜひ生で落語を聴いてみてほしいです!
→これは変わらずです!!笑
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和利 『食道楽が一番幸せ』
【かなだたつるによる著者紹介】
当店の常連さんです。出会ったのもお店です。出会って半年と経っていないのに彼女から教えてもらったお店がもう何軒もあります。とにかく色んなお店を知っているのです。驚きます。自分で言うのもなんですが、私も意外とお店を知っている方だと思っていたのですが足元にも及びません。そんな彼女に「連載をお願いできませんか?」と打診したところ、
・記事に写真は載せない
・あくまでも紹介だけで評価はしない
この二つの条件でならと連載を受けてくれました。写真なし、評価しない、これ最高です。そして彼女が紹介するお店はまちがいないです。他のグルメサイトとは一味違うオススメのお店を是非参考にしてください。
【ちらし寿司】
仕事はリモート、社交場は自粛、相変わらずステイホーム期間が続きますますブタちゃんになってしまっている今日この頃、何気なくテレビを見ていたらアンジャッシュの渡部さんが呑喋処はじめましての近くのお寿司屋さんのテイクアウトを紹介していました。
ランチで人気のちらし寿司をテイクアウトできるそうです。
一度だけお寿司を食べに行ったことがあって、とっても美味しかった思い出があります。
お寿司で使うのと同じネタみたいなので期待できますね。
お近くにお立ち寄りの際には当Webマガジン編集長のお店と合わせてよろしくお願い致します。
灯 『ことてら』
【かなだたつるによる著者紹介】
『flock』創刊後初の新連載です。まず“灯”と書いて「あかり」と読みます。私との出会いは2011年、東日本大震災が起きた頃。当時、私のTwitterによくリプをくれていた方がいました。それが灯さんです。(Twitterアカウント名は違います)
それからもTwitter上でのやり取りはあれど会うことはなく、もちろんどんな方なのかも存じ上げなかったのですが、先日、まさかの当店に突然ご来店いただいたのです。まず驚いたのがイメージしていた方と全然違う。何より若い。まだ22歳らしく、「初めてリプくれたの中学生だったんですか?」と衝撃の事実。
ただ、驚いたものの、当時私が書いていたものが中学生の届き、こうやって年月が経って訪ねて来てくれるなんてとても嬉しいことです。さらに灯さんはずっと“詩”をいろいろなところで書いてきたみたいです。商業作品を手がけたりしています。だったらスカウトするしかないでしょう。
灯さんには過去に書いたものの、どこにも発表せずに終わったものを中心に連載していただきます。埋もれた中にお宝があるかもしれません。まさに『flock』のコンセプトに相応しい“青田買い”新連載です!!
【ステイホーム】
ダラダラ
怠けてるのにがんばってる
ステイホーム
お家にいないといけないから
そう言うから
いつまで
まだまだ?
もうよくわからない
どうするの
タラタラ
OBH 『Not selling T-shirts』
【かなだたつるによる著者紹介】
『flock』は水道橋博士のメルマ旬報をモデルにしています。そのメルマ旬報の中で原田専門家さんが『Tシャツ連載』をされているのですが、『flock』でもデザイン連載をやりたいと思い、友人のデザイナーOBHに声をかけました。普段はカチッとした洋服のデザインを生業としている彼ですが、ここではとにかく遊び心溢れるデザインをお願いしています。私との会話は映画の話ばかりなので、映画関連のデザインでお願いしています。色々問題ありそうなので販売しない予定でしたが、面白いサイトを見つけたのでこれからは販売もしていきます。
【もうグチャグチャ】
今月は延期が決まったあのビッグイベントTシャツを作ってみました。
描くのは一瞬でしたが、この案にたどり着くまで時間かかりました。(笑)
来年開催するんですかね??
これらのTシャツはBASEからご購入いただけます!!
今までのデザインも販売しておりますので、ご購入いただけたら幸いです!!
零説家 『豚汁の具材はこれでいい』
【かなだたつるによる著者紹介】
今回『flock』創刊にあたり、色々なジャンルの方が連載に協力してくれましたが、その中で、どうしても小説を連載してくれる人が欲しく、零説家さんに声をかけました。“零説家”はこのWebマガジンだけの名前です。本来は違う名前で小説家として活動されています。
零説家さんには『flock』ならではの基準で書いてもらうことにしました。その基準とは、
・先の展開は決めず、思いついたままどんどん書いていく
・書いたものの直しはしない
普段練りに練ったものを書いている人がこの基準で書いた場合、どんなものが出来あがるのか。とても興味深く面白い物語になるのではないかと思っています。“小説”と呼べるものができるかどうか不安なので「零説家」と名乗る小説家、『flock』にて連載スタートです。
【今月も言い訳】
何を書けばいいのかわからなくなってしまいました。
何をすればいいのかわからなくなってしまいました。
もう少し甘えさせてください。
34、 『泳ぐスピードで、東京を』
【かなだたつるによる著者紹介】
友人の紹介で出会いました。一言で言えば狂っています。エンタメ欲に狂っています。そして良い方向に狂っています。これ肝心です。良い方向に狂って、そして行き過ぎています。行き過ぎているから感性が面白い。その独特の感性を求め、今回『flock』立ち上げに伴いスカウトしました。34、独特の世界観を是非感じてください。
※今月は休載となります。
かなだたつる 『あちこちぼたもち』
『呑喋処 はじめまして」店主、Webマガジン『flock』発行人のかなだたつるです。世の中には「棚から牡丹餅」どころか、あちこちに牡丹餅(ネタ)が転がっていると思っています。そんな私が拾い続けた牡丹餅エピソードを紹介します。
【愛の不時着に不時着しました】
話題の韓国ドラマ『愛の不時着』観ましたか??
詳細やレビューはもう出尽くしているのでそちらをご参照ください。
未見の方はNetflixで絶賛配信中ですので、騙されたと思って今すぐパソコンなりスマホを開いて第一話をご覧ください。
ソン・イェジンさん演じるユン・セリが38度線を超えて北朝鮮に不時着する頃にはきっとあなたも『愛の不時着』とゆう沼に不時着することでしょう。
私は今まで韓国映画は好きで見るものの韓国ドラマは全く観たことがなかった。
20歳ぐらいの頃だったか、日本に空前の冬ソナブームが到来。
当時から韓国ドラマになんとなく感じる“やりすぎ感”が気になり、今に至るまで全く観ることはなかったのだが、今回の自粛期間中あらゆるところで「愛の不時着が面白い」と聞くものだから物は試しにと観始めたのである。
ヤバイ、面白いぞ・・・。
これが第一話の途中で感じた感想である。
そして第一話が終わる頃には
続きが気になる。
こうなると止まらない。
深夜を超えて明け方まで観続けてしまう。
しかし、このドラマは各話80分以上、全16話もあるのである。
これは中々長い戦いになるぞと思っていたのだが、気づけば4日で観終えていた。
たったの4日間である。
毎日4話、約5時間ずつ観続けたことになる。
自粛期間じゃなかったらここまで観続けることは無理だっただろう。
無理だっただろう??
私は何をやっているのだ。
「無理だっただろう」とか言ってる場合ではない。
これから社会がどうなっていくのかわからない中で自営業者として岐路に立たされているとゆうのに、こんな呑気に「ドラマをずっと観ていた」とか言ってる場合ではない。
その時間を使ってもっとやるべきことは他にあったのではないか。
あるラジオから「思考は人生税」とゆう言葉が聞こえてきた。
“思考”は後回しにすればするほど大変になる。
私はこの与えられた時間を使って“視聴”ではなく“思考”をしなければいけなかったのではないか。
しかし、これは私の責任ではない。
『愛の不時着』が面白すぎるからいけないのだ。
面白すぎたから時間を奪われたのだ。
罪なドラマだ。
もし倒産してしまって、「あの時、もっと思考しておけば」と後悔することになったとしても「愛の不時着が悪いんだ」と思うことにしよう。
とにかく、それぐらい最高なドラマだったのである。
日本とは近くて遠い国と言われる韓国、そして北朝鮮。
両国の置かれた状況や両国民の皆様の感情は日本で生まれ育った私にとっては理解できないことばかりであろう。
それでも“エンターテイメント”を通せばこんなにも心を奪われてしまう。
エンターテイメントにはそれだけの力がある。
簡単に国境、人種を超える力がある。
新しい世界が、新しく始まる前に『愛の不時着』に不時着することをオススメします。
後記
Webマガジン『flock』を読んでいただきありがとうございました。
通常は毎月300円で発行しておりますが、今月は無料公開とさせていただきました。
この機会に過去の号も読んでいただけたらなと思います。
300円でも絶対損は無い内容となっておりますので是非!!
才能ある人たちが少しでも多くの方の目に止まることを祈りながら、また来月の第13号もよろしくお願いいたします。
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