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マーケターが教える、”伝わる”企画書の極意

会社に勤めていると、頻繁に企画書や報告書を作成します。会社員でなくても、学生であればゼミの発表や課外活動で、個人事業主であれば取引先に向けてなど、みんなそれぞれ作成しているのではないでしょうか。

そこでよく見かけるのが情報が煩雑で言いたいことが何なのか分からないようなパワーポイントの資料。よくこんな状態で外に出せたな、という資料をよく見かけます。

グラフを切り貼りしただけ、色々な数字が一枚のスライドに存在している、挙句の果てには昔からパワーポイントに元々存在しているであろう安っぽいアイコンを多用している、などなど。言い出したらキリがありません。

企画書は自分と相手があってのもの。
まさしくコミュニケーションそのものです。

自分が調べたこと・伝えたいこと・考え抜いた企画の集大成としての資料なはずなのに、それが相手に上手く伝わっていないことが多すぎてもったいない。

このnoteでは、日系・外資系の両方でマーケティングを担当してきた私が、どのような職種の人でも活用できるスライド作りの極意を共有します。

企画書に必要な要素とは?

“あの人が作る資料はいつも綺麗で分かりやすい”、と思ったことがあるのではないでしょうか。でも自分でやってみようとする中々うまくいかない。それはきっと”綺麗さ”だけに目がいってしまい、あなたがスライド作りの本質を勘違いをしているからでしょう。

覚えていただきたいのが、企画書には相手がいて、その特定の相手に向けてストーリーを伝える必要があるということです。ただ単に綺麗なスライド作りだけを目指した一方的な自己満に陥ってはいけません。

具体的に、まずは以下の項目を明確にしましょう。

・誰に伝えるか(同僚、上司、役員、社長、取引先、など)
・何を伝えるか(新規プロジェクト、予算承認、など)
・伝えた相手にどのように行動してもらいたいのか(承認)

自分が相手に求めている行動をしてもらうまでの道筋を描きましょう。一枚のスライドを作るために、必要な情報を削ぎ落として削ぎ落として、シンプルかつ意味があるメッセージを生み出す必要があるのです。

良い企画書が作れない=人間力の欠如

厳しいことを言いますが、まとめる力・伝える力・表現する力がないのは社会人として痛い。この力は単なるスライド作成以外にも生きてきます。

端的に伝るべきポイントのみを抽出してまとめることができなければ、社会人生活において後々苦戦することになります。学べるときにそのノウハウを学びましょう。

1. まずはじめに

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