Restroom と Toilet

あるときアメリカでトイレに行きたくなりました。

"Where is a toilet ? "と尋ねると、隣にいた人に「"toilet"は『便器』(をジェスチャーで伝えてもらう)っていうニュアンスだから、"restroom"とか"bathroom"って言った方がイイですよ」と教えていただきました。

確かに、アメリカではどこを歩いても"toilet"という表示は見かけず、みんな"restroom"と書いてありました。

調べるとその通りらしく、もし「トイレ借りていいですか?」を"Can I borrow the toilet ?"と言うと「便器を借りて帰っていいですか?」という、とんでもない意味になるそうです。

正しくは"Can I use the restroom ? (個人宅であればbathroom)"と言うそうです。

ところが日本に帰ってくると、成田空港に堂々と"toilets"の文字が!これを英語のネイティブが見ると『あ、便器とか書いてあるよ(笑)』とか言って記念撮影したりするんでしょうか??

でも、よくよく思い出すと、他の多くの国でも"toilets"って書いてあったような気がします。色んな国がみんなで一斉に間違えるなんてことがあるのかなー?

という疑問を長い間抱いていたんですが、「ひょっとすると・・・」という期待を抱きつつ、いざイギリスへ。

そして、ロンドンのヒースロー空港に着いたら、"toilets"の文字が!

やはり、toiletsはイギリス英語だったんですね。

ところで今度は「イギリスでrestroomという単語が通じるだろうか?」ということが気になって、店でもレストランでも博物館でも、片っ端から"Where is a restroom ? "と尋ねてみました。

さすがに、やっぱりみんな分かるみたいです。「アメリカ英語はイギリスに浸透しているけど、逆はない!」と聞いていましたが、実感しました。

私が住んでいるインドもイギリス英語が基本なので「toilets」と表記されている場所が多いですが、やはり”Restroom”と言っても通じます。香港でも同様でした。

これに対して、同じ旧イギリスの植民地でもミャンマーへ行ったときは、”Restroom”では通じず”toilet”と言わなければ通じないことが多かったです。

旧イギリスの植民地で今でも英語が現役の国ではRestroomが通じるのかな?と仮説を立てています。

タイでも”Restroom”より”toilet”の方が通りが良い印象でした。ちなみに中国の場合は”Restroom”も”toilets”も通じず、中国語で「洗手間」と言わなければ通じないことが多い印象でした。

本屋で"toilet"と言ったら、TOEICのコーナーに案内されたこともあります。

私の発音が悪かったのかも知れませんが、インドやイギリスではきちんと通じましたので、やはり中国では英語が通じないということかも知れません。

日本はどうなのでしょうか?

日本国内で日本人に向かって”Restroom”という単語を使う機会はないのですが、外国人客の多い店舗であればRestroomでも通じるでしょうか?

Restroomとtoiletの違いについては、これから色んな国へ行って確認していきたいと思います。

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