僕の陸上の価値観

楽しい

高校2年生から陸上競技を始めた僕は、とても楽しくて陸上競技にハマり、とても好きになりました。日本トップで活躍している選手たちがかっこよくて、実業団選手や、プロの選手になれればいいなとまで思いました。でもそれは無理だってすぐ気づきました。僕は走ることがとても遅いのです。でも陸上競技は好きなので、ずっと続けられたらいいなーとは思いました。

自己ベスト・2分切り

僕は等身大の目標、800mで2分を切ることを目標にしました。これを常に目標に、高校時代、大学に入学して練習してきました。でもなかなかベストは出ないし、2分切りも遠すぎる。。

いつのまにか自己ベストを出すことが練習の全てになっていて、楽しいという気持ちをすっかり忘れていました。そして終には走るのが辛くなってしまい、大学2年から3年に向けて全く走れなくなってしまいました。

楽しんで走ること

原点に戻り、走るのが好きで陸上競技を始めたんだということに気づき、そこから自己ベストを出すことよりも、楽しんで陸上競技をすることに一番意識を置くことにしました。だから練習内容とかは、楽しいと思える練習をする、楽しくないと思う練習はなるべくしない、と考えました。そうすると段々走れるようになりました。

また、自分で練習メニューを考えてそれをこなすことは苦手だということに気づきました。そして一人で練習することも苦手で楽しくないということに気づきました。というのは、自分の練習メニューをするのは気持ちがもたず、一人で練習した時にうまく走れたためしがないのです。だから僕は人が考えた練習を、人と一緒にすることが楽しいということがわかりました。実際、人と一緒に練習した時のほうがいい走りが多くできました。

また、自分で練習のペースやレースを引っ張ることも苦手だということに気づきました。自分が引っ張って、よい走りやペースで走れたことが少ないのです。逆に人に引っ張ってもらったほうが楽に、気持ちよく走れることが多いのです。僕は人に引っ張ってもらって、ついていく走りが自分に向いているのだと思います。

目標を公言しないこと

目標を公言しないこと。これが自分の中で一番変わって、一番効果を感じられたことだと思います。

大学2年までは目標を設定して、その目標に向けてどんな練習をしたらいいか、どんなタイムで走ったらいいかとかを逆算して練習していました。特に大学2年次はこれを意識して練習に取り組んでいました。でも僕はこれでうまくいきませんでした。

目標を口に出して、そしてそのためにはこの練習をこのタイムで走る必要がある、この日までにはこれくらいで走るべきだ、って細かく設定してしまうと、その目標に責任感が伴ってきて、それが重荷になってしんどくなっていきました。達成するまでがただ辛くなってしまいました。達成できなかった時に、その設定してきた目標がどんどん崩れていき、目標を達成できなかった、、って落ち込んでいきました。目標を達成できなかったからだめだ、って思ってしまい、気持ちまで落ちていき、どんどん走れなくなっていきました。

これは先述した、自分でメニューを考えて練習するのが苦手といった部分にもつながる部分があります。自分が考えた練習目的と練習効果によって練習内容を作り、それをやると練習を始めてから終わるまでずっと辛い思いしかしませんでした。

だから目標はこれ!とか、毎日これをやる!とか、今日の練習を達成する!とかを言わないように意識しています。断定してしまうと、それがしんどくなってしまいます。言ったとしても、絶対に達成できると思うものだけにしました。1分だけジョグをする、とかならできるし、1分でいいならやってみるか、とも思えます。設定を低くしとけば、それを達成するのは容易になるし、目標よりも上を行けた時、自分を褒めてやれます。今日は1分ジョグすればよかったのに、20分もジョグをした僕は偉い!っていうふうに。

でも練習中、「このメニュー達成するの無理だ~」とか、ネガティブな発言するのはよくないので、できるだけ言わないようにはしてますが、たまに言ってる時はすみません。(笑)

目標を掲げて、それに向けて練習する、というスタイルでは、僕は途中でしんどくなってしまいます。もしくは何かしら言い訳をして、結局何もやらなかったりします。あと、目標を言って達成できたらかっこいいけど、達成できなかった時、かっこ悪く見えてしまうのが嫌なのです。(笑)だから、必ず達成できるちょっとした目標をちょっとだけ作り、なんとなく続けて、結果としてタイムが付随してくれればいいって意識で走るように、今はなりました。

僕が、「来年の大会は出るの?」とか、「社会人になっても続けるの?」とか、「今日は調子いい?」とか聞かれたとき、「わからない」というふうに曖昧に答えるのはそういうことです。(笑)

でもまた違う話になるけど、就活の面接では、でかい夢や目標を語ったほうが採用されやすいらしいです。僕はこれでけっこう落とされましたんだと思います。。(笑)

結論として、僕は楽しいと思える、人が考えた練習を、人と一緒に、なにも考えずに走るのが一番合ってるスタイルかなあと、思います(断定はしません(笑))。だから、僕は走ることが、陸上競技が楽しいと思わなくなったら引退、もしくは休止するんだと思います。

設定ペースって何?

あと、ペースとかタイムよりも、自分の感覚が大事だと思っています。例えば、200mのインターバルという練習があって、この練習は28秒のペースでいく、といっても、その日の天気とか、体の調子とか、心の調子とか、そんなのを含めたら自分の理想通りに走れることは少ないと思います。自分は28秒の感覚で行ってるはずなのに、実際のタイムはその感覚よりも速かったり遅かったりすることがあります。だから、あんまり設定ペースって意味ないんじゃないかなーって思います。

設定を完璧に守れたらレースでいいタイムで走れるようになるのか?ペースを守れなかったら練習効果はないのか?僕はそこまで設定ペースに従順に走る必要はないと思います。もちろん、タイムは大事だと思いますが、自分の感覚でいい感じに追い込めるペースで走って、練習効果を感じて、結果としてタイムがこれくらいだった、と後で参考にするくらいでいいんじゃないかって思います。タイムが良くても自分の感覚は良くない、逆にタイムは良くないけど、感覚的にはいい感じに走れてることとかもあると思います。

ペース走をやるんだったら、ペースがぐちゃぐちゃになるのはまた別の練習になっちゃうので良くないと思いますけどね。。ペース走10000mだったら、この距離を走れるギリギリの感覚でのペースで行けばいいと思うんですけどね。でも一定のペースで行くのが難しいのか、、?まあ、長い距離なら話は別だということにしましょう。(笑)

あくまでこれは全て僕の主観の話なので、参考にする人はいないと思いますが、参考にしないでください。


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