ビッグデータ
サピエンス全史の著者。ユヴァル・ノア・ハラリの最新作
『21 Lessons for the 21st Century』英語版の要約
Liberty ‘Big Data is watchihg you’ P44~46
ビッグデータがあなたを見ている。
本日の要約は。‘自由’について、一般論が述べられた後、ハラリ氏のうがったような論説になります。
前出のサピエンス全史も、ホモデウスもそうでしたが、ハラリ氏の論説はいっけん突拍子もなく聞こえます。それをきちんと受けとめると、恐ろしさを感じさえします。例えば本日であるなら、‘民主主義は操り人形劇に変わってしまう’というフレーズがそれです。最後に出てきます。一般論からかけ離れて拒絶感さえ感じさせるものかもしれません。
ます。一般論。
自由主義は、人間の自由が、その最も価値のあるものだと主張する。
すべての権威は、各々の人間の自由意志から生じ、人間の感情、願望、および選択で表現される。
政治的には。自由主義は、有権者が最も良いことを知っていると信じる。
したがって、民主的な選挙を用意する。
経済的には。自由主義は、消費者がいつも正しいと信じる。
したがって、自由市場原理を用意する。
個人的な問題では。自由主義は、ほかの人の自由を侵さない限りにおいて、人々に以下を推奨する。
自身の声を聞け。
自身に正直であれ。
自身の心の従え。
この個人的自由は人権として謳われている。
次に。うがったような論説。
ある人は、ほかのひとよりもたいへん思慮に富んでいる。
それが、特定の政治経済問題となると、なおさらである。
イギリスのEU離脱選挙が持ち上がった時。有名な生物学者リチャード・ドーキンスは以下のように主張した。彼自身を含め、イギリスの民衆の大多数はその法案に投票をすることを、けっして許されるべきではない。なぜばら、彼らは、政治経済問題に必要な前提知識を欠いているからである。
前提知識を欠いた民衆の大多数が、その法案に投票することはまるで、、、
アインシュタインが導き出した代数が正しいかどうか決めるようなことだ。
あるいは。逃げるために、パイロットが着陸すべきはどこか、乗客に投票させるようなことだ。
最後に。マイケル・ゴーヴの行動をあげた、うがったような論説。
EU離脱運動を主導したマイケル・ゴーヴ。運動中にその活動から逃避行した。
彼がそうした理由は、
何が、するべき正しいことか?
自分の心は自身に何を言っているか?
問うたためであり。彼の心が、彼にそうするように告げたのである。
このように心に信頼を置くことは、自由主義的民主主義のアキレス腱になるに違いない。
ある人がもし。(北京でも、サンフランシスコでも)
人間の心に不法侵入し、操る、技術的能力を得たのならば、民主政治は感情的な操り人形劇に変わってしまうであろう。
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