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男もすなる、バ美肉といふものを女もしてみむとするなり

…という気持ちで自作でLive2Dモデルを作ったので備忘録。

講座要素はまったくないのですが、モデルを作っていくうちにアホな部分でドハマリしたので、自分用にも残しておきます。


ざっくりやりたいことと、それまでの道筋(予想)

今後もしばらく密です!!となって、リアルなやりとりの頻度が下がっていきそうなことと、オンラインで(リアルな友人など)他者とやりとりをする時に、自分を映したくない…という気持ちがとても強かったので、その際に犠牲となる受肉するモデルほしいなーっていう気持ちでチャレンジしました。あと昨今のあれそれで引きこもる予定だったので、なにかおもしろいことしたい!という気持ちではじめました。

やったことはこんな感じ。

1.クリスタでモデル用のイラストを制作

2.イラストをパーツ分けして『Live2D Cubism』で動きとかつける

3.モデルデータを書き出しして、アプリ上でiPhoneのカメラと連動してモデルを動かす

4.モデルを動かすソフトに、PC上の別アプリを重ねたりして外部に共有できるようにする

ふんわりなのは、私の知識がこのレベルしかないからです!


なぜバ美肉するのか

今更すぎる感はあるもののLive2Dモデルを作るための参考になる資料や、古いiPhoneをダラダラつかっていたものの、ようやく2020年にiPhone12proを手に入れて、フェイストラッキングとかできるカメラも手に入ったから!

あと周りのオタクがガワをかぶり始めたので、乗るしかないぜこのビッグウェーブに(この言い回し、太古の言い回しですね)っていう感じです。


使ったソフトやアプリ

この辺を使いました。

■CLIP STUDIO PAINT(EX)…有料。元々絵を描くオタクなのでEXだった。無料版とかPRO版使ったことないからわかんないけど対象定規が使えないとめんどいと思う。

Live2D Cubism(有料版)…無料、有料版もある。体験期間中に使ったものの、動きつけることを考えると動きの反転とかコピーとかが使えるプロ版が絶対いいなと思った。体験期間中に作り上げたので実質無料。でも今後作る場合は有料版を買うと思うくらいに、プロ版にしかない機能に助けられた。

2DR…無料。モデルを読み込ませてスマフォで動かせるアプリ、楽しい。スマフォにモデルが映し出された時にやったった感ある。

Vtube Studio…無料(一部機能使う場合は有料)。スマフォのカメラの動きと連動して、PC上ソフトのモデルを動かせるアプリ&ソフト。この有料版を購入しました。

OBS Studio…無料。モデルを動かすソフトの上に別のソフトを重ねたりなんかかんやして配信とかしている人が使うソフト。

ウェブカメラは欲しくない(あまり継続して使う想定がない)のと、数年前のそこそこスペックのWindowsパソコン+iPhoneだと、まああんまりPC側に負荷かけないようにしたいなくらいの感覚でのチョイスです。

クリスタでの作業

ざっくりキャラのラフを起こして、清書、黙々とパーツ分け>完了!でした。

元のラフはこんなかんじ。リアルな学生時代に描いたキャラをブラッシュアップしたのと、ギャルっぽくした。名前マジで適当につけてるのでモデル名は「バ美忍者」にしていた。

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色がずれてるのは清書時に位置を直したので…

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清書したのがこれ(ツリ目がマイルドになっている

描いてみて思ったけど髪の部分にメッシュとか入れると変化がつくので入れちゃうよねーって思った。あと揺れる要素が多いほうがモデル化した時にやったった感あるだろ…という気持ちで、もみあげとお団子(の中)から毛がはみ出す感じにした、なので月になんとかする系とは違うんだ…ニャプ…。右手も描く時になって何もしないのもなーという気持ちでクナイ持たせた。日本刀のほうが良いなと思いつつ邪魔になりそう…というので耐えた。でも最終的に横長なモデルになった。何も考えていない。

ざっくり全体を対象定規を使って描く→アシメントリーな部分は地道に描くって感じに黙々と。その後出来上がったらパーツごとに線画と色を統合!してパーツ分けしていった。パーツ分け時に着物にしたこともあり、左右の腕のパーツをどっから分けるのが良いのかな…で一瞬迷ったくらい(結局袖部分から下で腕を分けた感じ)で、クリスタで絵を描いた人間なら難なく終わると思った。一番チョロかった、それ以降は結構地獄。

パーツについては、ディープブリザード さんの『Live2D 超入門講座』で配布されていた参考用のモデルを見ながら進めてました。元のpsdデータを見つつ分けつつっていう感じでした。psdデータのおかげで理解が深まった感じ!助かる…!


Live2D Cubismでの作業

クリスタでパーツ分けしたデータをLive2D Cubismに持っていって、動きをつけていった。フォトショとかでパスとかメッシュ的なのの動きを変化させることをやったことあれば、割となんとかなると思う。Flashとかgifアニとかの感覚にも近そう、もう恐竜がいた時代くらいの太古に一瞬触って以来なので全然覚えてない。なんやかんやソフトを触っていくうちに慣れるし、口パクや瞬きなどの動きをつけるのは想像より楽じゃん~からの、上下左右の動きをつけてからの口パクで口の内部の画像がはみ出してくるので死ぬかと思った。角度ってなんだ?!(怒

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作り終えた後も、Live2D Cubismについては、↑のくらいでしか理解していない。

この作業についても、引き続きディープブリザード さんの『Live2D 超入門講座』を参考にして進めてました。動画のおかげでなんとか形になりました…。ありがたい…!私は工程ごとに動画を観てすすめるという、料理下手な人間がする料理みたいな手順でやってたんですが、まず通しで動画を観てから進めたほうがいいかもです。あと公式のマニュアルも見た。

失敗ポイントにも記述したんですがパーツ分けでデータを作り直したりしたので、ここが一番時間かかった。あとモデルの調整を延々とやってしまう、楽しいけれども…。

私の失敗ポイント

瞳とハイライトを一緒くたにしてパーツ作ってた→ハイライトのみに動きをつける段階で気づいて泣く、パーツ分けしろ

口パクの口内部分がはみ出す→余白の肌色そこそこつけたほうが良い(はみ出した場合に地獄を見る)でも多すぎても顎からはみ出すとかいうことが起きそうなのでしんどい。角度め…!


自作モデルを動かす

Live2D Cubismから自作モデルのデータを書き出しして、アプリやソフトに持ってくる…っていう作業なんですが、ここで結構詰まった、2時間くらい…。

これについてはめっちゃググったものの(書き出しのバージョンが悪いのか端末でデータの読み込みが正しくできていないのかとか)、結果としては、モデルの書き出し時に部品部分である、テクスチャアトラスをきちんと書き出しできずに、モデルのシルエットだけ書き出されてしまうっていう感じでした。書き出し方法はちゃんと参考サイト見ろっていうやつ!

https://tmamagoto.com/live2d-rig7/

この辺を参考にしてました、ありがとう先人…!

参考サイトの記述はFaceRig用ではあるものの、今回はWebカメラではなくスマフォのカメラと連動して、スマフォもしくはPC上のモデルを動かすというのを考えていたので、FaceRigではなく、iOSアプリにある『2DR』と『VTubeStudio』で動くかどうかを試してみました。

調べた感じこれ以外だと、『mocape』が、一番自分の要望に近そうだったのでリリースを待ち望んでおります…


2DRの場合

iOSとAndroidに対応してるのと、モデルをアプリに持っていくのがカンタンそうだったので選びました。

2DR:https://2dr.info/

(うまくモデルが書き出されていれば)秒殺できるレベルに簡単な工程(書き出したデータをzipにして端末内のフォルダに持っていってアプリを開く)で、自作モデルが自分のスマフォ端末にインストールできる!

単純に自作モデルで写真撮るとかなら、このアプリだけで大満足じゃないかなー楽しい!

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端末内にある写真の上に重ねた感じでも楽しいー!

落ち着いたら旅先とかで自撮りをバ美肉しつつできんじゃん!やるぞー!


VTubeStudioの場合

VTubeStudioのアプリ側でスマフォのカメラを使って動きを拾って、PC上のVTubeStudioのソフトでなんやかんや動かすっていう感じ。(自分解釈

VTubeStudio:https://denchisoft.github.io/

PCとスマフォを連動させる場合のみ有料、でも買い切り!買った!

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1分間だけお試しでPCとスマフォ連動させて撮ったスクショ

ここで動かす段階で、不自然な動きとかでて泣いた。でもPC上で何もしてないのにカメラの動きに合わせてモデルが動く姿をみて。いやこれVtuberじゃん…度が高くなって感動した。不自然な動きはあるが…ぐぬぬ…精進…


自作モデルを動かしつつ配信環境にもってくる

この辺があんまり私の脳みそでちゃんと理解しきれなかったので、先日Vtuberになった渡りに船さんに泣きついて聞いた。先人~!助かる~!!!

必要なものとして

1.スマフォのカメラと連動してモデルを動かすソフト(とかアプリ)

2.配信とかができるソフト

の2つが必要で

モデルだけをいい感じに背景とかない透過した感じの状態で抜き出して、配信ソフトの上に載っけるっていう作業が必要…なのはなんとなくわかっていたものの、なんのソフト使えばいいんじゃいっていうので、『OBS Studio』を教えてもらった、無料ソフトだー!わーい!

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OBS Studio上で、クリスタのウィンドウと、VTubeStudioを重ねてみたら、なんということでしょう~…!それだけで配信者!(例のBGM

VTubeStudioについては、VTubeStudio側で背景をクロマキー合成用の緑色背景にして、OBS Studioで緑色背景を消して載せた。その下の部分に別で起動しているクリスタのウィンドウを載せた感じ。つまりはクリスタとかのレイヤーじゃん!

配信とかはしないけど、(そもそも私にマイクなどの音響設備がない)配信者度は上がってしまった、満足。

今更だけど横長のモデルなのですごい存在感ある…


終わりに

連休ほぼフルフルにつかってしまったんですが、結果的にとても楽しかった。新しいツールたのしー!

1回Z軸の動きをつけたあとにLive2D Cubismが落ちて、あ!?!!?!ってなったものの、最初の時に1時間かかった部分がやり直したときにはDANZEN短縮できたので、トライ・アンド・エラー大事(白目)って感じでした、いや、でも…こまめに保存、ダイジ…

イラスト制作ソフト以外も必要だし難しいかな…と思って手を出していなかったものの、やってみたらそこまで難しくはなく、むしろ楽しかったー!でもLive2D Cubismについてはもう少し理解が必要な気がした(ほぼ感覚でしか触ってないので細かい機能をまっっっったく理解していない)

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そしてなんやかんやパワポのスライドショーの上にも重ねられた!モデルでっっっっか!!横幅!!!!!バストアップとかにしないとな…

来たるべきオンラインプレゼン会では、このバ美肉忍者にプレゼンしてもらうじょ…!(実はこれが主目的でした!