D道-002 ディレクション=「決めること」

これは、今から数年前に在籍していた会社の代表に言われた言葉。
自社事業を展開しており、外部・内部を含めかなり大量の人間が関わっていた中で、僕の肩書はWebディレクター。

サービス自体の企画・計画・進行は国を代表するレベルの実績を重ねてきた人たちばかり。

その人達が企画した内容をWebサイト上に機能として落とし込みつつ、Webサービスとしての機能を売り込むための資料作りというのが、僕の役割であり、作業。

サービスや事業企画としてのあり方や、実際にこの目標が達成できるのかについて意見を求めらることもままあり。

そして、とにかく雑多かつ大量に来る意見や考えをまとめる事が、僕の
「やるべきこと」になっていました。

サービス企画の人たちは錚々たる人たちなので、当然萎縮するわけです。
で、結果として滞ってしまい、そこで言われたのが見出しの言葉です。

人数や規模は関係ない

ディレクションとは「決めること」とすれば、ディレクターがすべてを決めるのか?

もちろん答えは「NO!!」

決める=合意なわけで、ディレクター一人で決めて言い訳はありません。

何かを決めるためには、

・誰がそれを【決められる=責任を持てる】のか?
・その人が決めるために必要な情報とは?
・その情報は誰が用意するのか?

が必要なわけです。

これはプロジェクトの大小や人数にかかわらず、必要な事ではないでしょうか?

一番最初に書いた自社事業案件で萎縮してしまい、プロジェクトが滞った後に代表から頂いた言葉を胸に、実際に僕は以下のことに取り組みました。

体制図で重要なのはアクターよりもロール

文言的に間違いがあったらごめんなさい。

物事の進め方や決め方の一つに「シナリオ方」というものがあります。

僕自身はアクターとロールの意味を、下記のように認識しています。

・ロール :役割
 どういう責任を持ち、何が決められ、どんな情報を集め整理するのか
・アクター:担当者
 そのロールを実際に担う人物

体制図の中でアクターは重要だが、より重要なのはロールである。
この解説を上記の意味合いにおいて説明すると

1.案件の目的達成において、誰が何を担うか?の前に、どういったロールが必要かを明確にし、共有しなければならない。
2.そうしてロールに関して共有した上で、このロールを担うことができるのは誰かという配役、つまり、アクターを決めていかなければならない。

となります。

先の案件では1.に注目し、自社事業全体の総責任者である代表とはこの1点にのみ集中して、コミュニケーションを取っていました。

全てがすぐに決められるわけじゃない

とは言え、案件やプロジェクト開始前に全てのロールが見出だせるかと言えばそうではありません。

ではどうするかと言うと、体制図と言うのは最初に作ってハイ終わり、ではなくて、適宜見直しと修正が必要なものという認識を持っていれば良いわけです。

案件開始前にはどうするかについて具体的に言えば、

プロジェクト責任者=プロデューサー
作業進捗管理責任者=ディレクター

の2つのロールは最低限準備する。

ディレクターがロールを洗い出し、プロデューサーに説明。
現状で分かる範囲の最低限のロール共有ができた後に、2人でアクターを決めていく。

そして、上記にて案件やプロジェクトを進めていき、最低隔週ペースぐらいで体制図を見直し、必要に応じてロールを増やしたり、アクターの再配置をしていく。

ということが必要なわけです。

この体制図の適宜見直しと、決めてもらうための報・連・相の流れをレポートラインと呼ぶことは、先の案件とは別の企業で学びましたが、
先の案件でも同じことをやっていたと、今は思えるのです。

ディレクターが決めること

ディレクターが決めること、決めなければいけないことは、案件や企業によって異なりますが、それでも大量にあることには変わりないでしょう。

ただし、その中でも優先度が高いものは、体制図の見直しです。

誰が決められるのか?
誰が決めるための情報を集められるのか?
メンバー間のワークバランスはどうか?
レポートラインに支障は起きていないか?

ディレクターが最も気を使わなければいけないのは、ズバリここなのです。

さて、この流れを見て「それはプロジェクトマネージャーの仕事では?」と思った方もいるかも知れません。

そこについては、次回「レポートライン」で説明するとしましょう。

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