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『コロナ禍の下での文化芸術』  4章特別編その3 「コロナ第5波を経て、関西での大規模なオケ公演も継続中」

『コロナ禍の下での文化芸術』4章特別編 その3「コロナ第5波を経て、関西での大規模なオケ公演も継続中」


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(1)
超辛口批評)久石譲指揮・日本センチュリー交響楽団のベト7、佐藤晴真のスメラ


https://ameblo.jp/takashihara/entry-12699974266.html


第257回日本センチュリー交響楽団定期演奏会
久石譲 指揮
佐藤晴真 チェロ
久石譲:Encounter for String Orchestra
スメラ:チェロ協奏曲
ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調

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(2)
演奏会評・日本センチュリー交響楽団&飯森範親、新倉瞳(チェロ)のファジル・サイ新曲関西初演!


https://ameblo.jp/takashihara/entry-12705404146.html

日本センチュリー交響楽団第258回定期演奏会
飯森範親 指揮
新倉瞳 チェロ
冨田一樹 オルガン
演目
ストラヴィンスキー バレエ音楽「プルチネルラ」組曲
ファジル・サイ 「11月の瞑想曲」(新倉瞳 委嘱)
サン=サーンス 交響曲第3番ハ短調「オルガン付き」
※プレ・コンサート
センチュリー・ユースオーケストラ
イベール 木管5重奏のための3つの小品

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(3)
菅野祐悟のチェロ協奏曲、世界初演〜藤岡幸夫&関西フィル、宮田大のチェロ


https://ameblo.jp/takashihara/entry-12707151688.html

関西フィルハーモニー管弦楽団 323回定期演奏会
菅野祐悟 チェロ協奏曲《十六夜》(世界初演)
ラフマニノフ 交響曲第2番ホ短調
藤岡幸夫 指揮
宮田大 チェロ

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(4)
NHK音楽祭 飯森範親(指揮)松田華音(ピアノ)日本センチュリー響、シチェドリン「ピアノ協奏曲第1番」&「シェヘラザード」


https://ameblo.jp/takashihara/entry-12712397426.html

NHK音楽祭
日本センチュリー交響楽団
飯森範親 指揮
松田華音 ピアノ
2021年11月25日
NHK大阪ホール

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(5)
報告)大阪4オケ共同記者発表会に出席した


https://ameblo.jp/takashihara/entry-12710808404.html


※ネット配信
大阪4オケ 2022年度シーズンプログラム共同記者発表会
2021年11月17日(水)17:00
配信URL
https://youtu.be/NdEov9q8X48

《大阪4オケ2022年度シーズンプログラム共同記者発表会に出席した。

時間ギリギリまで質疑応答があり、最後にフォトセッションをして、会見は終了した。
この会見は、ネット配信されていたので、本来ならオフレコにされそうな、爆弾発言もそのまま視聴されていただろう。はたして、ネット上での反応がこれからあるかどうか?そちらも楽しみだ。
ちなみに、その発言は、尾高忠明の言った言葉「学校の面白くない音楽鑑賞、きっとそれを聞いてきたのが橋下さんだったんだろう」
もちろん、12年前、橋下府知事時代から大阪の音楽団体が補助金を減らされたり潰されたりしてきたことを、皮肉った発言だ。
だが、そのきっかけで「大阪4オケ」演奏会が実現していったのだから、まさに災い転じて、だったともいえよう。

ところで、今回の会見でも話が出たが、在阪オケの定期演奏会での曲目や作曲家がかぶってしまう現象について。記者の質問も、オケ側の回答も、当たり障りのないものだったが、筆者は、なぜ来季以降、シューマンの交響曲がかぶっているのか、が気になった。しかも、シューマンの交響曲全集録音を、山下一史も、久石譲も企画中とのこと。これは、モロ被りといえる。もちろん、シューマンの交響曲全集のCDが複数、同時に作られようと、それは構わないのだが、はたして営業的に、いまの日本のクラシック音楽市場で、シューマンの交響曲がどの程度売れるだろうか?
それを考えると、非常に不安でもある。
もう一つ、今回も、「4オケ」演奏会について、また日頃の演奏会について、大阪の聴衆の温かさ、が強調された。
だが、はたして本当にそうなのだろうか?
大阪のクラシックファンがいくら演奏会会場で温かい拍手をしようとも、大阪府内としては、クラシック音楽団体とオーケストラに対する扱いは、このコロナ危機も一つのきっかけとなって、落ちる一方に思うのだ。
それは行政も、一般市民、世間の対応も、あまり変わらないように感じる。大阪では(でも、というべきか)、間違いなく、クラシック音楽やオーケストラへの風当たりは、厳しくなっている。
このまま、大阪府内の文化行政が変わらず、音楽や舞台への風当たりが厳しいままなら、これから何年後かの関西の音楽状況は、決して楽観はできないのだ。》


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土居豊:作家・文芸ソムリエ。近刊 『司馬遼太郎『翔ぶが如く』読解 西郷隆盛という虚像』(関西学院大学出版会) https://www.amazon.co.jp/dp/4862832679/