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伝えることの難しさ(プレゼン)

10月6日

今週は京都、福山、東京、とほとんど家にいない一週間だった。有識者会議や研修、スライドや研修の仕方を伝授する仕事、色々毎日違ったお仕事で、飽きない毎日だ。幸い台風も今回は大きな被害もなく通り過ぎてしまった。
今週末はずいぶん前倒しで稲刈りをする。先日の台風でたくさん倒れてしまったので、きっと大変な稲刈りになる。これも初めての経験だ、頑張っても台風にやられて、ダメになることがある。努力が必ずしも報われるとは限らないんだな、とまた教えられる。何にせよ無事に生き残った稲たちを丁寧に刈り取ろう。


今週は伝えることの難しさ、というタイトルにした。一緒に研修していくメンバーに、自分のこれまでのプレゼン作成のノウハウを教える、ということがあった。そこで改めて、自分はどんな風にプレゼンを作り、どう伝えているのかを客観的に分析し、それをスライドにまとめたのだ。


教諭の時は、iPadで授業する際に、スライドをベースにした教材を毎日作成し、授業に臨んでいた。その時の自分は、子どもたちの反応をイメージし、このスライド見せたら、きっとあの子はこんな顔するだろうな、とか、きっとこんなリアクションを取るだろうな、と妄想しながらサクサク作っていた。もちろん教科書ベースだったが、そこに自分の撮ってきた写真を入れたり、時事ネタを盛り込んだり、アレンジしながら作るのがとっても楽しかった。

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指導主事の時は、とにかく毎日が研修や講義の連続で、新しいネタも次々作らなければいけないし、話すことが仕事だったから、伝わるように、話しやすいように、量産の毎日が続いた。先生たちのリアクションをイメージしながら、期待通りにいかない時は帰りの車の中で作り直した。

2015年、ADEになってAppleの研修の中でデザインについて学び、ガツンと頭を殴られるくらいの衝撃を受け、自分のデザインについての考え方や、それまでに作ってきたものが恥ずかしくなり、全てのデータを作り直した。シンプルに見せること、伝えるため、伝わるための基本を学んだことで、一気に進化したことが自覚できた。


そこからは、美的センスに磨きをかけ、言葉を精選し、端的に伝えること、シンプルに伝えることをずっと追い求めている。

今回まとめた時に、「Mind」「Design」「Talk」の3つに分けて話をした。まずは想いの部分、そしてそれを魅せるためのデザインはどうあるべきか、そして自分の発する言葉。その中には全体のストーリーや、オープニング、クロージングについての考え方、場の設定の仕方、自分が無意識の中で大切にしていたことを、見える化し、伝えたことで、自分ももう一度整理することができた。

自分の中にないことは伝えられないし、伝わらない、と思っている。相手のことを想い、わかってほしい、伝えたい、と願うからこそ、その想いは伝わる。伝えるための丁寧さ、細やかな配慮、場づくり、研修するにも、講演するにもそういったことを常に忘れず、相手のことを思いながら続けていければな、と思う。メソッドや法則も大事だけど、やっぱりその人らしさや、その人の想いが何より大事だな、と再認識した。そんなプレゼンターでありたい。

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