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◎「お茶を点てる」その後:茶論大丸心斎橋店 岡田店長

2020/07/08OA
今月は、これまでコマキ手帖に登場していただいた方に、新型コロナウイルスの自粛期間を経て、どんなことを考えたのかお話をお伺いします。

今日登場していただいたのは、コマキ手帖第1回目に登場してもらった、お茶の教室「茶論」の岡田さんです。茶論では、自粛期間中、先生が一服するのを動画配信して、皆さんも一緒に一服しましょう、というインスタライブや、オンラインでのお稽古を始めたそうです。

場を共にすることも、茶道では大事な要素かなと思ったので、インスタライブや、オンラインでお茶のお稽古って、斬新だなと思いました。「茶論」の講師の皆さんにとっても、今まででは考えられなかったことだそうです。「茶を持って美を論ずる」と言っている自分たちが、どこまでカジュアルにくだけて許されるのだろうか?こんなことをして大丈夫なんだろうかと不安もあったけど、いざ始めてみると、お稽古に来れなくなってしまった皆さんと、一緒にお茶をいただく時間を持つということを絶やしてはいけない、こういうご時世だからこそお茶を一服できる時間を持って、楽しんでもらいたいと思うようになったそうです。

オンラインでのお稽古もスタート。対面で心を通わすところに美しいものを見つけていくのが、お茶の時間でもあるので、オンラインで満足してもらえるのか?実際にスタートすると、実店舗でのお稽古をオンラインにスライドする方には喜んでもらえて、さらに「茶論」に興味はあったけれど遠方なので通えなかったという方がお稽古を始めてくださったそうです。そもそも、新しい茶道文化への入り口を作るのも「茶論」の目的。結果的に、その達成のためにまた一歩踏み出す事になったんですね。


また、そんなふうに自粛期間にインスタライブやオンライン稽古を取り入れた事で、実際に店舗でのお稽古が再始動した今、このお稽古を待ち望んてくれた人が戻ってきてくださって、改めて茶道の大切な心得である「一期一会」を実感したそうです。ずっと当たり前のようにお稽古をしていたけれど、それは全然当たり前のことではなく、やはり全てが「一期一会」なんですね。


今まで掲げてきた「新しい茶道文化への入り口作っていきたい」という目標を、オンラインも使って達成していきながらも、ただカジュアルに広げるわけではなく、「茶を持って美を論ずる」という本質から逸れないように、しっかりとお茶の世界・文化を伝えていきたいし、受講してくださっている人たちの日常にお茶が取り入れられて、豊かさが広がっていけば良いなと、今後についてもお話ししてくれました。

大丸心斎橋店本館8階にある「茶論」では、オンラインだけではなく、消毒などの対策もしっかり行った上で、店舗でのお稽古もまた始まっていますよ。

▼茶論
https://salon-tea.jp

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