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「イベントがオンライン化したから、全国から集客できる!」は、大きな誤りです。

外出自粛の影響を受けて、リアルイベントをZOOMやYouTube Live、インスタライブなどのオンラインイベントに移行する流れが出てきました。

「イベントがオンライン化しているから、全国どこからでも参加できるようになった。イベントの可能性が広がった。」というような声を聞くようになり、「たしかに、そうだ」と思う一方で、じゃあ集客が全国からすぐにできるかというと疑問もあります。

結論から言えば、イベントをオンライン化したからといって、全国から集客ができると考えるのは勘違いです。全国にネットワークがあったり、全国発信する施策を考えなければ、むしろオンラインイベントが増えまくっている現状では、あなたのイベントは埋もれてしまう可能性が高いでしょう。

クラファンをやれば全国から支援が得られる

これは「クラファンをやればきっと全国から共感した人が支援してくれるだろう」という勘違いと同じ構図です。

クラウドファンディングの相談をよく受けますが、皆さん口を揃えて「プロジェクトに共感した人が全国から支援してくれるかもしれないから」と言います。自分の経験則で考えると、これは大きな誤りです。

クラウドファンディングで支援してくれるのは、ほとんどが知り合い、よくて知り合いの知り合いです。たしかにまったく知り合いでない方が支援してくださるケースもありますが、それは全体の1〜5%です。

そもそもready forやcampfire、faavoといったクラウドファンディングのプラットフォームをわざわざ見て「どのプロジェクトを支援しようかな」と探す人はほとんどいません。

支援者の大部分は、SNSなどを通じ、情報を発見して「この人がやるんだったら」と支援をするわけです。まずは顔が思い浮かぶひとから組み立てないと目標金額は達成しません。

イベント情報が対象者に届かないと意味がない

クラウドファンディングの話が長くなりましたが、これはオンラインイベントでも同じことです。

オンラインで集客をして、イベントをオンライン化したからといって、全国からの参加者が劇的に増えるなんてことはありません。それこそ「オンラインイベントをやってみたけど、地元の人しか参加しなかった」と、知り合いから相談を受けたばかりです。

なぜかと言えば、イベントの情報が集客したい層に届いていないからです。より厳密に言えば、情報として届いていたとしても、赤の他人であるあなたの情報は、その人の心にまでは届いていないのです。

例えば、有名人をゲストに招くと、当たり前ですが、集客がうまくいきます。それは主催者の情報発信力よりも、ゲストの情報発信力を借りていることになります。

情報発信力は、SNSのフォロワー数やリーチ数といった数字で見えるものだけでなく、信用や信頼も含まれています。つまり、「このひとが話すならおもしろいはずだ」「このひとが発信しているなら安心だ」という信用・信頼、がホンモノの情報発信力になっていきます。

自分の情報発信力を見極める

オンラインイベントで全国から集客をしたいのであれば、主催者である自分たちの情報発信力を第一に見極める必要があります。

全国から集客ができるひとは、それだけの情報発信力を持っており、誰にでもそれができるわけではありません。

言うなれば、情報発信力はオンラインであっても、リアルイベントであっても、それほど変化しません。リアルイベントで集客ができる主催者は、オンラインイベントでも集客ができます。

自分の情報発信力が足りなければ、情報発信力のある人をゲストや企画側、サポーターとして巻き込むか、お金を払って広告を入れるかしかないでしょう。しかし、広告を入れる場合は、上で言った信用・信頼の発信力までは得ることができません。

もっとも現実的なのは、自分の身の丈に合わせて着実に情報発信力を育てていくことだと思います。オンライン化が加速する時代では、個人の情報発信力が大きな意味を持ちます。ちょっとずつ発信力を育てていきましょう。

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