TwitterはSNSなのか否か

どうも、えんどうです。

どうも、えんどう @ryosuke_endo です。

自分でも混同して使ってきた部分があったのだけど、さすがに気持ちが悪い。この際だからキッパリと線引きをするためにタイピングをしはじめた。

いわゆるSNSと一括りにされているものがあまりにも多いのだけど、何でもかんでもSNSって俗称にしてしまうのってあまりにも暴論すぎる。暴論だから暴力的なほどだったり、横暴な振る舞いだとすらいえてしまうほどに、無頓着な思考のもとに使われているのではないか。

「いやいや、イチイチめんどくせえな...」みたいなことを思いながらも、指でなぞりながら本文を読みはじめているあなたは、面倒だと思いながらも読んでみたいと思っている、探究心のある方だ。

その姿勢・態度には尊敬すると同時に、あらゆるものの扱われ方に向けて批評的な視点を持つことを大事にしてもらいたい。

そんなわけではじめよう。

▶︎ アプリカテゴリーは「ニュース」である

もう結論が出てしまったが、以上である。いくらここに批判的な感情をぶつけたところで、サービス提供者であるTwitter社の公式見解である以上、いくらユーザーであるからといって「SNSだろう!」とか大声で叫んだところで徒労である。

以下はAppleのapp storeに掲載されているTwitterの詳細情報だ。カテゴリ欄にはしっかり「ニュース」と記載されている。

これが意味するのはTwitterはただ「社会的なつながりを構築するためのサービス」ではなく、あくまでも興味関心によって話題を共有する媒体(Media)であるといえる。しかも、Twitter社の態度はアプリの提供後から一貫して変わっていない。

また、CEOであるJack Dorseyへのインタビューなどを中心とした「Not a Social Network」とタイトルがつけられている記事にあるように、Facebookを筆頭としたSocial Networkとは明確に大別し一線を画すサービスであることを強調しているのだ。

Jack Dorsey On The New Twitter: “We’re Not A Social Network As People Think About It”

これを無視し、TwitterはSNSだと主張することは、あまりにも愚の骨頂ではないか。

▷ SNSとはSocial Network Serviceの略称

こんな当たり前の説明を今更だが、SNSとはSocial Network Serviceの略称である。

また、SNSはSocial Mediaという大分類の中で社会的な関係を構築するためのサービスに位置付けられる。Social Network Serviceは犬であるとしたら、犬は動物という大分類に属す、つまりSocila Media という枠組みの中にはいるが、動物は犬かといえばそうではない。

つまり、SNSとはMedia(媒体)の一分類であるといえるが、Socialな媒体のすべてであるかというとそうではないのだ。

少し前までは比較されるような立場にいたものの、今では世界で最も使われるSocial Network ServiceであるFacebook(Meta)のApp Store上の分類は「ソーシャルネットワーキング」である。

つまり、この二つを同列であるかのように扱うこと自体が各社をバカにした態度なのだといえなくもない。

Facebookのユーザー数は世界中で29億人(月間)と公式で発表されている通り、かなり大規模な利用者数を誇るが、Twitterは日本でのユーザー数は多いものの世界でみればFacebookや他のサービスから遅れをとっていることは否めない。

ところが、それは日本的な”SNS”として観測した際の数字だ。

これをNewsという枠にまで広げた際には世界で共通した唯一の媒体といっても過言ではない。枠組みを履き違えてしまっていると勘違いしてしまうが、上で記載している通り、Social Networkを目的とした人とのつながりを構築するためのサービスではなく、報道側面で評価をしようとするとガラッと評価を一変させなければならない。

▷ TwitterにはMedia側面が強いSocial Media

Facebookをはじめとした人のつながりを目指すサービスには、そこまでニュース性や報道的な価値を見出すことは難しいことを踏まえると、ニュースサービスとしてのTwitterに追随できるものはいわゆるSNSの中には存在しない。あったとしても比肩するまでには至ってないのである。

つまり、比較する土俵がFacebookとTwitterでは明らかに異なるものであり、同列に評価していいものではない。

上記したようにTwitterにはMediaとしての側面が強いことは、「誰が何をいったのか」といったことがネットニュースやTVニュースでも扱われることからわかる。

瞬間的に社会的な影響力をもつであろう人物の投稿が、応募動機を通さずに確認できる点において非常に価値があると捉えれていることの証左なわけだが、それがあまりにもデマの拡散や社会的な不道徳さを晒しすぎると前アメリカ大統領であるDonald John Trump氏のように永久凍結される事態にも及ぶ。

この点を踏まえると、Twitterは”ニュースを共有することのできる通信網”なのだ。

社会的なつながりを構築できること自体はオマケであり、あくまでもチャットや掲示板のように情報を書き込むためのネットワーク網として機能することが前提なのだ。

この点はSocial Networkと銘打ってサービスを展開しているFacebookでは個人情報の入力が求められ、これは個人と個人とを結びつけるための必要情報であると考えているからこその原則実名での運用を求めるのは当然の態度だろう。

これらを比較すれば当然「趣旨が異なる」ことを理解できる。そう、TwitterはSocial NetworkというよりもMedia としての機能や趣旨が強いSocial Mediaなのだ。

▷ ...

ここまで散々とTwitterはMedia性の強いものであるとか、Social Networkとは一線を画すものだと自信満々に記載してきたが、どうやら日本国内におけるTwitterの立ち位置を明確にする一文を見つけてしまった。

冒頭から何度も登場していただいているApple社が運営するApp store内のTwitterを表示すると、この説明文が出てくる。Twitter社としても日本向けの説明する語句としてSNSを利用した方がいいと判断しているのだろう。

散々、「そうじゃねー」って威勢よく書いてきたのにも関わらず、大変恐縮の次第だがそういうことらしい。

それでもぼくの姿勢が変わることはない。日本のSNSって表現はあまりにも包括的になりすぎており、区別がまったくできない。LINEもSNSに含んで説明をしようとすることも少なくない。アホか。LINEメッセンジャーツールであって、Social Networkを目的に利用する人が多数派ではないだろう。

いくら日本のユーザー数が多いからといってFacebookの競合なのか、Twitterとユーザーをかち合うのか。InstagramやTikTokといった媒体とユーザーの使用目的が同一化するのか。

しないだろう。

それぞれの媒体には媒体ごとに目的が異なれば特徴も異なる。類似する箇所があるのは仕方がないだろうが、あくまでもそれぞれの提供者が思考する目的に合致させるために実装した結果、似たような機能が実装されたに過ぎない。

YouTubeとTwitterが同列に扱われるようなものなのかというと、まったく違うのは誰もが理解している。つまり、SNSと一括りにしてしまっている現状を便宜的に利用するのならいいかもしれないが、根本的にはそれぞれの目的や特性を踏まえる必要がある点に違いはない。

最後にどうしても強調したいが、TwitterはSNSだと表記されるものかもしれないが、Social Network的な内輪ノリを助長する媒体として成長してきたものではない。

あくまでもMediaとしての機能が主軸であることは覚えておいてもらいたい。

ではでは。

えんどう

▶︎ おまけ

▷ 紹介したいnote

Twitterを辞めることにしました

前提としてSocial Networkである、つながりを構築するものであると思っている場合には、閲覧してしまった自身にとって不快な情報を「出す側が悪い」と主張する人は一定数いる。そんなもの見なければいいだけなのに、つながりを前提にするとなると豹変する。これは悲しいことではないか。

お前のTwitterに虚無性を取り戻せ

Twitterに良さを感じていた人たちは以下の記事でいう「虚無性」を実感していたのだろうが、Mediaとしての側面が強いことを考えると納得がいく。自身に関係のない情報が垂れ流されていたら何も感情がわかない。新聞を読まない人が新聞に書かれている内容に感情が動かないのと一緒だ。

Twitterを始める

Twitterの大きな役割は個人を媒体化することに大いに貢献してくれている点である。著名人が個人の思考や過程を「発信」することで価値のある情報として受理することが可能になったのだ。この点を抜かしてSocial Networkであるとすることに、やはり違和感があるといわざるを得ない。

▷ 紹介したい関連書籍

ソーシャル・ネットワーク

書籍ではないので申し訳ない気持ちにもなるが、どうしてもこれを扱わないわけにはいかない感情を理解してもらいたい。未鑑賞の人もたくさんいるだろうが、Facebookが生まれた頃の話を非常にわかりやすく描いてくれる作品であるため、多くの人に鑑賞してもらいたい。

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