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長男(6歳)が”こころ”を語った

妻がインフルエンザに罹患したのもあり、弊宅の息子たちを連れて外出しました。道中、子どもたちと色々な話をしてる中で、不意に長男(6歳)が"こころ"について語る場面に出くわしました。

子どもと生活をするようになってから、いまだに「答えらしい答え」を出せない"こころ"についての仮説を長男から聞かされたのに対して驚きと喜びを抱きましたので、その辺りの感情を含めてツラツラ書いて行こうかと思います。

生き物が大好きで性根の優しい「いいやつ」

6歳ですから、まだまだ肉体的には小さいとはいえ、性根は案外しっかりしてきました。もちろん、甘えん坊な部分はたくさんありますし、それで母親を困らせる機会だってないわけではありません。

恐竜や動物をはじめとした生き物が大好きで、ダンゴムシ収集には大きな才能を持っていると感じます。(どうでもいい)

彼が「初めて好きになった動物は」カバなのですが、カバの大きさに圧倒されたのと、訪れた動物園で歩き始めると最初に見れるのがカバだったのが理由。

そこから生き物の名称を覚えるのには苦労せず、いまだに文字を読むのは苦手なのですが、恐竜や動物の名前を覚えるのは得意な上に、丸々一冊、中身を暗記している絵本があったりします。

ちなみに暗記している絵本はこちら。割と長いのに......。

そんな生き物が好きで、暗記能力の高い長男が"こころ"について語り出したんです。

恐竜と人間はつながっている

ぼくはよく子どもたちが起こす行動とか発言に対して「なんで?」とか「どうして?」って聞きます。

妻にはよく怒られるのですが、自分が行動・発言した内容について理由を持たずに、理由を説明できない状態でいるのは自身を不利にしてしまうだろうって親心からなのですが......。

妻的には「(まだ未熟な部分が多いんだから)理由などない!」と一刀両断してきます。

今回、長男の口から"こころ"って言葉が出てきたのも「恐竜と人間の間にはつながりがあると思う」と話し出したことに端を発し、そこに母親(妻)がいないのをいいことに「なんでなんで成人」が掘り下げて聞いてみた結果、"こころ"が出てきた、と。

いや、しかし「つながりがある」とはどういうことなのかと思い、詳しく聞いてみたところ、回答が"こころ"だったのには少々驚きました。驚きましたが、掘り下げて聞いてみたところ、こんな風に答えてくれました。

「恐竜だって、「怖い」とか「お腹すいた」とか「死にたくない」って気持ちを持ってたから、"こころ"ってあると思うんだよね。それって、オレ(長男の一人称)も持ってるし、三男くんだっていうじゃん。その"こころ"を持ってるんだったら、人間と恐竜ってつながってるんだよ。」

なるほど。

言葉を話せるとかどうとかではなく、また、深く思考できるとかってことでもなく、場面に応じた感情(に類似したもの)なり、それから派生した行動をとる生き物には全般的に"こころ"が備わっていて、それは太古の昔に存在していた恐竜をはじめ、あらゆる生物も持っていたものであり、それが人間にもあるため、恐竜と人間との間には「つながり」があるのだ、と。

実に浪漫的で、夢がある希望的な観測を基にした仮説ではありますが、「恐竜と人間に"つながり"があって、その間を埋めるのが"こころ"なんだ。」と彼は説明してくれました。

なんでなんで成人は気になるので、ついつい質問したくなります。「じゃ、こころってどういうものなの?」

丸くて、中にはロウソクみたいに火が灯(とも)ってる

彼曰く、"こころ"とは「丸くて、ロウソクみたいに火が灯ってる」ものなのだそうで、その火が大きくなったときには勇気が出たり、優しくしたりできて、小さくなったときには怖くなったり、泣いたりしてしまうものだそう。

ただ、その日を大きくしたり、小さくしたりするのは、自分の大切な人(家族)や、好きな人(友達)が困ってるのかどうか、それに対して自分が何をできるのかを考えることによって、変化させられるのだそうです。

大人らしい言葉に変換すれば、周囲の状況や環境に対して、自分が貢献できるかどうかを思考する過程で発露するのが"こころ"であり、大きなったり小さくなったりするのは自信がない時ほど小さくなり、貢献期待度が高い時には大きくなる。

ただ、自身に対しての貢献期待度を超えるだけの理由、家族や友人たちが困っている状況になったのを認識した際には、自信がどうかは関係なく、即座に行動しなければならないので、その際には火が大きくなるのだ、と。

ほぇ〜!なんていいながら目一杯感心したのですが、彼なりの説明に対する真剣さと論理構成に対して大いに納得と感心をしてしまいまして、父親、大満足であります。

......が、"こころ"について現代科学は明確な回答を持っていません。心臓にもないし、脳にもない。だけど、たしかに感じるのが"こころ"な訳です。

希望的とはいえ、きちんと説明したのは「エライなぁ」なんて思うのです。合ってるとか合ってないとかは分かりませんし、そもそも答え合わせのできない問題なのかもしれませんが、自分なりの仮説を説明できるってのは大切な姿勢・態度だよな、と学んだ一日になりました。

うれしいですね、これは。

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