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スープストックトーキョーのリリースを見て体温が上がった話

ネット界隈でスープストックトーキョーが話題です。

今回は、スープストックトーキョーのちょっとした炎上騒動と、それに対する企業姿勢を示したリリースについて書いていきます。

あくまでも出されている事実やネット上で確認できる情報のみを扱ったものであるのと同時に、何よりもぼく自身が今回のリリースを受けて体温が上がった事実のみを記載するものであることを記載しておきます。

どうも、ゑんどう(@ryosuke_endo)です。

前提:器量の狭いネット民(Twitter)によって荒れる

ことの発端は2023年4月18日に同社が出した「離乳食(後期)の無料提供を全店で行うことになったことを告知したことで、ネット上でガラの悪いことが特色であるTwitterの住人たちから非難を受けることになりました。

どんな非難なのかというと、上記の毎日新聞に代表的なものが記載されているので、そこから引っ張ってくると以下のようなものが並びます。

<提案者が子持ち様なんだろうな。もう行かない>

<元々回転率よさそうなお店なのに幼児連れだと居座るし、盛大に汚しまくっても平気な顔してそのまま帰る親とかいるから店員さんが可哀そう>

<ベビーカー様や子持ち様に支えられて頑張ってください!>

<スープストックって忙しい人が駅チカ(駅の近く)でサッと食べられるイメージだった。子持ちなんてすぐ帰らないし店の回転めちゃくちゃ悪くなるよね……>

<ただでさえ狭くてカウンターしかない店舗も多いのに、ベビーカーで突撃されたらたまらんわ。さよならスープストックトーキョー…>

【毎日新聞】スープストックトーキョーが離乳食を無料提供 SNSに心ない反応

なんと器量の狭いご利用者さまなのかと思ってしまうものの、彼らにだってゆったりとした食事を味わいたいといった欲望があるのですから、完全に否定できるわけでもありません。

スープストックトーキョーが趣意を発表

1週間ほどの時を経た2023年04月26日、スープストックトーキョーがそれらの反響を受けたことに対する態度と意思を表明する趣意書となるリリースを出しました。

内容を要約すると、スープストックトーキョーは「世の中の体温をあげる」という理念のもと、食のバリアフリーの取り組み「Soup for all!」を推進していること。

その一環として、離乳食後期の全店無料提供を開始し、多くのお客さまから好評をいただいたが、それは特定の誰かを優遇するようなことではないし、それらを目指すことでもないこと。

店舗設計が狭いこともあり、来店したお客様にはご迷惑をおかけすることもあるかもしれないけれど、今後も一貫して「Soup for all!」の取り組みを続けることによって、すべてのお客様の体温をあげることを目指す。

といったものでした。

(リリース全文は以下から確認できますので、ぜひお読みください。)

このリリースを出した直後のネット上にある反応は非常に好意的で、謝ってサービスの提供自体を取りやめるのではなく、毅然とした態度で好感を持てるといった向きの意見が多数派であることがぼくの観測範囲では見て取れました。

今回のリリースで体温を上げてくれたポイント

上記のような経緯を経て、ぼくなりにスープストックトーキョーが出したリリースにおけるポイントをまとめると以下のようなことになります。

  1. 企業理念から一貫した態度
    企業理念である「世の中の体温を上げる」について説明し、今回の離乳食提供も理念に基づいて行われた取り組みであることを強調しています。また、理念に基づいた活動を具体的に挙げることで姿勢を明らかにした。

  2. あくまでも離乳食提供は「Soup for all!」の一環であることの明記
    「Soup for all!」という食のバリアフリーを目指す取り組みを推進していることを記載し、その一環として離乳食提供があることを説明したことで、スープストックトーキョーが目指す世界線を明確にしている。

  3. これまでとこれからに関する言及
    これまでの取り組み(グルテンフリーやハラル商品の開発など)を紹介しつつ、今後の計画(病院食や介護職など)について言及し、スープストックトーキョーが行っている事業活動が社会的な問題に取り組んでいることを示した。

何より、文末にあるこの一文を入れる気概に惚れました。

私たちは、お客様を年齢や性別、お子さま連れかどうかで区別をし、ある特定のお客様だけを優遇するような考えはありません。

このリリースを出すことに向けた意思と覚悟を感じられますし、これを書いた方、これでいこうと判断した方、ぼくが内部の人間だった場合には、このリリースを読むことで非常に誇らしい気分になるだろうことも想像できました。

やっぱり企業の出すメッセージであろうがなんだろうが、体温と重心の乗ったメッセージには心揺さぶられるものがありますね。

おわりに

文句を言っていた人たちが「一人で食事ができる場所」を求めているらしいことがわかりましたが、それだったら一人で食事のできる場所は他にもいくらでもあるのだから、そちらを選択すればいいだけでしょう。

わざわざ文句を言ってしまうような器量の狭さはどうしてなのか疑問でしかありませんが、少なくとも、どこで何があっても文句を言うのだろうことだけはわかった気がします。

今回のスープストックトーキョーが出した強いメッセージは、何より、ぼくの体温をあげてくれたので、新潟には店舗はありませんし新潟で味わおうと思ったら通販でしか入手することはできませんが、応援することにします。

トーキョー近辺にいった際には、もしかしたら店舗によるかもしれませんので、その際には子どもたちと連れて堂々と体温をあげたいと思います。

ではでは。
ゑんどう(@ryosuke_endo)


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