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好きなことを仕事にするだけの気概について

 座波ケニアさん(@kekekeity)が書いたnoteから書いてみます。

 上記のツイートから派生し、さらにケニアさんが言いたいことを深掘りした内容になっていて、逃げ道として「好きなことを仕事にしよう」なんて甘いこと言ってんじゃねーぞ、と反目的ではありながら叱咤する内容だとぼくは受け取った。

 「好きなこと」が自らの生活に直結するだけの身銭を稼ぎ出せるかどうか、なんてことが容易ではないと気づいているはずなのに、自身が体感している「今の生活」から逃げ出したいがために「好きなこと」に逃げ込もうとする意思や行為は、多くの努力と犠牲を支払ってきた「好きなことで仕事をしている人」に対しての愚弄であるとも言えるわけで。

 「好きなこと」と「得意なこと」が、=で直結されている状況もまた往々にしてあるわけでもない。

 それが結びつくことが多くはないからこそ、好きなことに対しての憧れを持ち、羨望の眼差しで見つめ、外野から羨ましいと思うだけで終わってしまっている。

 ケニアさんが言うように幾重もの失敗を重ねた、もしくは失敗を重ねたとしても挫けず継続してやり続けることができた人間が、何をもってか基準はそれぞれにあるだろうが成功と他者からの評価をうることができる。その過程の中で、他者から見たら失敗と思えることだとしても、本人からすれば成功だと思えることもあるだろうし、それが「好きを仕事にする」人の価値観なのかもしれない。

 結局は動き出さずに羨望の眼差しだけを向けている限り、何も変わらない。動き出すからこそ、自分でもそうだし、周りからも認知を受け、協力や支援、応援などを受ける「権利」を与えられる。それを望む望まないは別だ。

 動き出し、やり始めてみると、一人では大したことができないことに気づく、そこで仲間が必要だと思い、声をかけるが乗ってくれる人がいないことに気づく。まだ自分の行動自体が認められていないからであり、それを評価してもらえてもいないから。そこで挫けてしまえば終わりだが「好きなこと」を取り組んでいるのであれば、挫けるわけにはいかない。

 仲間が集まったとしても、製品なのかサービスなのかはわからないが、「形」にすることが必要だ。形にならないものは絵に描いた餅であり、それをつくりだし、公表し、見てもらうからこそ、取り組んでいることに価値があるのだと周囲が認めることにつながる。もっと言えば、周囲が認めることが可能になる。もちろん、可能になったからといって認めてもらえるかどうかは別だ。

 形にする上でも、うまくいかない壁が立ちふさがる。一回や二回でもなく、ちょうど形にできそうだと光が見えたと思った瞬間に、高い壁を乗り越えようとした矢先、グイッと引き摺り下ろされるようなことも起こる。

 そこでも挫けられない。「好きなこと」だから。

 形にできたとしても、一度ではまだまだ誰にも届いてないことを実感する。繰り返さなければならない、繰り返すことによって届くのだと理解をすることになる。これまでしてきた苦労を、さらに回数重ねることがわかる。

 一度、何かしらの形にできたことがあるとして、悦に浸ってしまうと、人が離れることも理解することになる。なぜなら、自身がしてきた失敗を振り返らないからだ。

 失敗に目を瞑ってしまうことで、せっかく形にできたことも次の形になるまでに質が高まらない。また同じような形になってしまい、誰も見向きもしなくなってしまう。せっかく、苦労をして継続したとしても、自身の態度がいい加減になってしまったばかりに見てくれる人が増えない要因となってしまう。

けど、やっぱり挫けられない。挫けてはいられない。なぜなら、自分は“それが好きだから”。好きなことに臨むことは、本気度と態度が求められ、その姿勢がいい加減であれば容赦なく切り捨てられる。

それだけの気概を持つことが最低条件であり、何度も失敗を重ねたとしても次の一回にあるかもしれない希望に足を踏み出す、そして踏み出し続けることの出来る人だけが、あるかもしれない“成功”なんて朧(おぼろ)げなものを手にすることができるものだ。

当人の気概が必要なのはいうまでもないが、さらに言えば、周りの人間が挑戦する姿勢を応援、支援、協力ができるかどうかも大きく関わるし、それを本人が巻き込めるだけの魅力を伝えることができるかどうかも重要になる。

「うまくいくわけない」「お前にできるわけがない」「失敗したらどうするのか」

現実を淡々と伝えられることは必要であり、重要なことだ。忠告を受け、さらに言えば自身の考えている甘さが露呈したことによって、そこを追求されることもある。

だが、そうではない人たちが足を引っ張るような、仄暗い空気を出す必要もない。

相互に前向きでありながらも現実的に、着実に挑戦を出来るような空気や雰囲気をつくることの大切さを身に染みて感じてる。

だから、片手間になるかもしれないけど、やってみること。やってみた上で失敗があれば、改善を重ねること。繰り返すこと。諦めないこと。人に話すこと。人と形にするための努力をすること。お願いすること。お礼を言うこと。

そんなことが重要であり、大切なこと。

今日もお読みいただきありがとうございます。ぼくも仕事にできてるわけではないけど、それなりにやる中で書かせてもらいました。

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