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『劇場版鬼滅の刃 無限列車編』を子どもたちと鑑賞した雑感「風景や背景のつくり込み、エフェクトが...いい」

どうも、えんどう @ryosuke_endo です。

2020/10/16公開の「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」を、鬼滅の刃アニメが大好きな長男くん(6歳)と次男くん(4歳)の二人を連れて鑑賞しに行ったオッさんの雑感で、こんな人たちからの質問に答えるような内容にしてます。

・流行ってるから鑑賞しに行ってみようと思うけど...
・アニメや原作を見たことがないけど大丈夫か...
・いや、アニメでしょ...

基本、物語の筋に触れるようなことは書くつもりはありません。

##なにを書いたのか(要約)
・未読・初見の人にも「劇場での鑑賞をオススメ」したい
・背景や風景、エフェクトなどの細かいところへのこだわりがすばらしい
・文脈や展開を知らずとも楽しめます

原作は週刊少年ジャンプで連載されていた作品なのですが、原作でそれなりに人気が会ったのは間違いがないのですが、アニメ化されてからは作品の内容を表現する絵柄と展開のテンポ、キャラクターたちや主題歌など、あらゆる要素が的確に合致した結果、大人気作品へと昇華された作品の劇場版。

一話目がかなり衝撃的なので、子どもたちに視聴させるのを警戒したのですが、特に長男くんは視聴をし始めてからグイグイと引き込まれて行ったのを覚えています。
(まぁ、彼の場合は映像で見れるものにドンドンと没入して感情移入を存分にするので鬼滅の刃が特別と言ったことではないのですが...)

原作やアニメを未読・未視聴の人は対象ではない?

原作は既に完結しているため、内容を把握しようと思えば把握することは可能ですが、初見の人でも映画を鑑賞しにきて展開を即座に理解できるのかと言ったら難しいと言わざるを得ません。

そのことからも、本作は初見の人を対象としてないことが明らかです。

「呼吸って...なに?」なんて疑問をはじめ、「この三人だれ?」や「柱?鬼?」といった前提知識がなければ理解・把握できないことを、初めから説明する気がないので、そういう意味では気持ちがいい作品です。

それは映画館の上映スケジュールが前代未聞だとして話題になりましたが、そこからも作品の展開がどうであれ「人が入るだろう」と判断されていることが伺えます。

ソーシャルディスタンスを意識した結果であることなのは前提ですが、同時に、かなり期待値が高い作品なのでチケットが多く売れるだろうと踏んでいるからこそといった具合に少し強気な態度です。

風景や背景描写のつくり込みが...いい

物語の文脈や展開が初見の人には掴みづらい内容であったとしても、アニメ映画作品として見所がないのかといえば、そんなことはありません。

アニメでも綺麗に作り込まれていましたが、映画となって明らかにその練度というか、質自体が高くなっています。それだけ制作陣が力を込めて作っている証拠だといえますし、制作する側が責任を背負っているようにも感じました。

映画の冒頭シーンで、グッと引き込まれるような風景描写が入るのですが、そこから映画のラストシーンに至るまで、とにかく風景や背景への力を入れていることを存分に感じられます。

列車のCGモデリングだって、簡単ではなかったであろうことは想像に難くありませんが、細かいところにまで気を使っていることが鑑賞しながらビシビシと感じられます。

また、背景とキャラクターたちがゴチャゴチャになってしまわなぬよう、あえてキャラクターたちの線を明確に太くしているのですが、この点も作風を活かしつつ、風景や背景を繊細に見せるための技法なのだろうと納得できます。

この風景や背景、描写といった細かい点をみていくと、制作にかかわられた方々の意気込みを感じられるのと同時に、作品が好きなことはもちろん、細かい点にまで拘っている点も含めて鑑賞するだけの価値があると感じた次第です。

アクションやエフェクトなども...いい

本作は基本的に週刊少年ジャンプで掲載されていた作品ですからアクションが入るものです。アニメ版でも、そのアクションシーンには唸らされるところが沢山ありましたが、劇場版となったことで、より一層、楽しめます。

カメラワークを始め、なかなか表現が難しいであろう慣性が働く場面でのキャラクターの動きなど、物理法則をどうアニメ内で表現しようかと考えながら作られています。

物理学の法則的にどうなんだ...とツッコミが入るような点も専門的な視点で見ればあるとは思いますが、前提としてアニメは基本的にフィクションですから、多少なりとも展開などを踏まえての脚色(妥協とも言えるのかもしれませんが、それ)が入ったとしても野暮なことをいうことはしません。

それに、その辺りのツッコミどころも声優さんたちの演技をはじめ、キャラクターたちに当てるエフェクト(効果音や動きの表現などを示す線など)によって、存分にカバーされています。

主人公たちが技を繰り出す際に出る雰囲気をどう作っていくのか。
キャラクターたちの性格を場面で切り取ったとしてすべきことは何か。
どうすれば相手にダメージを与える演出ができるのか。

素人目には特に気にしないようなことも、存分に気にしていることがわかりますし、それを大事にしていることも伝わってくるようなつくり込み具合です。

長男くんは悔し涙を...

物語の展開としては、ハッピーエンドという形なのかどうかの判断が難しいもので、主人公たちにとってみたら喪失感の高い終わり方となります。

長男くんは原作を見てはいませんし、アニメの流れを踏まえた上での映画鑑賞だったわけですが、涙を流して主人公たちと一緒に悔し涙を流しておりました。

途中途中のアクションシーンでは力強く拳を握り締めていることを確認していたのですが、オッさんであるボクもついつい、手に汗を握りながら鑑賞していることに気づき、「あぁ、いいなぁ...」と。

初見の人だったとしても、きっちりと引き込まれるため、後付けでアニメを視聴することになったとしても、それはそれで楽しめるだろうなと思う次第なので、鑑賞をお勧めします。

ちなみに、ボクの勝手な主観ですが、あとから自宅で視聴するよりも、劇場のスケールで鑑賞した方がいいかな、という作品です。

こんなところで終わります!

それでは、また!

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