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感想①「白」〜シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇〜(ネタバレあり)

 3/8公開「シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇」(以下「シン」)を観た。  およそ四半世紀という途方もない年月をかけ、並々ならない愛があらゆる人間により注がれ続けたエヴァンゲリオンが、ここに一つの大きな区切りを迎えた。まずは率直な気持ちとして、そこに立ち会えたことを大変幸福に思う。……とか書いているけれど、今はまだ、エヴァンゲリオンにこれからもしがみついていたい!どうかどうか、私を振り解かないで、、私から離れて行かないで……と、面倒な喪失感が渦巻く。しかし一方で、気持ちはどこま

    • ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 3.333メモ

      3.33から、3.333になったに当たって、3.333本編の映像ベース以外の変更された箇所を、思い出される限りで記録する備忘録。01091542現在の記憶。間違っているかもしれない。 ①セリフ改編 私が気づいたのは少なくとも一つ。アスカが主機管制を乗っ取ったアダムスの器と交戦中、コード777でリミッターを解放し、獣化するところ。「コード777(トリプルセブン)」が3.33での読み方であるが、3.333では「コード777(スリーセブン)」とアスカは発音。 0706作戦のシン

      • 2020映画ベスト(新作・旧作)

         2020年は116本の映画を観た。内新作は29作で、正直もう少し新作を見られたら良かったのにとは思うが、この出不精な性は、如何ともしがたいものです。来年はどうにかしていきたい。そして旧作も、わりかし有名な作品を中心に鑑賞した一年だった。もう少し来年は知識を身につけながらも、良い文章が書けるよう、そしてその頻度も上げられるよう、努めるぞ。 以下、新作・旧作に分けて、個人的今年のベスト映画を挙げる。 新作(ベスト5)1. パラサイト  1月に観たパラサイトであるが、結局1

        • 他人を傷つけないこと〜私をくいとめて〜(ネタバレ含む)

           「私をくいとめて」を観た。2017年出版の綿谷りさ原作「私をくいとめて」を映画化したものである。  開口一番に書くが、まずキャストが良い。黒田みつ子を演じるのんの演技には終始唸りっぱなしであった。本編のセリフのうち、恐らく半分以上が脳内の別のわたしであるAとの対話である。対話といっても彼女の場合、脳内で済ませるという事ではなく、終始基本的にはどこでも「クソデカ独り言」をぶちまける。それは自室であっても、路上であっても、飛行機の機内の中であってもだ。のんはそうした異質なぶち

        感想①「白」〜シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇〜(ネタバレあり)

          大人になったら〜魔女見習いをさがして〜(ネタバレ含む)

           11/13公開の「魔女見習いをさがして」を観た。1999年からテレビ朝日系列で放映された「おジャ魔女どれみ」シリーズの20周年企画の作品である。なお私は本シリーズについて、第1期を視聴した程度で鑑賞しました。  本作では、一流貿易商社でフェアトレードに関わる事業でまあバリバリと働き、仕事にやりがいを見出そうとする東京の27歳のキャリアウーマン吉月ミレ(松井玲奈)、教師になるべく、勉強中の愛知の大学4年生の長瀬ソラ(森川葵)、絵画修復士になるべく、尾道市のお好み焼き屋でアル

          大人になったら〜魔女見習いをさがして〜(ネタバレ含む)

          主人公と結び付けられたナビゲーターの存在〜劇場版ヴァイオレット エヴァーガーデン〜(ネタバレ含む)

          劇場版ヴァイオレット エヴァーガーデンを観た。暁佳奈原作の京都アニメーション作品である。netflixでは全13話のテレビ版と、その追加話数にカウントされるスペシャル、映画ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝- 永遠と自動手記人形 -を視聴できる。  感想としては、第一声が「この劇場版が締め括りで良かった」と心から胸を撫で下ろすようなものであったが、そういう感情に至るのはもちろんいくつもの要因がある。それは映像が綺麗であるとか、劇伴が大変丁寧であるというのももちろん、

          主人公と結び付けられたナビゲーターの存在〜劇場版ヴァイオレット エヴァーガーデン〜(ネタバレ含む)