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現地スタッフから好かれる駐在員になる

日本への帰任が決まり、帰国の日が刻一刻と近づいてきました。。
ありがたいことに、現地インドネシアのスタッフから、

「〇〇さんが帰るの寂しい〜 今までの駐在員で一番寂しい。」

「〇〇さんいつ戻ってくるの?こっちに就職しないの?」

とか言ってもらえて、嬉しいと共により寂しさが爆発しております。。
(再度同じ場所への赴任は多くなく、再会の可能性が低いのです。)

でも日本で異動するときはこんなことお世辞でも言われなかったなと思い、
何が彼らの心を掴んだのか、自分なりに分析してみたいと思います。

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現地スタッフのコメント

まず、なんで寂しいと言ってくれるのか、
直接きいちゃえ!ということでスタッフに聞き込みしました。
その結果を多かった順にコメントを並べてみます。

「優しい」
「インドネシア語とても上手」
「戦ってくれる」
「インドネシアに興味を持ってくれる。」

優しい

インドネシアでは優しさは本当に重要な指標です。
インドネシア人が怒る場面を見るのはとても稀で、
怒られなれていません。
人前で怒られることを極端に嫌います。

私の日本人上司が変わるタイミングでも、
ローカルマネージャーから

「次の△△さんは優しいか?」

と質問されたのにはびっくりしました。
(マネージャーは仕事出来るかを気にしなよ、、と思ったのは秘密です。)

なので急に来た日本人が、
「現地スタッフを教育してやる」
という態度で怒ったりすると、
一気に関係が冷えてしまうことが多いです。


私も駐在当初はコロナの影響もあり、
直接対面できずにメールが返ってこなかったり、
期限遅れまくったりしていることに
イライラしてしまうこともありましたが、
先輩から聞いた
”インドネシアで働かせてもらっている
 主役は彼ら”
という言葉を胸に怒ることは避けてきました。

その結果、現地スタッフから、
「安全なやつだ」
という認識をもらい、心理的安全性の高い状態で
いい関係を作れたかなと思います。

インドネシア語上手

自分でいうのもなんですが、
私はインドネシア語ペラペラです。笑

一対一なら大体の人と喋れますし、
電話対応もインドネシア語でできちゃいます。


語学は彼らに
「〇〇さんは特別な人だ」
と思ってもらい、仲良くなるのに効いたと思います。

想像してみて欲しいのですが、
外資系の企業に勤めていて、本社から来た外国人社員が、
初めは日本語できなかった所から日本語ペラペラになって、
日本語でコミュニケーションできたらどうでしょう?
それだけで好きになっちゃいませんか?

また本音を喋りたい時、
第二外国語と母国語どちらがいいでしょうか?
やはり心を通わせるには、相手の言葉をたどたどしくてもいいから
喋る使うことがとても大事だと感じました。

一応私の会社はインドネシア拠点での公用語は英語で、
日本人とインドネシア人の出ている会議は英語ですが、
インドネシア人しか出てない会議はもちろんインドネシア語です。

英語が上手ではない現地スタッフにも気楽に話せたとことで、
「あいつはすごい」
という評判がどんどん広がっていってくれたみたいです。

とはいえこれも偶然の産物で、
最初駐在した時にはコロナ真っ最中かつ、
日本人上司も現地スタッフに放任している状態だったため、
何をしていいかわからない状態で苦悩していました。

とにかく仕事を探すため、
自分で現地スタッフだけの打ち合わせをスケジュールからコピーして、
なんか仕事ないかなとインドネシア語を聴きながら探していたので、
いつの間にかインドネシア語の会議に入っても大丈夫になりました。。

戦ってくれる

今までの要素はどちらかというと人間性寄りでしたが、
次は仕事寄りの要素です。

私の会社は日系の会社なので、取引先も日系が多いです。
普段はもちろん現地スタッフがメインで仕事をしているのですが、
難しい交渉になると決裁者として相手方の日本人社長などが
出てくることがあるのですが、
そこで現地スタッフ同士でしていた議論がひっくり返されてしまうことが
多くありました。

現役スタッフからすると、
「途中から出てきて、現地の事情も知らずに決定を覆す」
というのはかなりフラストレーションが溜まってしまいます。

そういう時に腕まくりをして出張っていくのが私の役割で、
よくスタッフから

「取引先の日本人が〜と言っているので助けて」
と言われて、そこからその案件を知り問題解決に入っていきました。


勿論私も日本で働いていましたので、
日本人的な感覚もわかりますし、
現地スタッフの話をよく聞いて彼らの意見を尊重して、
両者の間に入り、時には相手の日本人と戦ったことで、

「日本人ばかりではなく、自分達をみてくれる駐在員」

という評価を得ることが出来たかなとおもいます。

日本でも同じだと思いますが、
インドネシアではより
「この人はどんなスタンスをとって仕事をする人か?
 味方になってくれる人なのか?」
というのがみられているなとひしひしと感じました。

インドネシアに興味を持ってくれる

最後は私生活の面について。
私は海外で生活するというのは生まれて初めてで、
色々なことに興味を持って参加してみました。

イスラム教の学校行ってみたり、
イスラムの服をきてモスクに行ったり、
ローカル色バリバリのインドネシア料理屋に行ったりしました。


自分の文化を興味持って聞いてくれるということは、
とても嬉しいことだと言ってもらえました。

現地でも日本人コミュニティで固まり、
日本食ばかりを食べている駐在員もいますが、
それではなかなか心から認めてもらうのは難しいと思います。。

まとめ

ここまで読んでいただけてありがとうございます。
勿論これは私の経験だけですので、
他にも色々コツがあると思います。

ただどれも特別なことではなく、
相手に興味を持つ、味方になってくれるなど
「日本人の友達を作る方法」と同じです。

やはり成功している駐在員の方に話を聞くと、みなさん
”外国人としてでなく、一人の人間として仲良くなっている。”
と感じます。

同じ日本人では人当たりがいいのに、
外国人に対しては失礼な物言いをしてしまう人にならないように、
自分のバイアスには気をつけていきたいですね。

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