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体幹を使って腕を走らせる

腕は振られるものとよく言われますが、振る要素もあれば振られる要素もあります。振る要素というのは単純な腕の振りです。振られる要素は体幹部で腕を走らせることです。腕を振ることも大事ですし、腕が振られるようにするのも大事になります。


ここでは、体幹=胸郭+腹部と定義しておきます。

体幹で腕を走らせるエクササイズは、例えばこのようなものがあります。

このエクササイズは、次のフェーズを切り取ったエクササイズです。

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最大外旋からリリースまでの動き、胸を張ったところから丸める動きです。上体を反るという助走がしっかりつけられれば、前に丸くなるような動きを強く速く出来ます。専門用語を使うと胸椎の伸展から屈曲への動きです。胸椎の伸展のエクササイズが重要であることはよく目にしますが、それに加えて胸を閉じる動作である胸椎屈曲のエクササイズも重要です。胸を張る動きも胸を丸める動きも必要な動きです。

この反った状態から丸める動きを速くすることで、末端部分(腕)が速く振られるようになります。また踏み込み足への体重の乗せ方も関わってはきますが、リリースポイントを前にするための体幹前傾の動きを出すためにも重要な動作となります。

そして、この動きを引き出すためには、その前のフェーズである着地した時のhip to shoulder separation (捻転差)が重要になります。

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このフェーズです。骨盤は回旋してます(約45°)が、上半身はまだ三塁側を向いてますね。この形がフォームの中で現れるかが極めて重要です(タイプによっては着地直前の場合もある)。

この着地から体幹部を使って腕を走らせることが重要になります。
この着地の時に右投手なら左腹部から右胸筋の斜めのラインでストレッチがかかります。これの伸張反射を利用してトップからリリースまで一気に持っていきます。この動きができれば、胸を張る→丸める動きも自然に行われます。

練習方法としては次のようなものがあります。
個人的にもおすすめです。



この動きをマスターするには次のような感覚がないとなかなか難しいのではないかと個人的に思います。

それは…

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