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お金の本質を知ろう【キャッシュレスで日本は確実に○○になる】

こんにちは!monです!
今日は、日本がキャッシュレス社会を目指す理由、というテーマでお話しします。

「キャッシュレス消費者還元が終了したけど、なんでキャッシュレスを推進したの?」

こういった疑問があるかと思います。

確かに、キャッシュレスで利益を得る大企業もいますし、消費者も個人事業主も管理がラクですし、もしかしたら国のデータ管理のためかもしれません。

しかし、キャッシュレス化の先はどうでしょう。
キャッシュレス化の先には減価する貨幣の導入があると考えられます。

減価する貨幣って何だ!?という方も安心してください。一言で説明します。

結論:減価する貨幣は価値が減っていくお金のことである。

これでは、まだわかりにくいですね。

減価する貨幣を理解するには、お金が誕生した歴史とお金の三大機能について知る必要があります。まずは、お金の本質を考えていきましょう。

そして、お金の本質について理解できれば、日本がキャッシュレス社会を目指す理由が分かるはずです。

お金が生まれた理由とお金の三大機能

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人間はなぜ、お金が必要になったのでしょうか。結論から言います。
結論:分業して生活を安定させるため

これを理解するために、人間とお金の歴史を下図にまとめました。文章にもしますが、文章を読まなくてOKです。お金の三大機能については次の項で説明しています。

開業する診療科-ページ12 (1)

①物々交換の時代
この時はモノ↔モノでした。
例えば、コメ農家が魚を欲しいとします。コメ1キロ=魚10匹としましょう。
この場合、コメを魚と直接交換しますが、魚屋はコメが欲しいとは限りません。魚が欲しいのに、交換できないことになります。
そうこうしている間にコメは腐ってしまいました。
コメ農家はコメだけを作ることでは生活が安定しませんね。

②貝殻がお金になる
物々交換だとかなり不便ですから、取引を仲介する何か(モノ↔何か↔モノ)が必要になりました。それは、モノのように腐らない条件が必要です。そこで“貝殻”にお金のような役割をもたせました。みんなの総意でコメ1キロ↔貝殻5枚↔魚10匹とすれば、OKです。
こうして、牛乳や豚肉なども貝殻〇〇枚と交換可能になりました。(交換機能の誕生)
つまり、全てのモノが貝殻の枚数で計算されます。(価値尺度の誕生)そして、貝殻は腐らないため、安心してコメ農家はコメの生産に集中できますね。(分業の成立)
(現在、貯金の”貯”は貝が部首なのも納得です。)

③貨幣の誕生
しかし、大きな問題が発生しました。海に行けば手に入るため、野菜農家は貝を拾うだけになり村に野菜がなくなってしまいます。(分業できない)しかも、村に流通する貝が増えすぎて、魚10匹に貝殻100枚も必要になってしまいました。そこで、誰も拾えないし作れない”貝殻”を創りました。それが貨幣です。貨幣は誰も作れないため、野菜農家も貨幣を得るために野菜を作り始めました。(分業の成立)

④紙幣の誕生
しかし、貨幣にも問題がありました。それは、多いと持ち運べないことです。遠く離れた隣の村の団子を村の人数分買うには、大量の貨幣が必要です。そこで、今の銀行のような人が「○○円を預かる代わりに、この”交換証”を渡すよ。”交換証”があれば、いつでも○○円と交換するよ。」そして、団子屋に行って「この”交換証”を銀行に持っていけば〇〇円と交換してくれる」といえば団子が買えます。そして団子屋は”交換証”を銀行に持っていかなくても、肉屋で使えることに気づきました。これで”交換証”は貨幣と同様の機能を得ました。この”交換証”が紙幣です。

お金の三大機能とその特権

お金の歴史から大体のお金の機能が見えてきました。
お金の三大機能は以下です。

・機能①:価値尺度
・機能②:交換機能
・機能③:貯蓄機能

開業する診療科-ページ10のコピー (1)

上の図では各機能に不均衡がありますね。ポイントは2つです。
✔交換機能と貯蓄機能の対立
✔交換機能<貯蓄機能

それでは、順番に解説します。

・機能①:価値尺度
全てのモノには価格がついています。つまり、お金によってモノとモノの価値が決まるということです。

例えば、コメ1キロ↔1500円↔魚10匹、とします。
コメ農家が生産したコメ1キロは1500円と同じ価値ですね。
その、1500円で魚10匹を買えます。他にも牛乳3ℓやパン5個、洋服1着が1500円ならば全て同じ価値です。

この時、モノとモノの価値はお金で測っているので、お金は価値尺度を持っているといえます。

・機能②:交換機能
これは、物々交換の例を思い出すと分かりやすいです。

コメ農家が魚を欲しいとします。物々交換の場合、コメ1キロ=魚10匹です。
魚屋がコメを必要としない場合がありますから、困ります。
そこで、コメ1キロ↔1500円↔魚10匹とすれば、コメ屋は好きな時に魚を買うことができますね。

これをお金の交換機能と言います。

・機能③:貯蓄機能
残りの1つは貯蓄機能です。当たり前ですが、お金を貯金することです。

しかし、これには大きな問題があります。それは、次の2つです。
✔交換機能と貯蓄機能の対立
✔交換機能<貯蓄機能

具体的には以下です。
コメ1キロ=1500円で交換できるとします。コメ農家のAさんとお金をもつBさんがコメと金を交換すると想定してください。ここで大切なのは、お金は腐らないことです。
モノ(コメ)は腐ります。すると、Bさんは1500円を持っていてもお金の価値は減りませんが、Aさんのコメは日々腐っていきます。腐って捨てるよりはマシですから、コメ1キロ=500円で交換してでもAさんはお金を欲しがります。Bさんは交換せず貯蓄しただけで1000円も得するのです。しかも同じ貯蓄でも、コメは管理費がかかりますが、お金はかかりません。(タンス預金と同じです。)

つまり、お金を持っている人が圧倒的優位な立場にあります。
これは、モノと比べてお金が腐らないことに原因があります。

実は、お金は腐らないということに減価する貨幣のヒントが隠されています。

ここからnoteは簡略版です。理解にはnoteでも十分だと思います。
完全版は以下のブログにありますが、読まなくてもOKです。

減価する貨幣が生まれた理由

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減価する貨幣とは価値が減っていくお金のことでした。
なぜそんなお金が生まれたのでしょうか?結論は以下です。

結論:お金の交換機能を守るため

そして、現在の貨幣制度には2つの欠点がありました。
・欠点①:交換機能と貯蓄機能の対立
・欠点②:交換機能<貯蓄機能

減価する貨幣はこの欠点を無くすことができるのです。

具体的には以下です。
先ほどのコメ農家Aさんとお金を持つBさんの例を思い出してください。
お金を持つBさんが圧倒的に優位でした。結果、お金は交換されず貯蓄されます。
これは、モノは腐るけどお金は腐らないことが原因でしたね。
もし、お金が腐るならばどうでしょうか。
モノと同じようにお金が腐るならば、お金を長く貯蓄すればするほど損です。
すると、お金の価値が少しずつ減っていくので、できるだけ早くお金を使うようになります。減価する貨幣では、交換機能がMAXになるのですね。(下図です。)

開業する診療科-ページ10のコピー (3)


減価する貨幣のメリット3選

ここまでで減価する貨幣はお金の交換機能を最大化することが分かりました。
そのメリットは3つです。

・メリット①:お金が常に社会に流通
・メリット②:景気停滞なし
・メリット③:金利の消滅

詳しく説明します。
減価する貨幣では、お金を持ち続けると損するのでお金が常に社会に流通します。
すると、企業は資金繰りで困ることはなくなりますし、景気の停滞も皆無です。
しかも、お金を持ち続けるくらいなら無利子でもいいから貸したいとさえなります。
こうして、利子は消滅することになりますね。

なぜキャッシュレス社会で減価する貨幣なのか

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なぜキャッシュレス社会で減価する貨幣なのか理由は1つです。

理由:キャッシュレスだと減価する貨幣が管理しやすい

説明します。
減価する貨幣の利点は既に説明しました。
キャッシュレス社会で減価する貨幣を導入したら、どうなるでしょうか。
○○口座から××口座にお金の送金をネットワーク上で記録するだけで、モノとカネのやり取りができます。銀行に預けたお金に自動で利子が付くように、減価する貨幣にも自動で減価を計算して使用すればOKです。
しかしこれには、キャッシュレスが細部まで浸透する必要があります。

ここで1つの結論が見えてきます。それは以下です。

結論:減価する貨幣を見据えて、日本はキャッシュレス化を目指している

実際に、キャッシュレスを浸透→減価する貨幣の導入の流れのために、
キャッシュレス消費者還元が行ったとしても不思議ではないです。
減価する貨幣で経済を活性化できるのですから、国にとってもメリットは大きそうです。

まとめ

・減価する貨幣を見据えて、日本はキャッシュレス化を目指している
・減価する貨幣は交換機能を最大化させてお金が常に流通することを可能にする
・減価する貨幣を理解するにはお金の三大機能を知る必要がある。
・それは、価値尺度、交換機能、貯蓄機能であった。
・現在の貨幣制度では、交換機能と貯蓄機能の対立、交換機能<貯蓄機能が問題
・それは、お金が腐らないことが原因
・そこで、腐るお金である減価する貨幣が提案された

長くなりましたが、このあたりですね。
ここまでで、日本がキャッシュレス社会を目指す理由を考えてきました。
減価する貨幣については『減価する貨幣とは何か』(廣田 裕之さん著)を読むといいと思います。本記事もこの本を参考に書いています。(上記はamazonのリンクです。)
興味があれば、読んでみても面白いとおもいます。

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